JAMEと全興連のガイドラインから
音楽コンサートや映画館での「マスク着用」はどうなる? 最新ガイドラインをチェック
およそ3年間にわたり新型コロナウイルス感染症の予防策の一環として使われてきたマスクが、3月13日より「着用は個人の判断が基本」とされた。ただし厚生労働省では、医療機関を受診する際や混雑した電車やバスに乗車する際などは、高齢者など重症化リスクの高い方への感染を防ぐためマスク着用を推奨している。
これに伴い、音楽コンサートや映画館におけるマスクの在り方も変わっている。記事執筆時点の3月14日現在の状況を簡単にまとめてみたい。
■音楽コンサートは基本個人の判断。ただし主催者から求められる場合もあり
音楽コンサートについては、一般社団法人 日本音楽事業者協会(JAME)が3月9日に「音楽コンサートにおける新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン」の第6回改定を発表。3月13日より適用されている。
また、5月8日をもって「新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが変更」され、「基本的対処方針及び『業種別ガイドライン』は廃止となり、個人及び事業者は自主的な感染対策に取り組むこととなる」ことから、本ガイドラインも5月8日(予定)までの段階的経過措置として基本的な対策を示すものだとしている。
この第6回改定では「お客さまのマスク着用については、お客さま個人の判断に委ねることを基本とします」としつつ、「ただし、公演主催者の判断によりお客さまにマスク着用を求める場合(歌唱・声援時のみマスク着用を求める場合等を含む)は、お客さまへその内容を事前(券売開始前、遅くとも開催前)に告知します」と説明。
基本的にはマスクを着用するか否かは個人の判断に委ねられるものの、コンサートによってはレギュレーションとしてマスク着用が必要な場合もある。その際は事前に告知がなされるようだ。
反対に会場スタッフなど公演関係者のマスク着用については「公演主催者の判断によるもの」としつつ、「ただし、本ガイドライン適用期間(令和5年5月8日までを予定)においては、お客さまに対面して接遇・案内等を行う公演関係者については、マスク着用を推奨します」としている。
加えて「公演会場の利用・設営等に関して講じるべき具体的な対策」より「入館者全員に手指消毒を奨励する」旨の記載を削除し、「お客さま及び公演関係者に自主的な手指消毒の実施を呼びかけること」とするなど、事業者の負担軽減も図られている。
■映画館も基本は個人の判断。イベントは“声出し”の場合マスク必須
映画館はどうだろうか。全国興行生活衛生同業組合連合会(全興連)が3月13日に発表したガイドライン改訂版では、政府の指針に基づき「基本的には、入場時にはマスクの着用は求めず、発声を伴うイベント上映にはマスクの着用を必須とし、改訂するものとする」と記されている。なお、こちらも「5月8日新型コロナウイルス感染症が5類移行に伴うまでの限定的なもので、状況に応じて改訂を行うものとする」とのこと。
これに伴い、「施設管理者が講じるべき具体的な対策」から「正しいマスクの着用の周知徹底」や「マスク着用時でも、会話を短く切り上げる等の対応が望まれ、周知をはかる」などの文言が削除。また、 清掃やごみの廃棄を行う者や従業員のマスク着用についても「徹底」から「推奨」へと変更された。
さらに登壇を伴う舞台挨拶や中継付き上映・ライブビューイングについても「主催者は観客に対し、販売時の案内及びイベント開始前に、発声を有する場合には、マスクの着用等の基本的な感染防止対策の周知を図る」と、声出しOKの場合のものに変更されている。
◇
以上のように、音楽コンサート・映画館どちらの場合も、基本的にマスク着用は個人の判断に委ねられるようだ。ただし映画館の場合、声出しOKのイベントの場合はマスクの着用が必須とされる。一例として、映画『THE FIRST SLAM DUNK』では3月21日に“声出し・歓声・応援OK”の“応援上映”の開催を決定。特製紙メガホンも配布するが、「発声はマスク着用時のみ可能です」とアナウンスしている。
音楽コンサートも「お客さまにマスク着用を求める場合(歌唱・声援時のみマスク着用を求める場合等を含む)」は告知する、とされている。最近は少しずつライブでの声出しが解禁されつつあるが、その場合はマスク着用が求められるケースが多い。いずれにせよ、飛沫が飛ぶような状況ではマスク着用が推奨・徹底されるということだろう。
世間は少しずつ“コロナ禍前”の日常を取り戻しつつあるが、未だ予断を許さない状況だ。イベントも新作映画も無くなっていた頃に逆戻りしないためにも、ルールをきちんと守って音楽コンサートや映画を楽しみたい。
これに伴い、音楽コンサートや映画館におけるマスクの在り方も変わっている。記事執筆時点の3月14日現在の状況を簡単にまとめてみたい。
■音楽コンサートは基本個人の判断。ただし主催者から求められる場合もあり
音楽コンサートについては、一般社団法人 日本音楽事業者協会(JAME)が3月9日に「音楽コンサートにおける新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン」の第6回改定を発表。3月13日より適用されている。
また、5月8日をもって「新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが変更」され、「基本的対処方針及び『業種別ガイドライン』は廃止となり、個人及び事業者は自主的な感染対策に取り組むこととなる」ことから、本ガイドラインも5月8日(予定)までの段階的経過措置として基本的な対策を示すものだとしている。
この第6回改定では「お客さまのマスク着用については、お客さま個人の判断に委ねることを基本とします」としつつ、「ただし、公演主催者の判断によりお客さまにマスク着用を求める場合(歌唱・声援時のみマスク着用を求める場合等を含む)は、お客さまへその内容を事前(券売開始前、遅くとも開催前)に告知します」と説明。
基本的にはマスクを着用するか否かは個人の判断に委ねられるものの、コンサートによってはレギュレーションとしてマスク着用が必要な場合もある。その際は事前に告知がなされるようだ。
反対に会場スタッフなど公演関係者のマスク着用については「公演主催者の判断によるもの」としつつ、「ただし、本ガイドライン適用期間(令和5年5月8日までを予定)においては、お客さまに対面して接遇・案内等を行う公演関係者については、マスク着用を推奨します」としている。
加えて「公演会場の利用・設営等に関して講じるべき具体的な対策」より「入館者全員に手指消毒を奨励する」旨の記載を削除し、「お客さま及び公演関係者に自主的な手指消毒の実施を呼びかけること」とするなど、事業者の負担軽減も図られている。
■映画館も基本は個人の判断。イベントは“声出し”の場合マスク必須
映画館はどうだろうか。全国興行生活衛生同業組合連合会(全興連)が3月13日に発表したガイドライン改訂版では、政府の指針に基づき「基本的には、入場時にはマスクの着用は求めず、発声を伴うイベント上映にはマスクの着用を必須とし、改訂するものとする」と記されている。なお、こちらも「5月8日新型コロナウイルス感染症が5類移行に伴うまでの限定的なもので、状況に応じて改訂を行うものとする」とのこと。
これに伴い、「施設管理者が講じるべき具体的な対策」から「正しいマスクの着用の周知徹底」や「マスク着用時でも、会話を短く切り上げる等の対応が望まれ、周知をはかる」などの文言が削除。また、 清掃やごみの廃棄を行う者や従業員のマスク着用についても「徹底」から「推奨」へと変更された。
さらに登壇を伴う舞台挨拶や中継付き上映・ライブビューイングについても「主催者は観客に対し、販売時の案内及びイベント開始前に、発声を有する場合には、マスクの着用等の基本的な感染防止対策の周知を図る」と、声出しOKの場合のものに変更されている。
以上のように、音楽コンサート・映画館どちらの場合も、基本的にマスク着用は個人の判断に委ねられるようだ。ただし映画館の場合、声出しOKのイベントの場合はマスクの着用が必須とされる。一例として、映画『THE FIRST SLAM DUNK』では3月21日に“声出し・歓声・応援OK”の“応援上映”の開催を決定。特製紙メガホンも配布するが、「発声はマスク着用時のみ可能です」とアナウンスしている。
音楽コンサートも「お客さまにマスク着用を求める場合(歌唱・声援時のみマスク着用を求める場合等を含む)」は告知する、とされている。最近は少しずつライブでの声出しが解禁されつつあるが、その場合はマスク着用が求められるケースが多い。いずれにせよ、飛沫が飛ぶような状況ではマスク着用が推奨・徹底されるということだろう。
世間は少しずつ“コロナ禍前”の日常を取り戻しつつあるが、未だ予断を許さない状況だ。イベントも新作映画も無くなっていた頃に逆戻りしないためにも、ルールをきちんと守って音楽コンサートや映画を楽しみたい。