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レビュー
優秀録音ハイレゾ音源レビュー
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第1番-第4番
フランク・ペーター・ツィンマーマン、マルティン・ヘルムヒェン クラシック 無 FLAC FLAC(マルチチャンネル)96kHz/24bit
レーベル:BIS 配信サイト:e-onkyo music
■山之内 正レビュー
生誕250年に照準を合わせたベートーヴェンの録音は数多く登場しているが、シリーズとして体系的に取り組むプロジェクトのなかには注目すべき企画が多い。F.P.ツィンマーマンとヘルムヒェンによるヴァイオリンソナタ集はその代表的な例の一つで、今回紹介する第1〜第4番を皮切りに全曲録音に取り組んでいる。全曲の大きな流れを視野に入れながら個々の作品の固有の響きや音色をきめ細かく伝える演奏で、音としては透明感の高さが際立っている。クリス・マーネが製作した平行弦のピアノが澄んだ響きを生み出し、かつてクライスラーが所有していたストラディバリウスの濃淡豊かな音色を引き立てている。
総合点
9.4点
低域の伸び9.3点
高域の伸び9.4点
セパレーション9.4点
ディテール9.4点
透明感9.5点
空気感9.4点
質感9.4点
静寂感9.4点
残響
奥行き
音像
アタック