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レビュー
優秀録音ハイレゾ音源レビュー
ラビリンス
カティア・ブニアティシヴィリ クラシック 無 FLAC96kHz/24bit
レーベル:Sony Classical 配信サイト:e-onkyo music
■山之内 正レビュー
「ラビリンス」というタイトルが今回の選曲の妙を的確に表している。おなじみの旋律なのに未知の曲と思わせる冒頭から意表を突き、奇妙な懐かしさを誘うバッハや空気を一変させるリゲティという具合に予想のつかない展開が続くのだ。ヴィラ・ロボスとF.クープランを並べるなど、これまでのコンセプトアルバムを上回る自由な組み合わせながら、ペルトやグラスはブニアティシヴィリらしい選曲。終演間際、ケージの「4分33秒」で深遠な暗騒音に浸ったあと、再びバッハに戻る。なんとも不思議な世界観だが、なぜか何度も迷い込みたくなる。フィルハーモニー・ド・パリで2020年6月に収録。
(FLAC 96/24にて試聴)
総合点
9.3点
低域の伸び9.4点
高域の伸び9.3点
セパレーション9.2点
ディテール9.2点
透明感9.3点
空気感9.4点
質感9.2点
静寂感9.3点
残響
奥行き
音像
アタック