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レビュー
優秀録音ハイレゾ音源レビュー
ベートーヴェン:交響曲全集
サイモン・ラトル(指揮)/ベルリン・フィル クラシック 無 FLAC WAV FLAC(マルチチャンネル) WAV(マルチチャンネル)192kHz/24bit 96kHz/24bit
レーベル:Berliner Philharmoniker Recordings 配信サイト:その他
■山之内正レビュー
ラトル&ベルリンフィルは5月の来日公演でベートーヴェンの交響曲全曲演奏という偉業を成し遂げた。同公演に先行してCD/BDのアルバムが豪華仕様で発売され、同じ演奏のハイレゾ音源もステレオと5chサラウンドで公開された。ラトルは入念な采配で各パートのバランスをコントロールし、作品自体にそなわる推進力やリズムの運動性を鮮やかに浮かび上がらせる。作品ごとに弦の人数を変えた効果や、第7番でコントラファゴットを導入した意味も含め、演奏の意図が明確に伝わる鮮明な録音も秀逸で、見通しの良さと透明感は自主レーベル創設後にリリースされた演奏のなかで今回がベストだ。マルチチャンネル音源を再生すると前後の奥行き感が一気に広がる。
総合点
9.5点
低域の伸び9.5点
高域の伸び9.4点
セパレーション9.4点
ディテール9.4点
透明感9.4点
空気感9.5点
質感9.4点
静寂感9.4点
残響
奥行き
音像
アタック