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レビュー
優秀録音ハイレゾ音源レビュー
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番《春》、第6番&第10番
庄司紗矢香、ジャンルカ・カシオーリ クラシック 無 FLAC176.4kHz/24bit
レーベル:Deutsche Grammophon 配信サイト:KRIPTON HQM STORE
■山之内正レビュー
2009年から始まった庄司紗矢香とカシオーリによるベートーヴェンのソナタ全曲録音は今回の3曲で完結した。第一弾の《クロイツェル》を聴いたのはついこの前のような気がするし、すべての音符に生命感が宿る今回の《春》は、自然でていねいなフレージングをはじめ、初回の演奏に雰囲気がとても近い。実はこの2曲の録音が僅か2年ほどの間に行われていることも、おそらく影響しているのだろう。もちろん昨年収録された第6番と第10番も二人の呼吸は見事に揃っている。比較的短期間で全集の録音を完成させたことで、演奏に統一感が生まれているのだ。弓のなめらかな動きが目に見えるようなリアリティの高い録音が今回も素晴らしい。
総合点
9.3点
低域の伸び9.3点
高域の伸び9.4点
セパレーション9.3点
ディテール9.4点
透明感9.4点
空気感9.3点
質感9.3点
静寂感9.3点
残響
奥行き
音像
アタック