プレミアムヘッドホンガイド 2013 WINTER page 53/120
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イヤホンを語るうえで、絶対に避けては通れないブランドがいくつか存在する。ウェストンは確実にそのうちのひとつだ。それは製品づくりにおいて長い歴史と、培った技術力があるからに他ならない。創業は1959年。モ....
イヤホンを語るうえで、絶対に避けては通れないブランドがいくつか存在する。ウェストンは確実にそのうちのひとつだ。それは製品づくりにおいて長い歴史と、培った技術力があるからに他ならない。創業は1959年。モーガン夫妻がコロラド州の自宅で、カスタム補聴器を製作したことに端を発する。また、20年以上も前からステージ用のカスタムイヤモニターの開発に着手。小型で軽量、かつ明瞭なサウンドを表現するバランスド・アーマチュア・ドライバーの可能性を早くに見いだしたのも同社だ。こうした、イヤーモニターの先駆者がオーディオ用イヤホンも手がけているのである。 現在、一般のユーザーが手にできるウェストンの製品(カスタムイヤホンを除く) のなかで、もっとも注目すべきアイテムは「Westone」シリーズだ。これらはオーディオ用に開発されたもの。ドライバー1 基を搭載したものがW e s t o n e 1 、2基のものがWestone 2と、ドライバーの数と製品名とをリンクさせていてわかりやすい。Westone 1から順に聴いてゆく。上位機種になるにしたがって、マイルドなトーンと、爽やかさが両立してくるのがわかる。とくにWestone 3では、余韻が濃厚になった。たとえば、ベースの弦やボディの鳴りがしっかりと感じられ、その密度も高い。さらにWestone 4/4Rでは、テイストはそのままに、ピアノやギター、サックスなどの高音域に輝きが増すようだ。「UM」シリーズは主にステージでの使用を念頭において作られたものだ。これらもWestoneシリーズ同様、ドライバーの数が製品名と合致する。UM1と、リケーブルに対応したUM 2 RCおよびUM 3X RCを聴く。やはりステージモニターとして、企画されただけあって、いずれもくっきりと解像度の高いサウンドだ。UM 3XRCはピアノやサックスなどの中高音域には伸びと透明感があり、ベースにはしっかりとした深みがある。このバランスのよさは格別だ。 昨今ではこれらに加えてリモコン&マイク付きの「TALK」シリーズもラインアップに加わった。 シリーズに共通する特長は、破綻のないバランスのよいサウンド。とくにWestone 4/4Rではドライバーに左右のばらつきがないように、徹底的にパーツを選別して製品づくりをしているそうだ。そのほか、人間工学に基づいて設計されたボディが軽量で耳によくなじむ。さらに「EPIC」と名付けられた同社独自のケーブルは、高音質と耐久性を追求して開発されたものだ。タッチノイズが気にならないところもうれしい。こうした何気ないところにも、先駆者としてのアドバンテージが息づいている。(中林直樹)UM 2 RCTS 1UM 3X UM 2 UM 1 UM1 Team Edition UM1 Team Edition CorsaUM 3X RCプロミュージシャンを想定した本格派のイヤーモニター。誰の耳にでもフィットしやすいユニバーサルタイプでリケーブル可能な2種(RC)と、スタンダードタイプの3種、レッドとオレンジのカラーリングを施した2種の計7製品がラインアップされている。EPICケーブルの断面図。ケーブルひとつとっても、これだけの独自技術が盛り込まれている先駆者のアドバンテージが息づくUMSeriesTALKSeries リモコン&マイク付きでAndroidスマホやiPhone 5とベストマッチ! 通話やゲームにおすすめ。PREMIUM HEADPHONE GUIDE 53