HOME > レビュー > デジタルオーディオ > 優秀録音ハイレゾ音源レビュー
レビュー
優秀録音ハイレゾ音源レビュー
Animals(2018 Remix)
Pink Floyd ロック 無 FLAC192kHz/24bit 96kHz/24bit 48kHz/24bit
レーベル:Columbia / Legacy 配信サイト:e-onkyo music
■高橋 敦レビュー
Pink Floyd『Animals』の2018年リミックス版が印象的なアートワークのアップデートも含めた形でリリースされ、ハイレゾ配信も開始された。2018年にリミックスされた音源が2022年になってニューリリースという謎っぽさもPink Floydらしいか。そのリミックス作業は2011年のリマスタリングと同じくジェームス・ガスリー氏が担当。アルバム次作『Wall』以降のPink Floydの音作りのキーマンの一人である人物が、その手前に制作された本作にもより大きく関わることとなったわけだ。
今回はリマスタリングではなくリミキシングであるので、音の変化はかなり大きい。例えば「Dogs」の1分5秒あたりはシンバルやスネアの明瞭度が思い切り引き上げられ、リズムの縦の区切りが強められた感触に。続いてのギターソロを聴くとギターの肉感も増している印象。ビンテージギター的ないわゆる「枯れ」は薄れ、もっと力強い音色にされている。名曲も今後はサブスクで現代の曲と並べて聴かれるようになるわけで、その際に古臭く聴こえすぎないように、よりコンテンポラリーな感触に調整されたのかもしれない。
(FLAC 96/24にて試聴)
総合点
9.3点
低域の伸び9.2点
高域の伸び9.3点
セパレーション9.3点
ディテール9.2点
透明感9.3点
空気感9.3点
質感9.3点
静寂感9.4点
残響
奥行き
音像
アタック