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レビュー
優秀録音ハイレゾ音源レビュー
Nebula
上田麗奈 ポップス 無 FLAC WAV96kHz/32bit 96kHz/24bit
レーベル：Lantis 配信サイト：e-onkyo music
■高橋 敦レビュー
声優、上田麗奈さんの最新アルバム。フルアルバムとしては2ndになるが、デビューミニアルバム、前回のフルアルバムと来て、それに続く3rd相当のアルバムと捉えるのが適切だろう。その前作である『Empathy』が、表現する内容としても表現するサウンドとしても、どちらかといえばポップに寄った印象だったのに対して、本作の特に中盤まではかなりダークな印象。全体を通して「挫折からの、挫折があってこそ見えてくるもの」というようなイメージで構成されているとのことで、中盤がその挫折の底というわけだ。サウンドの印象としては、沈む感覚と浮遊する感覚が共存しているような不思議さがある。それは例えば、サウンドが沈む場面になると上田さんの歌の揺らぎ、それを生み出している心の揺らぎが特に際立つといったようなことからかもしれない。そのようなわけで、楽曲全体を捉えつつもやはり、上田麗奈さんの声の機微をしっかりと届けてくれることが、この作品に向き合うためのオーディオにはいちばん求められるだろう。そういった意味では、ハイエンドイヤホンで鼓膜に直で流し込む！は強い手段だ。
（FLAC 96/24にて試聴）
総合点
9.2点
低域の伸び9.3点
高域の伸び9.3点
セパレーション9.3点
ディテール9.2点
透明感9.3点
空気感9.1点
質感9.3点
静寂感9.5点
残響
奥行き
音像
アタック
