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レビュー
優秀録音ハイレゾ音源レビュー
Gracia
浜田麻里 ポップス 無 FLAC WAV96kHz/24bit
レーベル：VICTOR STUDIO HD-Sound. 配信サイト：e-onkyo music
■高橋 敦レビュー
参加ミュージシャンからとりあえずギタリストだけ抜き出すと、マイケル・ランドゥ氏、高崎晃氏、ポール・ギルバート氏、クリス・インペリテリ氏、マイケル・ロメオ氏、クリス・ブロデリック氏、増崎孝司氏。他のパートにもグレッグ・ビソネット氏、デレク・シェリニアン氏といった名前が並ぶ。それほどの超絶プレイヤーたちの腕を必要とする楽曲を揃えたアルバムであり、その期待に応えた演奏が炸裂するアルバムだ。特に序盤にはいきなりハード＆テクニカルな楽曲が並んでいてインパクト大。そしてその演奏のインパクトの上にさらに強いインパクトで立つのが浜田麻里さんのボーカルだ。低い音域での深みから天に突き抜けるかのようなハイトーンまで、これほどの高みに達しているメタルボーカリストは例えば日本では、他にはデーモン閣下しかいないのではないだろうか。閣下は悪魔なので、人としての最高峰は浜田麻里さんということだ。録音も文句なし。曲作りと同じく録音もご本人が細かく指示指定を出して進めているとのことで、単に優れたメタルボーカリストというだけではなくもっと総合的な意味合いで「メタルクイーン」を呼ぶに値するミュージシャンだろう。むしろメタルマスター！例えば、メタルサウンドの中では埋もれがちなベース。常に目立たせるわけではなく、基本的にはアンサンブルを底からそっと支えつつ、ここぞというフレーズではバシッと前に出てくる。アレンジとミックスの総合力でそのかっこよさを映えさせている。ギターの厚みとエッジの兼ね備えっぷりなども注目。総じてこの系統のメタルとして実に素晴らしい、完成度高すぎな一昨。
（96/24 FLACで試聴）
総合点
9.2点
低域の伸び9.2点
高域の伸び9.2点
セパレーション9.2点
ディテール9.2点
透明感9.1点
空気感9.1点
質感9.2点
静寂感9.2点
残響
奥行き
音像
アタック
