優秀録音ハイレゾ音源レビュー

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エスパーニャ

アタウルフォ・アルヘンタ(指揮)/ロンドン交響楽団他 クラシック FLAC
192kHz/24bit
レーベル:DECCA 配信サイト:KRIPTON HQM STORE

■山之内正レビュー
約60年前の録音ながら、無限の色彩を感じさせる豊かな音色やパーカッションの切れの良いサウンドはきわめて鮮度が高く、時間の経過を忘れさせる。デッカがステレオ録音初期に完成させたアナログ録音の極致であり、現代の録音とは異なるアプローチながら、音楽的なバランスの良さと芸術表現の水準の高さに圧倒される。本来ならアナログレコードで聴くのが理想だが、ハイレゾ音源の音はオリジナルのアナログ録音の良さを忠実に再現しており、独奏ヴァイオリンの生々しさや打楽器の切れの良さはレコード再生を超える水準に達している。ドビュッシー《映像》のみスイス・ロマンド管弦楽団の演奏。1957年録音。

総合点 9.3
低域の伸び9.3点 高域の伸び9.4点 セパレーション9.2点 ディテール9.3点 透明感9.0点 空気感9.1点 質感9.3点 静寂感9.0点 残響 奥行き 音像 アタック