公開日 2018/01/22 11:20
キングレコードが『ガンダム』など旧作アニメをハイレゾ化。そのこだわりを担当者に聞いた
“倶楽部活動“的な熱意の取り組み
日本のアニメや特撮ジャンルの歴史に欠かせないレーベルであるキングレコードが、その音楽資産をハイレゾ化するリマスタリング・プロジェクト「ハイレゾ浪漫倶楽部」をスタートした(関連ニュース)。
その第一弾として『ガンダム』シリーズのオーケストラ演奏4タイトルが登場しており、オールドファンならずとも耳馴染みのあるメロディが高音質で楽しめると、大きな注目を集めている。「キングレコードから出るなら、アレもコレも」と欲しいタイトルが浮かぶという方も多いはずだ。
その一方、すでにキングレコードではクラシックやジャズなどのスタンダードナンバーから、アニメ関連では堀江由衣やangelaのアルバムや、『みなみけ』『新世紀エヴァンゲリオン』などのハイレゾ音源をこれまでもリリースしている。
では今回のプロジェクトと従来のハイレゾタイトルに何か違いはあるのか? また今後についてはどういった展開が予定されているのか? キングレコード第二営業本部 浅野幸治氏、柏田圭一氏、そして国内有数の最新鋭の設備を誇る「キング関口台スタジオ」のチーフ・マスタリングエンジニアである辻 裕行氏に聞いた。
ーー本日はよろしくお願いします。早速ですが、今回の “ハイレゾ浪漫倶楽部” というプロジェクトはどういった経緯でスタートしたのでしょうか?
浅野幸治氏(以下、浅野氏):プロジェクトとして厳格な会議があって、といったかたちではありませんでした。いまから一年ほど前に、雑談のなかで「昔の音源を現代の技術でアーカイブしたいよね」といった話題が出たのが始まりです。
もともと私はスターチャイルドレーベルに入って、一番最初に関わったのが『ガンダムF91』の予告編のレコーディングだったんです。その流れで、縁あって『ガンダム』シリーズに10年以上携わり、先輩方の作った音源をCD化したり、編集したりする作業も行ってきました。そこから15年近くアニメから離れて、いまは営業の部署にいますが、そこに同じくアニメの部署から移ってきた柏田さんが入ってきて、2人で話をしていたらこの話題が出てきた、というわけです。
2人ともキングレコードのクラシックなどの編成部署も経験していたので、アーカイブする、リイシュー(再発)をするということを身近に感じていました。そのリイシュー的な考え方を持って、当時の先輩方が作ったアニメの音源を復刻して、いま一番良いかたちで皆さんにお届けできたら、ということを話していました。
柏田圭一氏(以下、柏田氏):アニメの音楽は、2000年代以降のレコーディング環境がデジタル中心のProToolsですので、当初はハイレゾのアーカイブには向かないと思っていたんです。ただ、Pyramixがキング関口台スタジオに導入され、アナログマスターのものをハイレゾの新たなマスターとして、自社でアーカイブできるようになったこともプロジェクトの1つのキッカケになっていると思います。
浅野氏:プロジェクトと言っても、会社的ではなく、本当に個人的なものですね(笑)。
柏田氏:辻さんがチーフマスタリングエンジニアとして、毎日のようにPyramixでリマスタリングしていて、浅野さんが版元とつながってくれている。僕もたまたまそういったつながりがあったので、この少人数で進められています。
ーーハイレゾ浪漫倶楽部でリリースされたタイトルは、音源フォーマットとしてPCMでは192kHz/24bit、DSDの11.2MHzまで用意されていますが、これらはどういったプロセスでハイレゾ化されているのでしょうか?
辻 裕行氏(以下、辻氏):ハイレゾ浪漫倶楽部の音源は、まずPyramixでアナログマスターを11.2MHzのデジタル音源にして、そこからコンバートする手法を採っています。DSD 5.6MHzもPCM 192kHz/24bitも、全て11.2MHzから作られたものになります。予算や時間の都合がある中、できる限りの方法として選択しました。
第一弾のタイトルは全てアナログマスターが残っていたので、アップコンバートのようなことは一切行っていません。ただ、80〜90年代のものは、おそらく元をたどればデジタルマルチで録った音をハーフインチのアナログテープにトラックダウンして、というかたちになるので、そういう意味では全ての工程がアナログで進行されたものではないものも、もちろんあります。
11.2MHzというスペックについては、それが現代の作業の主流だから、という理由が大きいです。Pyramixを導入した当初は5.6MHzで行っていましたが、それでもわりと早い段階でキング関口台スタジオは11.2MHzに移行していますし、いま作るアーカイブだったら11.2MHzだろうと。
浅野氏:会話の中でも「11.2MHz」という言葉は出てこず、いま最高のものを作ろうという話を受けて、辻さんのなかで自然に11.2MHzとして捉えてもらえたというイメージです。もし今後もこのシリーズが続けられて、新しい技術が出てくることがあれば、そこでまたどうするかは考えることになりますね。このシリーズはこのスペック、と決めているのではなく、あくまでその時に出来る最高のものが作れたらと思っています。
ーータイトルの選定にはどういった基準がありますか?
柏田氏:タイトルは90年代後半まで、アナログマスターがあるものに関してはやりたいと考えています。ただ、『ガンダム』を初めて発売したのが79年ですが、そこから90年代後半までのアニメや特撮関連のタイトルは何百タイトルもありますので、どれを出していくかは頭を悩ませています。
浅野氏:普通は “ファーストガンダム” のサントラを出すのが一番良いだろう、とは思うんです。交響詩から出すことに、疑問を抱く方も多いだろうと。でも、良い音で残すということを考えた時に、当時のレコード会社のディレクターがチャレンジしたプロジェクトであろう交響詩に、自分たちもチャレンジしてみました。
実際にクラシックコンサートがアニメとコラボする機会も増えていますので、何十年も前にキングレコードはホール録音で交響詩を作っていたことを知って欲しい、という思いもあります。
柏田氏:今はセールス的な話より、音楽的な話を主語にして進めるようにしています。
ーーレコード会社の音楽アルバムとして、良いものを作るという観点も重要ということですね。
浅野氏:まずアナログマスターから、と言ってはいますが、交響組曲などはデジタルの時代になってからも作られています。これはハイレゾ浪漫倶楽部でぜひ取り組んでいきたいと考えています。
柏田氏:DSDをやらないという可能性もあります。48kHz/24bitがオリジナルマスターであれば、そのスペックをそのまま現代の機器でリマスタリングして出すというかたちですね。
浅野氏:否定的に捉えられるかもしれませんが、自分たちの感性で良いと思える音にアップコンバートが出来るようであれば、それも試してみたいと思います。当時録った音はもう各時代のオリジナルマスターに固定化された資産なので、それはあっても良いだろうと。
辻氏:DSDマスタリングという言葉がありますが、PCMで録ったものでもDSDでマスタリングすることでDSDマスタリングとなる。それは決して、いわゆるニセレゾというものではなく、そうすることがこのプロジェクトが目指す良い音に繋がるから行っているものになります。そのプロセスは隠さず明らかにして、「聴く聴かない」の判断は受け手に託したいと考えています。
柏田氏:その違いは聴いてもらうしかないと考えていますので、ハイレゾ音源をハイレゾで試聴する環境を作ろうと、IIJのハイレゾストリーミング「PrimeSeat」で各曲45秒を聴けるようにしようと考えています。
ーーハイレゾ浪漫倶楽部でリリースされる音源について、音作りの基準はアナログマスターや当時のレコード、ハイレゾといった中のどこにあるのでしょうか?
浅野氏:マスターに入っている音が基準になりますね。
辻氏:マスターを聴いて、これをどうすればもっと魅力的になるかな、という考えで音作りを行いました。今回はマスター自体が良いものだったということも大きいですね。オーケストレーションでハイレゾ向きだと思いますし、やっていて面白かったです。
浅野氏:アナログマスターの音と、レコードとして皆さんの耳に届いた音は、様々な作業プロセスの中で違うものになっています。ハイレゾも、当時の音作りを尊重しながら、アナログマスターを現代の器に最良の音で入れたものなので、当時の音ともまた違ったものになると思います。時代によって音の違いを楽しんでもらえたら嬉しいですね。
ーーそれでは、今後の展開についてお聞かせください。まずタイトルについてですが、例えば『少女革命ウテナ』などは1997年放送なので、ハイレゾ浪漫倶楽部の候補に挙げられると思いますし、要望も多いのではありませんか?
浅野氏:ええ、本当にやりたいですね。ただ、そこにたどり着くまでにも、まだまだ色々な作品があります。先程の交響組曲もそうですし、『伝説巨神イデオン』や『聖戦士ダンバイン』、『戦闘メカ ザブングル』といった作品も控えていますから、先は長いですね。
柏田氏:本当にタイトルが多いですし、少人数でやっていますから。
ーーなかでもこれは出したい、といったタイトルはありますか?
浅野氏:そうですね、若草恵さんが音楽を担当された『六神合体ゴッドマーズ』は素材を探しているところです。先程からお話している交響組曲は、『機動戦士Vガンダム』などでしょうか。あと、『聖戦士ダンバイン』や『無敵超人ザンボット3』、『重戦機エルガイム』あたりを聴きなおしているところです。
リリースは四半期に一度くらいのペースで出していければ、と考えています。第一弾は4タイトルが同時でしたが、今後も何タイトルが同時に出せるかは、その時々の状況によってになりますね。
ーーそういったやりたいものに取り組んでいくという在り方も、ある意味で商業ベースから離れて、熱意を持ったメンバーだけで行われるという “倶楽部活動” といった印象を受けます。
浅野氏:確かにそうですね(笑)。だからこそ、応援していただければそれが励みになって、リリースのペースも上がるかもしれません。ぜひ、これからもよろしくお願いします。
◇ ◇ ◇
再生ハードという面ではスマートフォンなどが対応を始めたなか、ハイレゾ音源がさらに広まっていくためには、コンテンツの質と量の充実が重要となる。ハイレゾ浪漫倶楽部は、スペックではなく音の面でその質を期待したいプロジェクトだ。
いまやCDやレコードで入手することが難しいタイトルも、ハイレゾでリリースされることも考えられる。オーディオファンにはリアルタイムで作品を鑑賞していたという方も多いだろう。もしそういったタイトルが発売されたら、当時の思い出と照らし合わせながら、現代ならではの良い音を楽しんでみて欲しい。
その第一弾として『ガンダム』シリーズのオーケストラ演奏4タイトルが登場しており、オールドファンならずとも耳馴染みのあるメロディが高音質で楽しめると、大きな注目を集めている。「キングレコードから出るなら、アレもコレも」と欲しいタイトルが浮かぶという方も多いはずだ。
その一方、すでにキングレコードではクラシックやジャズなどのスタンダードナンバーから、アニメ関連では堀江由衣やangelaのアルバムや、『みなみけ』『新世紀エヴァンゲリオン』などのハイレゾ音源をこれまでもリリースしている。
では今回のプロジェクトと従来のハイレゾタイトルに何か違いはあるのか? また今後についてはどういった展開が予定されているのか? キングレコード第二営業本部 浅野幸治氏、柏田圭一氏、そして国内有数の最新鋭の設備を誇る「キング関口台スタジオ」のチーフ・マスタリングエンジニアである辻 裕行氏に聞いた。
ーー本日はよろしくお願いします。早速ですが、今回の “ハイレゾ浪漫倶楽部” というプロジェクトはどういった経緯でスタートしたのでしょうか?
浅野幸治氏(以下、浅野氏):プロジェクトとして厳格な会議があって、といったかたちではありませんでした。いまから一年ほど前に、雑談のなかで「昔の音源を現代の技術でアーカイブしたいよね」といった話題が出たのが始まりです。
もともと私はスターチャイルドレーベルに入って、一番最初に関わったのが『ガンダムF91』の予告編のレコーディングだったんです。その流れで、縁あって『ガンダム』シリーズに10年以上携わり、先輩方の作った音源をCD化したり、編集したりする作業も行ってきました。そこから15年近くアニメから離れて、いまは営業の部署にいますが、そこに同じくアニメの部署から移ってきた柏田さんが入ってきて、2人で話をしていたらこの話題が出てきた、というわけです。
2人ともキングレコードのクラシックなどの編成部署も経験していたので、アーカイブする、リイシュー(再発)をするということを身近に感じていました。そのリイシュー的な考え方を持って、当時の先輩方が作ったアニメの音源を復刻して、いま一番良いかたちで皆さんにお届けできたら、ということを話していました。
柏田圭一氏(以下、柏田氏):アニメの音楽は、2000年代以降のレコーディング環境がデジタル中心のProToolsですので、当初はハイレゾのアーカイブには向かないと思っていたんです。ただ、Pyramixがキング関口台スタジオに導入され、アナログマスターのものをハイレゾの新たなマスターとして、自社でアーカイブできるようになったこともプロジェクトの1つのキッカケになっていると思います。
浅野氏:プロジェクトと言っても、会社的ではなく、本当に個人的なものですね(笑)。
柏田氏:辻さんがチーフマスタリングエンジニアとして、毎日のようにPyramixでリマスタリングしていて、浅野さんが版元とつながってくれている。僕もたまたまそういったつながりがあったので、この少人数で進められています。
ーーハイレゾ浪漫倶楽部でリリースされたタイトルは、音源フォーマットとしてPCMでは192kHz/24bit、DSDの11.2MHzまで用意されていますが、これらはどういったプロセスでハイレゾ化されているのでしょうか?
辻 裕行氏(以下、辻氏):ハイレゾ浪漫倶楽部の音源は、まずPyramixでアナログマスターを11.2MHzのデジタル音源にして、そこからコンバートする手法を採っています。DSD 5.6MHzもPCM 192kHz/24bitも、全て11.2MHzから作られたものになります。予算や時間の都合がある中、できる限りの方法として選択しました。
第一弾のタイトルは全てアナログマスターが残っていたので、アップコンバートのようなことは一切行っていません。ただ、80〜90年代のものは、おそらく元をたどればデジタルマルチで録った音をハーフインチのアナログテープにトラックダウンして、というかたちになるので、そういう意味では全ての工程がアナログで進行されたものではないものも、もちろんあります。
11.2MHzというスペックについては、それが現代の作業の主流だから、という理由が大きいです。Pyramixを導入した当初は5.6MHzで行っていましたが、それでもわりと早い段階でキング関口台スタジオは11.2MHzに移行していますし、いま作るアーカイブだったら11.2MHzだろうと。
浅野氏:会話の中でも「11.2MHz」という言葉は出てこず、いま最高のものを作ろうという話を受けて、辻さんのなかで自然に11.2MHzとして捉えてもらえたというイメージです。もし今後もこのシリーズが続けられて、新しい技術が出てくることがあれば、そこでまたどうするかは考えることになりますね。このシリーズはこのスペック、と決めているのではなく、あくまでその時に出来る最高のものが作れたらと思っています。
ーータイトルの選定にはどういった基準がありますか?
柏田氏:タイトルは90年代後半まで、アナログマスターがあるものに関してはやりたいと考えています。ただ、『ガンダム』を初めて発売したのが79年ですが、そこから90年代後半までのアニメや特撮関連のタイトルは何百タイトルもありますので、どれを出していくかは頭を悩ませています。
浅野氏:普通は “ファーストガンダム” のサントラを出すのが一番良いだろう、とは思うんです。交響詩から出すことに、疑問を抱く方も多いだろうと。でも、良い音で残すということを考えた時に、当時のレコード会社のディレクターがチャレンジしたプロジェクトであろう交響詩に、自分たちもチャレンジしてみました。
実際にクラシックコンサートがアニメとコラボする機会も増えていますので、何十年も前にキングレコードはホール録音で交響詩を作っていたことを知って欲しい、という思いもあります。
柏田氏:今はセールス的な話より、音楽的な話を主語にして進めるようにしています。
ーーレコード会社の音楽アルバムとして、良いものを作るという観点も重要ということですね。
浅野氏:まずアナログマスターから、と言ってはいますが、交響組曲などはデジタルの時代になってからも作られています。これはハイレゾ浪漫倶楽部でぜひ取り組んでいきたいと考えています。
柏田氏:DSDをやらないという可能性もあります。48kHz/24bitがオリジナルマスターであれば、そのスペックをそのまま現代の機器でリマスタリングして出すというかたちですね。
浅野氏:否定的に捉えられるかもしれませんが、自分たちの感性で良いと思える音にアップコンバートが出来るようであれば、それも試してみたいと思います。当時録った音はもう各時代のオリジナルマスターに固定化された資産なので、それはあっても良いだろうと。
辻氏:DSDマスタリングという言葉がありますが、PCMで録ったものでもDSDでマスタリングすることでDSDマスタリングとなる。それは決して、いわゆるニセレゾというものではなく、そうすることがこのプロジェクトが目指す良い音に繋がるから行っているものになります。そのプロセスは隠さず明らかにして、「聴く聴かない」の判断は受け手に託したいと考えています。
柏田氏:その違いは聴いてもらうしかないと考えていますので、ハイレゾ音源をハイレゾで試聴する環境を作ろうと、IIJのハイレゾストリーミング「PrimeSeat」で各曲45秒を聴けるようにしようと考えています。
ーーハイレゾ浪漫倶楽部でリリースされる音源について、音作りの基準はアナログマスターや当時のレコード、ハイレゾといった中のどこにあるのでしょうか?
浅野氏:マスターに入っている音が基準になりますね。
辻氏:マスターを聴いて、これをどうすればもっと魅力的になるかな、という考えで音作りを行いました。今回はマスター自体が良いものだったということも大きいですね。オーケストレーションでハイレゾ向きだと思いますし、やっていて面白かったです。
浅野氏:アナログマスターの音と、レコードとして皆さんの耳に届いた音は、様々な作業プロセスの中で違うものになっています。ハイレゾも、当時の音作りを尊重しながら、アナログマスターを現代の器に最良の音で入れたものなので、当時の音ともまた違ったものになると思います。時代によって音の違いを楽しんでもらえたら嬉しいですね。
ーーそれでは、今後の展開についてお聞かせください。まずタイトルについてですが、例えば『少女革命ウテナ』などは1997年放送なので、ハイレゾ浪漫倶楽部の候補に挙げられると思いますし、要望も多いのではありませんか?
浅野氏:ええ、本当にやりたいですね。ただ、そこにたどり着くまでにも、まだまだ色々な作品があります。先程の交響組曲もそうですし、『伝説巨神イデオン』や『聖戦士ダンバイン』、『戦闘メカ ザブングル』といった作品も控えていますから、先は長いですね。
柏田氏:本当にタイトルが多いですし、少人数でやっていますから。
ーーなかでもこれは出したい、といったタイトルはありますか?
浅野氏:そうですね、若草恵さんが音楽を担当された『六神合体ゴッドマーズ』は素材を探しているところです。先程からお話している交響組曲は、『機動戦士Vガンダム』などでしょうか。あと、『聖戦士ダンバイン』や『無敵超人ザンボット3』、『重戦機エルガイム』あたりを聴きなおしているところです。
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ーーそういったやりたいものに取り組んでいくという在り方も、ある意味で商業ベースから離れて、熱意を持ったメンバーだけで行われるという “倶楽部活動” といった印象を受けます。
浅野氏:確かにそうですね(笑)。だからこそ、応援していただければそれが励みになって、リリースのペースも上がるかもしれません。ぜひ、これからもよろしくお願いします。
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