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レビュー
優秀録音ハイレゾ音源レビュー
ベリッシマ
PIZZICATO FIVE ポップス 無 FLAC96kHz/24bit
レーベル:Sony Music Direct(Japan)Inc. 配信サイト:e-onkyo music
■高橋 敦レビュー
1988年発売、ピチカート・ファイヴのセカンドアルバム。詳細は不明だが「ニュー・リマスター」とのことだ。本作と同時にハイレゾ音源等が発売された前作では女性ボーカルだったところをオリジナル・ラヴの田島貴男氏という男性ボーカルへの交代、そして当時の彼らの志向も含めてか、サウンド全体を見ても大きな変化を感じられる。こちらはスタジオで作り込まれたサウンドという印象が特に強い。閉塞的や編集過多という意味ではなく、多くのスタジオミュージシャンの存在、彼らが提供したであろう技術やセンスを各所のフレーズやグルーヴから豊かに感じられるということだ。また、ソウルミュージックの解釈と出力の仕方としては、Sugar Babeに通じるところもあるかもしれない。録音やミックスもそのサウンドにフィットしている。ハイファイさやクリアさを特に強調せず、丸みを帯びてきつくないが明快なアタック、全体をうまくなじませるリバーヴなど、実に心地よい仕上がりだ。
総合点
9.2点
低域の伸び9.1点
高域の伸び9.1点
セパレーション9.1点
ディテール9.1点
透明感9.1点
空気感9.3点
質感9.3点
静寂感9.1点
残響
奥行き
音像
アタック