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レビュー
優秀録音ハイレゾ音源レビュー
The Getaway
Red Hot Chili Peppers ロック 無 FLAC48kHz/24bit
レーベル：Warner Bros. 配信サイト：e-onkyo music
■高橋 敦レビュー
ギタリストにジョシュ・クリングホッファー氏を迎えてからの第二作となるニューアルバム。また、新たに組んだプロデューサーからの提案を受け、これまではジャムセッションでの瞬間的なインスピレーションを中心としたソングライティングだったところを、オーバーダビングなどスタジオワークでバンドの化学反応を段階的に引き起こしていくような制作スタイルにも挑戦。クリングホッファー氏がバンドになじんだ今に「もしかしたら彼にはこちらの方が合うのかも？」と思える制作スタイルがハマったのか、個人的には会心の一作と感じる。エフェクティブなギターサウンドは在籍終盤時の前任フルシアンテ氏と重なるが、クリングホッファー氏のエフェクティブさは曲の世界観を素直に広げる、ユニークでありつつよりバンド的なものという印象。自らの個性とバンドの在り方、そしてそれぞれの曲。それらを見渡してのバランス感覚に優れるギタリストだ。さてオーディオ的にもこれは優秀録音と言ってよいだろう。ダビングで重ねていく中での吟味もあったのか、各パートはそもそもフレージングにしても音色にしても無駄な重なりはなく、ロックの生々しさはありつつも見通しはクリア。ドラムスやベースのアタックの素直さ、余計な力みはなくしかし十分な重みのある音色も見事だ。そのベーシックの上にクリングホッファー氏のギターなどが豊かな空間性と色彩を与えている。
総合点
9.3点
低域の伸び9.3点
高域の伸び9.2点
セパレーション9.4点
ディテール9.2点
透明感9.4点
空気感9.2点
質感9.2点
静寂感9.3点
残響
奥行き
音像
アタック
