製品批評

Vol.488
毎週水曜更新 2012年10月10日号(10/3発行)

電磁波ノイズ対策を追求したボックス 非常に鮮度が高く、空間表現も魅力

文/井上千岳プロフィール

製品名

現代的なシステムにぴったりの再現性が確保され、ソースが一新されたように新鮮である

CSEの電源ボックスは久々な気がするが、これまでのノウハウを集大成してすっきりとした形状にさまざまな技術を凝縮した構成となっている。

縦長一列の6口で、内部のフレームは銅メッキを施した鋼板で形成されている。ここに2個口のコンセントを3個取り付けているがそれぞれの間にはスリットを設け、磁界を分離する仕組みである。この上に3mm厚のアルミ製カバーを被せた作りで、この二重構造によって電磁波ノイズの一種であるスプリアスを排除し、信号の混濁を防ぐ目的である。また配線には10平方mmの銅帯を使用し、インレットからコンセントまでの内部抵抗は、1mmΩ以下と極めて低く抑えられている。

非常に鮮度が高く、ピントが明瞭に合い、存在感に富んだ空間性が得られる。音調は滑らかでレンジが広く、瞬発力にも全く不満がない。斬新な再現力である。

<この製品の情報は「オーディオアクセサリー」146号から転載しています>

スペック

【SPEC】●出力コンセント:15Aアース付ノーマルグレード6口 ●入力方式:3極ACインレット ●筐体材質:外部3mmアルミニウム、内部銅メッキ鋼板 ●内部抵抗:1mΩ以下 ●外形寸法:73W×51H×372Dmm ●質量:1.5kg ●問い合わせ:CSE

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