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レビュー
優秀録音ハイレゾ音源レビュー
Live
R+R=Now ジャズ 無 FLAC96kHz/24bit
レーベル:Blue Note Records 配信サイト:e-onkyo music
■高橋 敦レビュー
ロバート・グラスパー氏を中心として、現代のジャズ、ブラック・ミュージック界隈のすごいやつらヤバいやつらが集結してしまった超絶グループのしかもBlue Note Jazz Club New Yorkでのライブ音源。と言われて期待を膨らませたその期待を軽く超える音を届けてくれる作品だ。演奏等の内容について言葉で語るのが特に難しい類いの音楽であり、そこはこの場においては困ったものなのだが、強いて特に言えばドラマーのジャスティン・タイソン氏の演奏はいつどのような場面で聴いても、アグレッシブでありながら周りと調和する見事なもの。こちらのライブでも、一定のビートをキープしつつ細かな変化を加え続けるようなニュアンス豊かな演奏から、人力ドラムンベース誕生以降のドラマーらしい、人の限界を超えたビートを叩き出す演奏まで、圧巻だ。録音のクオリティも、ブルーノートレーベルによるブルーノート総本山での録音でもあるから当然だろうが、ライブ録音としては文句なし。スタジオ録音作と比べるとローが沈み切らずにその上で膨らむなどの癖はあるが、ライブでの音作り、ライブ録音としての雰囲気、らしさとしては、そういったサウンドになるのも理解できる。また「Change Of Tone」のピアノが「いかにもジャズクラブっぽい音」なあたりは狙ってやってる感もあってニヤリとさせられる。
(FLAC 96/24にて試聴)
総合点
9.2点
低域の伸び9.3点
高域の伸び9.2点
セパレーション9.2点
ディテール9.3点
透明感9.1点
空気感9.3点
質感9.3点
静寂感9.2点
残響
奥行き
音像
アタック