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レビュー
優秀録音ハイレゾ音源レビュー
DENON ORT MASTERING SERIES vol.1 より マーラー:交響曲第5番
インバル(指揮)/フランクフルト放送交響楽団 クラシック 無 FLAC WAV96kHz/24bit
レーベル:DENON 配信サイト:e-onkyo music
■山之内正レビュー
デジタル録音初期にCD規格で収録された名録音を高音質化する「ORT Mastering」は、デジタル録音の先駆者である日本コロムビアが開発した独自アルゴリズムで可聴帯域外の倍音を生成する注目の技術だ。第一弾の10タイトルには、インバルが80年代後半にフランクフルト放送響を振ったマーラーの交響曲を聴くと、空間の広がりがCDよりもひと回り大きく、遠近感豊かな音場が展開。最初の数小節を聴いてもORTの効果は明らかだ。鋭さと柔らかさが両立した金管楽器、透明感の高い弦楽器など、音色のパレットも拡大しているが、効果をあえて引き出すような不自然なマスタリングとは一線を画している。
総合点
9.3点
低域の伸び9.3点
高域の伸び9.3点
セパレーション9.3点
ディテール9.3点
透明感9.4点
空気感9.4点
質感9.3点
静寂感9.3点
残響
奥行き
音像
アタック