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レビュー
優秀録音ハイレゾ音源レビュー
エルガー：ヴァイオリン協奏曲 他
ヴァイオリン：ニコラ・ベネデッティ、指揮：ウラディミール・ユロフスキ、ロンドンフィルハーモニー管弦楽団 クラシック 無96kHz/24bit
レーベル：Decca Music Group Ltd. 配信サイト：e-onkyo music
■山之内 正レビュー
エルガーのヴァイオリン協奏曲を録音するヴァイオリニストが次第に増えているのは嬉しいことだ。スコットランド出身のベネデッティがユロフスキ指揮ロンドンフィルと共演したこの録音もエモーショナルで濃密な表現にあふれた秀演で、強くお薦めする。演奏時間が約50分に及ぶ大作だが、最後まで弛緩することなく、第3楽章の技巧的なフレーズも見事に弾きこなしている。独奏ヴァイオリンに焦点を合わせた録音だが、楽器イメージが広がりすぎず、オーケストラとのバランスに違和感はない。カップリングされた「愛の挨拶」の表情豊かな演奏も要注目。CDなど物理メディアの販売が感染症の影響を受けているためか、ハイレゾ音源の販売が大幅に先行してスタートした。
（FLAC 96/24にて試聴）
総合点
9.2点
低域の伸び9.3点
高域の伸び9.4点
セパレーション9.2点
ディテール9.2点
透明感9.2点
空気感9.1点
質感9.2点
静寂感9.2点
残響
奥行き
音像
アタック
