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レビュー
優秀録音ハイレゾ音源レビュー
ニューイヤーコンサート2020
指揮：ネルソンス、演奏：ウィーンフィル クラシック 無 FLAC96kHz/24bit
レーベル：Sony Classical 配信サイト：e-onkyo music
■山之内 正レビュー
初登場のネルソンスが振った今年のウィーンフィル・ニューイヤーコンサートの音源がハイレゾでも発売された。没後150周年となるヨーゼフ・シュトラウスのディナミーデンワルツや同250周年のベートーヴェンが書いたコントルダンスなど、アニヴァーサリー関連の選曲を加え、今年も変化に富んだプログラムが’興味深い。ディナミーデンの旋律はR.シュトラウスが《ばらの騎士》に引用しているし、コントルダンスは《エロイカ》第4楽章の原曲として知られる。舞曲つながりで聴き慣れた旋律に巡り合うのは楽しい体験だ。ネルソンスは聴かせ上手だが過剰に歌わせるのではなくバランスが良い。テルデックススタジオのチームがベルリンから遠征して取り組んだ録音は今回も鮮度が高く、ムジークフェラインザールの空気を生々しくとらえている。
（FLAC 96/24にて試聴）
総合点
9.3点
低域の伸び9.3点
高域の伸び9.3点
セパレーション9.2点
ディテール9.3点
透明感9.2点
空気感9.4点
質感9.4点
静寂感9.1点
残響
奥行き
音像
アタック
