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レビュー
優秀録音ハイレゾ音源レビュー
ABRACADABRA
BUCK-TICK ロック 無 FLAC WAV48kHz/24bit
レーベル:Lingua Sounda 配信サイト:e-onkyo music
■高橋 敦レビュー
デビュー33周年の当日にリリースされた、BUCK-TICKの22thアルバ……33周年22thアルバム!解散→復活を挟むこともなく、メンバーチェンジもなく、曲を作りライブをして曲を作り、30年超ただひたすらにバンドで在り続けた、その凄みが数字からだけでも十分に感じられる。「BUCK-TICKの『堕天使』」「BUCK-TICKの『獣たちの夜』」という字面だけでもう説得力しかなかったシングルもデジタルサウンドで攻撃性をさらに強めた印象の「YOW-ROW ver.」で収録。バンドサウンドとデジタルサウンドがもはや当然の融合したサウンド。そこに櫻井敦司さんのあの歌が乗ることで、BUCK-TICKの他の何者でもないシグネチャーサウンドが叩き出される。そのデジタル的な部分も含めてエッジの効いた……ように感じられる音色が多用されるが、しかしエッジ感と同時に音のほぐれのようなものもあり、耳当たりは心地よい。しかしだからといって攻撃性が薄れるわけでもない。こういった絶妙の音作りもキャリアがあってこそだろうか。オーディオ的には、その世界の土台と推進力であるタイトでソリッドなリズムの再現に気を遣いたい。そこを緩めずぼやけさせず再生することで全体の雰囲気がさらに引き締まる。
(FLAC 48/24にて試聴)
総合点
9.1点
低域の伸び9.1点
高域の伸び9.1点
セパレーション9.1点
ディテール9.1点
透明感9.1点
空気感9.0点
質感9.1点
静寂感9.2点
残響
奥行き
音像
アタック