優秀録音ハイレゾ音源レビュー

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ウェイファインダー

藤倉大 クラシック FLAC DSD(2.8MHz)
96kHz/24bit
レーベル:Sony Music Labels Inc. 配信サイト:e-onkyo music

■山之内 正レビュー
藤倉大のアルバムは和楽器も含む多様な独奏楽器がそれぞれの曲で主役を担う。タイトル作品はヴィオラ協奏曲として書かれているが、オーケストラの音を指針としてソロが進むべき道を見つけるというアプローチは、ソロから主導で音楽が展開するいつもの方法と逆向きだ。それを意識しながら聴くとオケと独奏の関係性がよく見えてくる。他の作品も含めて細部まで見通しの良いサウンドは今回も作曲家自らのミキシング、マスタリングの成果だ。超高域まで複雑な倍音を含む音源だけに再生装置の忠実度が問われる。特にトラック2は難度が高い。
(DSD 2.8MHzにて試聴)

総合点 9.4
低域の伸び9.3点 高域の伸び9.5点 セパレーション9.4点 ディテール9.5点 透明感9.3点 空気感9.2点 質感9.4点 静寂感9.3点 残響 奥行き 音像 アタック