公開日 2009/06/26 21:01
キーワードは「ネットワーク・セントリック」 − ドラスティックな変化を遂げたPSP goのコンセプトとは
企画担当者に聞くPSP go
(株)ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)が11月1日に発売するPSP go。従来のモデルと比べ大幅な小型・軽量化を実現したことはもちろん、16GBメモリーの内蔵、Bluetooth対応など注目フィーチャーが揃っている。商品企画に携わった松井氏、柳瀬氏にPSP go誕生までの軌跡をうかがった。
(株)ソニー・コンピュータエンタテインメント
商品企画部 部長
松井 直哉氏
ハード面/ソフト面、周辺機器などを含めた製品の仕様策定を担当
(株)ソニー・コンピュータエンタテインメント
商品企画部
柳瀬 和大氏
PSP goの商品企画を担当
■持ち運びやすい「小型化」と「操作性」の両立を目指す
柳瀬氏:「PSP go」は、名前のとおり「外に持ち運んで楽しむこと」を念頭に置いたモデルです。これまでのモデルから大幅に軽量化したほか、小型化を実現するためにスライド式ボディを採用しました。音質/画質面の性能はPSP-3000と同等のスペックです。また画面もサイズが小さくなった以外の性能は同様となっています。
腐心したのは、小型化と操作性の両立。やはり何といってもゲームが楽しめる操作性は重要なポイントでした。小型化により操作性が悪くなっては本末転倒です。したがってこれを実現するために、PSP-3000とは操作系の大きさ、配置などを変えました。特にボタンの高さは、0.1mmずつ変えたサンプルを何回も作り使いやすさを比較するなどの工夫を重ねました。
松井氏:ボディの小型化はしたものの、独自のUI(ユーザーインターフェース)は採用していません。「PSPシリーズは全て共通した操作方法を持っているべき」と考えているからです。タッチ操作やモーションセンサーなどを搭載しなかったのも、こういった理由からでした。
柳瀬氏:また今回、小型化を実現するためにUSBやビデオ出力などを集約した「マルチユース端子」を新たに採用しました。ですから既存の周辺機器は現状使用することができません。しかし、今後使えるような手段を検討中です。
■メモリ内蔵・ネットワーク対応・Bluetooth − 「PSP1台でエンタメが完結」を実現
松井氏:「PSP go」のキーワードは「ネットワーク・セントリック」。デジタルコンテンツの扱いに慣れた層がターゲットです。UMDドライブの代わりに16GBのフラッシュメモリーを搭載し、ゲームソフトはPlaysStation Storeからダウンロードして購入することを想定しています。
UMDドライブを取りはずすという案は、実はPSP誕生当初からあったものでした。しかし当時はまだその環境が整っていないと考えたのです。弊社でも「PlayStation Store」や「MediaGo」に代表されるように、ネットワーク経由でユーザーの方々に楽しんでいただくためのサービスやツールを整えてきました。そして、PSPの新しい形の提案として、今回の発表に至りました。ハードだけでなくソフトダウンロードなどの環境も含めて提案していく考えです。
柳瀬氏:PSP goでコンテンツを入手する方法は、大きく分けて3つ。「PSPからPlaysStation Storeにアクセスしてダウンロード」「PS3からPlaysStation Storeにアクセスし、ダウンロードしたコンテンツをPSPへ移行」「コンテンツ管理ソフトウェア『Media GOo』を使用しPC経由でダウンロード」です。
また、PSP goはこれまで要望の多かったBluetoothに対応したのも特徴です。ゲームや音楽をワイヤレスで楽しめるほか、PSP goをテレビと接続して楽しむ際にPS3のコントローラを使い、少し離れたところからでも楽しむことができます。
松井氏:Bluetooth対応により持ち運んで便利に使う方法が増えますし、16GBのメモリーを内蔵することで、ゲーム10本分のデータを持ち運べる計算。PSP と比べて価格設定はやや高くなっていますが、その価格に相応しい価値提供ができると考えています。
柳瀬氏:これからPSP goはPSPと併売していきます。既にPSPを持っているユーザーのセカンドマシンとして、また、まだPSPを使ったことのない層にもPSP goをアピールできたらと考えています。
カラーバリエーションも、PSPらしさのあるピアノ・ブラックに加えてパール・ホワイトを用意していますので、女性などにも使っていただきやすいと思います。今後はユーザーの要望を鑑み、他の色も検討したいと考えています。
(株)ソニー・コンピュータエンタテインメント
商品企画部 部長
松井 直哉氏
ハード面/ソフト面、周辺機器などを含めた製品の仕様策定を担当
(株)ソニー・コンピュータエンタテインメント
商品企画部
柳瀬 和大氏
PSP goの商品企画を担当
■持ち運びやすい「小型化」と「操作性」の両立を目指す
柳瀬氏:「PSP go」は、名前のとおり「外に持ち運んで楽しむこと」を念頭に置いたモデルです。これまでのモデルから大幅に軽量化したほか、小型化を実現するためにスライド式ボディを採用しました。音質/画質面の性能はPSP-3000と同等のスペックです。また画面もサイズが小さくなった以外の性能は同様となっています。
腐心したのは、小型化と操作性の両立。やはり何といってもゲームが楽しめる操作性は重要なポイントでした。小型化により操作性が悪くなっては本末転倒です。したがってこれを実現するために、PSP-3000とは操作系の大きさ、配置などを変えました。特にボタンの高さは、0.1mmずつ変えたサンプルを何回も作り使いやすさを比較するなどの工夫を重ねました。
松井氏:ボディの小型化はしたものの、独自のUI(ユーザーインターフェース)は採用していません。「PSPシリーズは全て共通した操作方法を持っているべき」と考えているからです。タッチ操作やモーションセンサーなどを搭載しなかったのも、こういった理由からでした。
柳瀬氏:また今回、小型化を実現するためにUSBやビデオ出力などを集約した「マルチユース端子」を新たに採用しました。ですから既存の周辺機器は現状使用することができません。しかし、今後使えるような手段を検討中です。
■メモリ内蔵・ネットワーク対応・Bluetooth − 「PSP1台でエンタメが完結」を実現
松井氏:「PSP go」のキーワードは「ネットワーク・セントリック」。デジタルコンテンツの扱いに慣れた層がターゲットです。UMDドライブの代わりに16GBのフラッシュメモリーを搭載し、ゲームソフトはPlaysStation Storeからダウンロードして購入することを想定しています。
UMDドライブを取りはずすという案は、実はPSP誕生当初からあったものでした。しかし当時はまだその環境が整っていないと考えたのです。弊社でも「PlayStation Store」や「MediaGo」に代表されるように、ネットワーク経由でユーザーの方々に楽しんでいただくためのサービスやツールを整えてきました。そして、PSPの新しい形の提案として、今回の発表に至りました。ハードだけでなくソフトダウンロードなどの環境も含めて提案していく考えです。
柳瀬氏:PSP goでコンテンツを入手する方法は、大きく分けて3つ。「PSPからPlaysStation Storeにアクセスしてダウンロード」「PS3からPlaysStation Storeにアクセスし、ダウンロードしたコンテンツをPSPへ移行」「コンテンツ管理ソフトウェア『Media GOo』を使用しPC経由でダウンロード」です。
また、PSP goはこれまで要望の多かったBluetoothに対応したのも特徴です。ゲームや音楽をワイヤレスで楽しめるほか、PSP goをテレビと接続して楽しむ際にPS3のコントローラを使い、少し離れたところからでも楽しむことができます。
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