プレミアムヘッドホンガイド2012SUMMER page 96/100
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7SE-MJ591の技術開発は、山形県天童市にある東北パイオニア株式会社で行われた。東北パイオニアは、市販製品では世界トップシェアを誇るカースピーカー、最高級スタジオモニター用スピーカーを含めたホームスピーカ....
7SE-MJ591の技術開発は、山形県天童市にある東北パイオニア株式会社で行われた。東北パイオニアは、市販製品では世界トップシェアを誇るカースピーカー、最高級スタジオモニター用スピーカーを含めたホームスピーカー、そしてヘッドホンまで、パイオニアブランドのスピーカー製品の開発から量産までの技術開発を担う拠点である。その旺盛な開発意欲とチャレンジ精神から産み出される商品には、「音」の感動を届けたいエンジニアのスピリッツがこめられている。これぞジャパニーズ・クオリティ!技術革新を続けるファクトリーなぜ、パイオニアを選んだ?内部損失の高い新素材、特殊フィルムエッジを採用した新開発40mmユニットが最大の特長。歪みの少ない中低域を実現する。キャップには「35μアルミ合金製キャップ」を搭載することで、クリアな高域も実現している。ヘッドホンの開発設計の拠点、山形県天童市にある東北パイオニア株式会社信頼の「ジャパニーズ・クオリティ」をまとったハイグレード・ヘッドホン。AVライター中林直樹氏AV専門誌の編集者として勤務した後、独立。ソフトとハード、双方を視点とした評論活動が信条。制動材キャップヨークプレートフレームマグネットボイスコイルエッジリング聴くものをあっと脅かしてやろう。SEMJ591は、そんな安っぽい野心で設計されたのではないようだ。その佇まいは黒でまとめた精悍なものだが、サウンドは優しさにあふれている。隣りあう音の余韻が混じり合うようなリッチな味わいがある。心地よく聴けたのは、ECMレーベルのようなクワイエットなジャズや、エレクトロニクスとアコースティックが混交したポストクラシカル。冷たい肌触りの中に、ほんのり暖かな体温が宿る。