メーカーは1年に1回は点検するよう推奨
電源タップは「消耗品」。大丈夫?そろそろ取り替え時期かも
「電源タップのコンセント差込口が焦げている」。そんな写真がX(旧Twitter)にポストされているのを見かけることが増えたように思う。これは製品の質が低下したといったわけではなく、テレワークの普及や、使い方が良くないことが理由かもしれない。電源タップにまつわる注意事項をまとめてみた。
まず、電源タップはどの程度もつのか。サンワサプライでは、電源タップは寿命がある消耗品なので、定期的に買い替えることを推奨している。使い続けることでコードやプラグなどが劣化、破損して、接続不良や火災の原因になるということだ。
具体的な寿命としては、「約5年(使用環境、条件による)」と言われている。だが、エレコムは「3-5年を目安に取り換えを推奨」と案内しているので、「長くて5年」と考えるのが安全ということだろう。
電源タップを扱う各メーカーは、1年に1回は点検して、異常があればすぐに交換するようアナウンスしている。
では点検した際に、どのような症状が見られたら異常と判断すべきか。冒頭に書いたような、差込口が焦げているくらい分かりやすい異常ばかりではない。エレコムは一例として、以下の内容を挙げている。
・電源プラグや電源コードが熱くなる
・電源プラグや電源コードに傷がある
・電源プラグや電源コードに触れると通電したりしなかったりする
・ボディに傷がある
・差込口がゆるい
・電源タップ内部に異物が入ってしまった
たとえば「充電ケーブルをつないだスマートフォンが充電されたりされなかったりする」というケース。原因はスマートフォン側や充電ケーブルにあるかもしれないし、その場合が多いだろう。ただ、実は電源タップ側にあるかもしれない、という疑いを持つことは大事だ。
さて、電源タップは消耗品であり、異常が見られたら交換すべきということはわかった。それなら少しでも長く電源タップを使い続けるために、「NGな使い方」はどういったものがあるだろうか。
まずは、許容電流を超えて電気を使用しないこと。テレワークにあたり自宅の作業環境を整えた方、電源タップの差込口をフルに使って、様々な機材をつないでいないだろうか。電源タップを確認すると、容量は合計1500Wまでと書かれていると思う。これは一般的な家庭用コンセントでは、1箇所に流せるアンペア数が15Aまで、家庭用電圧が100Vであることから、1つのコンセントでで合計1500Wまで使うことができるためだ。
よく「タコ足配線は良くない」と言われるが、その大きな理由は容量オーバーしやすいことにある。おおよその目安として、テレビやパソコンは130〜150Wほど電力を使うとされている。一緒の電源タップに繋ぐことは少ないかもしれないが、ドライヤーなどは1000W以上を消費する。それでなくとも暖房器具など消費電力の大きな家電を追加していけば、1500Wはオーバーしてしまうだろう。
またタコ足配線は掃除がしにくく、やってしまいがちなのがホコリを溜めること。当然これは良くない。そのホコリに湿気などから水分が付着し、そこに電気が流れることで火花が発生、いわゆるトラッキング現象で火災の原因になる。
これもよくあるが、電源タップのコードを束ねて使用するのも良くない。コードが短くて届かないよりマシだと、つい必要以上に長いものを買って、余ったコードをグイグイ曲げてまとめて目に入らないところに押し込んだりしていないだろうか。そうすると折れ曲がったところの中の電線が切れたり、束ねた部分が発熱して発火する危険がある。
コードを床に這わせて、重い家具の下敷きになっていたりするのも同様だ。その重みでコードが断線してしまい、同じく発火につながるおそれがある。コードが捻れていたり、絡まっていたりしても断線の可能性を高めるので、ほどくようにしたい。
当然、見て分かるくらいコードやタップ部が破損していれば、もうすぐに交換すべきだ。プラグの栓刃が曲がったのを力を込めて直して使ったりするのも、たとえ通電していても安全性の面からみれば危ない。
ここまで紹介したような使い方は電源タップの寿命を縮めてしまう。そして普通に使っていても、5年以上も経てばだんだんと傷んで劣化している可能性があるので、交換を検討したほうが良いということだ。
たとえばプラグ抜け止め機能や、使用しないコンセントにホコリが入らないようにするシャッター付き、絶縁キャップ付きなど対策された電源タップも市場には揃っている。買い替え時には視野に入れていいだろう。
また逆に、こまめに掃除したり優しく扱うことで、電源タップを長持ちさせることができる。まずはいま家にある電源タップが間違った使い方をされていないか、購入してからどのくらいの時間が経ったか、確認してみよう。
■電源タップの寿命は3〜5年
まず、電源タップはどの程度もつのか。サンワサプライでは、電源タップは寿命がある消耗品なので、定期的に買い替えることを推奨している。使い続けることでコードやプラグなどが劣化、破損して、接続不良や火災の原因になるということだ。
具体的な寿命としては、「約5年(使用環境、条件による)」と言われている。だが、エレコムは「3-5年を目安に取り換えを推奨」と案内しているので、「長くて5年」と考えるのが安全ということだろう。
電源タップを扱う各メーカーは、1年に1回は点検して、異常があればすぐに交換するようアナウンスしている。
■電源タップにこんな症状が現れたら異常のサイン
では点検した際に、どのような症状が見られたら異常と判断すべきか。冒頭に書いたような、差込口が焦げているくらい分かりやすい異常ばかりではない。エレコムは一例として、以下の内容を挙げている。
・電源プラグや電源コードが熱くなる
・電源プラグや電源コードに傷がある
・電源プラグや電源コードに触れると通電したりしなかったりする
・ボディに傷がある
・差込口がゆるい
・電源タップ内部に異物が入ってしまった
たとえば「充電ケーブルをつないだスマートフォンが充電されたりされなかったりする」というケース。原因はスマートフォン側や充電ケーブルにあるかもしれないし、その場合が多いだろう。ただ、実は電源タップ側にあるかもしれない、という疑いを持つことは大事だ。
■電源タップのこんな使い方はNG!
さて、電源タップは消耗品であり、異常が見られたら交換すべきということはわかった。それなら少しでも長く電源タップを使い続けるために、「NGな使い方」はどういったものがあるだろうか。
まずは、許容電流を超えて電気を使用しないこと。テレワークにあたり自宅の作業環境を整えた方、電源タップの差込口をフルに使って、様々な機材をつないでいないだろうか。電源タップを確認すると、容量は合計1500Wまでと書かれていると思う。これは一般的な家庭用コンセントでは、1箇所に流せるアンペア数が15Aまで、家庭用電圧が100Vであることから、1つのコンセントでで合計1500Wまで使うことができるためだ。
よく「タコ足配線は良くない」と言われるが、その大きな理由は容量オーバーしやすいことにある。おおよその目安として、テレビやパソコンは130〜150Wほど電力を使うとされている。一緒の電源タップに繋ぐことは少ないかもしれないが、ドライヤーなどは1000W以上を消費する。それでなくとも暖房器具など消費電力の大きな家電を追加していけば、1500Wはオーバーしてしまうだろう。
またタコ足配線は掃除がしにくく、やってしまいがちなのがホコリを溜めること。当然これは良くない。そのホコリに湿気などから水分が付着し、そこに電気が流れることで火花が発生、いわゆるトラッキング現象で火災の原因になる。
これもよくあるが、電源タップのコードを束ねて使用するのも良くない。コードが短くて届かないよりマシだと、つい必要以上に長いものを買って、余ったコードをグイグイ曲げてまとめて目に入らないところに押し込んだりしていないだろうか。そうすると折れ曲がったところの中の電線が切れたり、束ねた部分が発熱して発火する危険がある。
コードを床に這わせて、重い家具の下敷きになっていたりするのも同様だ。その重みでコードが断線してしまい、同じく発火につながるおそれがある。コードが捻れていたり、絡まっていたりしても断線の可能性を高めるので、ほどくようにしたい。
当然、見て分かるくらいコードやタップ部が破損していれば、もうすぐに交換すべきだ。プラグの栓刃が曲がったのを力を込めて直して使ったりするのも、たとえ通電していても安全性の面からみれば危ない。
■家の電源タップは大丈夫? 一度確認してみよう
ここまで紹介したような使い方は電源タップの寿命を縮めてしまう。そして普通に使っていても、5年以上も経てばだんだんと傷んで劣化している可能性があるので、交換を検討したほうが良いということだ。
たとえばプラグ抜け止め機能や、使用しないコンセントにホコリが入らないようにするシャッター付き、絶縁キャップ付きなど対策された電源タップも市場には揃っている。買い替え時には視野に入れていいだろう。
また逆に、こまめに掃除したり優しく扱うことで、電源タップを長持ちさせることができる。まずはいま家にある電源タップが間違った使い方をされていないか、購入してからどのくらいの時間が経ったか、確認してみよう。