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雨や風が悪い影響を及ぼしている可能性

突然テレビが映らなくなった!故障じゃなくて天気が原因かも?

公開日 2023/08/12 07:00 ファイルウェブ編集部
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これまで問題なく映っていたのに、突然テレビが見られなくなってしまう。色々な要因が考えられるが、もしかして台風が近づいていないだろうか? その場合、悪天候が理由かもしれない。


たとえばパナソニックでは、液晶や有機ELなど各種テレビ、およびブルーレイレコーダーの「よくあるご質問」として、放送が受信できない、またはコードE201やE202が表示されるケースについて案内している。

これらは放送電波のアンテナレベルが何らかの原因で低くなった際に表示されるもので、それによりテレビが見られなくなったことを示している。E201やE202といったコードは各社共通なので、別メーカーのテレビを使用していても同様だ。ではその「何らかの原因」についてだが、以下のような例が挙げられている。

・強風などでアンテナの向きが変わってしまった
・台風や大雨・大雪などの悪天候で放送電波が受信できない
・アンテナの老朽化や破損により受信できない
・アンテナ線、もしくはテレビに接続している線が正しく接続されていない

特に問題なく見られていたのであれば、こうした原因によって、一時的にアンテナレベルが低下している可能性がある。症状を解消するにはアンテナレベルを確認し、物理的にアンテナの向きを調整する方法があるが、天候が悪い場合は「天候が回復するまでお待ち下さい。天候が回復してから、アンテナ関連を点検しましょう」とアナウンスされている。

また、NHKでは「雨が降るとBS全チャンネルが映らなくなる」ケースについて、よくある質問集で回答している。そこでは、衛星からの電波は雨粒により反射や吸収されるため、雨によってBSの電波が受信アンテナに届くまでに弱くなり、受信不良に陥ることがあると説明している。

Image:NHK

多少の降雨程度では影響はないものの、激しい降雨によってBSが映らない場合は、天候が回復するのを待つことになる。もし多少の雨でBSが映らなくなったようなら、上述のように風などでアンテナの向きがズレたりしたことが考えられる。また、激しい降雨をもたらす雨雲が南西方向にある場合も同様の現象が起きる場合があるそうだ。

ちなみに、雨や雪などでアンテナレベルが低下した際にも視聴できるよう、BSでは通常の放送と並行して、画質や音質を落とした「降雨対応放送」を送信することがある。そのため、悪天候時にBSが降雨対応放送に切り替わったとしても、それ自体は正常な動作なため、落ち着いて天候が回復するのを待とう。

またNHKでは地上デジタル放送については、「電波の特性上、一般的に雨の影響により映りが悪くなることはありません」ともアナウンスしている。もし雨の日に地上デジタル放送の映りが悪くなる場合は、受信アンテナの給電部や増幅器などのケーブルの接続箇所などに水が入って電波が受信できない状況になってたり、ケーブルでの減衰特性が劣化していることが考えられるとのことだ。

シャープでは台風や地震のあとに地上デジタル放送が正常に映らなくなった場合は、「アンテナの向きや屋根の瓦のズレ、アンテナを固定するワイヤーが外れる等によるアンテナなどの受信設備が雨風や震動の影響を受けた可能性」があると紹介。つまり雨や雪で電波が弱まることはないにせよ、受信設備が物理的になにか影響を受けたら映らなくなるかもしれない、ということになる。

まとめると、悪天候が原因で放送が受信できない場合は、一時的なトラブルとして、天候の回復とともに復活すると考えられる。もしアンテナの向きがズレたり、アンテナそのものの破損といった物理的なトラブルの場合は対処が必要だが、それだけの悪天候であれば、ベランダに出たりすることなどは危険を伴う。集合住宅の場合は、自分では対応できないことも多いだろうし、業者の対応を待つしかない。

いずれにせよ、テレビやレコーダー本体が故障したわけではない可能性が高いので、パニックにならず、天候が落ち着くまで映像配信サービスを利用するなどして過ごすのがオススメだ。それからゆっくりと、対処するようにしてほしい。

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