優秀録音ハイレゾ音源レビュー

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Innocence&Danger

The Neal Morse Band ロック FLAC
96kHz/24bit
レーベル:InsideOutMusic 配信サイト:e-onkyo music

■高橋 敦レビュー
アメリカン・プログレッシブ・ロック界の才人、ニール・モーズさんが自らの名を冠して結成したバンドのアルバム。プログレ界隈では驚異的なことに、2014年の結成から僅か7年にしてすでに4枚目のアルバムだ。モーズさんとは複数のバンドを組んでいるマイク・ポートノイさんはこちらにも参加。あのテクニカルでいて妙にキャッチーなドラミングも存分に堪能できるので、ポートノイさんのファンにもおすすめ。他のメンバーも、日本での知名度は高くはないかと思うが、聴けば納得の実力者揃い。音作りはアメリカンな爽快さが持ち味で、つまりヨーロピアンでダークな湿り気は感じさせない。シンセサイザーが明るい音色で活躍する場面が多く、それが全体の開放感、ポジティブな印象につながっている。他の楽器の音色も心地よい抜け感を備えており、全体を通して音がその場に滞留してしまう感じがない。密閉型のイヤホンやヘッドホンよりは、開放型、そしてスピーカーで聴く方がより楽しめそうなサウンド。
(FLAC 96/24にて試聴)

総合点 9.2
低域の伸び9.3点 高域の伸び9.3点 セパレーション9.4点 ディテール9.3点 透明感9.4点 空気感9.2点 質感9.2点 静寂感9.3点 残響 奥行き 音像 アタック