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レビュー
優秀録音ハイレゾ音源レビュー
evil and flowers [Remaster]
Bonnie Pink ポップス 無 FLAC WAV96kHz/24bit
レーベル:STONE FOX 配信サイト:e-onkyo music
■高橋 敦レビュー
Bonnie Pinkさんの1998年発売3rdアルバム。次作にてレーベルとプロデューサーが変わるので、この作品までをいわゆる「第1期」「初期」と考えてよいかもしれない。引き算をして削ぎ落とされたというよりも「曲の素体に対して足し算をしなかった」という印象を受ける、音数を抑えたアレンジが特徴的。またミュートとコンプレッションの強いドラムスを筆頭に、ビンテージ感を意識したと思われる音作りも際立つ。どちらも当時の日本のポップスとしては異質なものであり、新鮮だった。
であるので再生システムにワイドレンジな再生能力は求められないが、楽器に質感に大きく影響する中高域の感触の素直さは必須。そこに癖があると、ハイハットシンバルの鈴鳴りやスネアドラムのザシュッとした濁点の成分が強まってしまったり聴こえ方に違和感が生まれたりしてしまいがちだ。例えばスピーカーなら、良質な小口径フルレンジで聴くとよい雰囲気になってくれるだろう。
(FLAC 96/24にて試聴)
総合点
9.2点
低域の伸び9.1点
高域の伸び9.3点
セパレーション9.2点
ディテール9.3点
透明感9.2点
空気感9.3点
質感9.3点
静寂感9.2点
残響
奥行き
音像
アタック