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レビュー
優秀録音ハイレゾ音源レビュー
或いはアナーキー
BUCK-TICK ロック 無 FLAC WAV88.2kHz/24bit
レーベル:TOKUMA JAPAN COMMUNICATIONS 配信サイト:e-onkyo music
■高橋 敦レビュー
アルバム計20作品をレーベルの枠を超えて次々とハイレゾ配信するという「ハイレゾがバクチクする。」企画にて、こちら最新作のハイレゾ配信も開始されている。表層での変化や進化は作品ごと時期ごとに小さくはない。しかしその核に初期衝動から変わらない何かが存在すると感じさせるバンドだ。解散も再結成も経ずに30年、その核を全方面から磨き上げその周囲に多種多様な音楽性を取り込んできた、その現時点での結晶体がこの作品と言えるだろう。音作りとしては、ニューウェーブ的なシャープさやペラっとした感触を維持しつつもドラムスやベースの必要な部分での太さや厚みも備えており、その両者がお互いを損ねることなくそれぞれを補強。ヘッドホンで聴いても体感できる、凝った空間構築も印象的だ。それにしても、曲やアレンジがの前に声や音色の一発だけでアグレッシブというか攻撃的なサウンド。この鋭さを引き出せるオーディオで聴いてほしい。
総合点
9.2点
低域の伸び9.1点
高域の伸び9.2点
セパレーション9.3点
ディテール9.2点
透明感9.2点
空気感9.2点
質感9.2点
静寂感9.2点
残響
奥行き
音像
アタック