優秀録音ハイレゾ音源レビュー

キーワード検索
詳細検索 [→条件絞込検索へ]
曲名50音検索 ア行 カ行 サ行 タ行 ナ行 ハ行 マ行 ヤ行 ラ行 ワ行

Wind Down

James Blake ポップス FLAC
96kHz/24bit
レーベル:Republic Records 配信サイト:e-onkyo music

■高橋 敦レビュー
Sonyが完全ワイヤレスイヤホン「LinkBuds S」で新たに提案した、ユーザーの行動に合わせての音楽自動再生機能「Auto Play」。その再生ソースとしてSpotifyと並んでセレクトされているのがパーソナライズ型のヒーリングサウンドアプリ「Endel」だ。そのEndelと何とジェイムス・ブレイク氏のコラボ音源として発表されたのがこちらの作品。なるほどブレイク氏のアンビエント感のあるエレクトリックサウンドには心を落ち着かせる雰囲気がある。納得のコラボレーションだ。オーディオ的には、「ぐっと集中して音楽を聴き込むその前にこれを流すことで心を落ち着かせつつ耳をチューニング」なんて使い方もできそう。
全編ゆったりとしたサウンドは常に濃い霧のように柔らかく広がるリバーブに包み込まれており、それぞれの音色もアタックに角を持たない。その極上ソフトな響きはハイレゾ音源とそれを生かす再生機器でこそさらに生きる。ハイレゾである意義を特に強く実感できるタイプのサウンドだ。ただ悩ましいのは、就寝時等にこのサウンドの本領を発揮させられる、ベッドサイドなサイズ感で高音質な再生機器の選択肢の少なさか。
(FLAC 96/24にて試聴)

総合点 9.4
低域の伸び9.3点 高域の伸び9.4点 セパレーション9.1点 ディテール9.2点 透明感9.3点 空気感9.2点 質感9.3点 静寂感9.5点 残響 奥行き 音像 アタック