公開日 2018/12/18 17:00
IMAXの劇場体験を家庭でも。「IMAX Enhanced」が実現するプレミアムAV体験
対応コンテンツ登場時期にも言及
DTSとIMAXが今年9月のCEDIAに合わせて発表した、ホームエンターテイメント向けの新たな映像/音声規格・認定プログラム「IMAX Enhanced」(関連ニュース)。同規格の特徴や詳細を、キーマンであるXPERI社のGeir Skaaden氏に訊いた。
■映画館でのIMAXを家庭でも楽しめる
IMAX Enhancedは、簡単に言えば「劇場のIMAXが家庭でも楽しめるようになる映像/音声規格および認定プログラム」と表現できる。IMAX Enhanced規格で制作されたコンテンツを、IMAX Enhanced認証を受けた機器で視聴することになる。
「IMAXシアターでの上映は、どんなに好評な映画でも数週間程度で終わってしまう。そうした作品を、劇場と同じような映像と音響で、家庭で楽しめるようになる」とSkaaden氏はアピールする。
デノン/マランツを擁するサウンドユナイテッドとソニーなどが対応機器パートナーとして参加しており、すでにテレビやプロジェクター、AVアンプなどで対応モデルが登場している。
一方、コンテンツとしては初のIMAX Enhanced対応Ultra HD Blu-rayソフト「A Beautiful Planet」「Journey to the South Pacific」が、12月11日に北米で発売された(関連ニュース)。また、ソニーピクチャーズ、パラマウントピクチャーズがローンチ時のパートナーとして参加している。
なお、コンテンツはUHD BDといったパッケージだけでなく、インターネットでの映像配信でも提供される予定。「間もなく開催されるCESで詳細は発表するが、アメリカでは2019年第1四半期中、ヨーロッパとアジアでは2019年後半に、IMAX Enhancedコンテンツを配信するOTTサービスが登場する見込みだ」という。
また、過去の作品もIMAX Enhanced化が可能。「各スタジオと話を進めており、過去作品では30作品程度が初期段階で登場するのではないか」とのことだ。
■IMAX Enhancedコンテンツの特徴は?
IMAX Enhancedコンテンツの特徴として、映像面では「画面が明るく、かつ、ノイズが目立たない」ことが挙げられるとのこと。IMAX社の「DMR(Digital Media Remastering)」処理によって、画面輝度を上げた際に目立ってしまうノイズを除去しているのだという。
また、IMAXカメラで撮影されるなど条件を満たした作品では、テレビでの鑑賞時も画面上下に黒帯が出ない全画面再生が可能。これまで黒帯で隠れていた部分も視聴できるようになるのだそうだ。
音声面では、劇場でのIMAXサウンド音場を再現するとのこと。5.0ch/7.0ch/12.0ch構成というIMAXシネマの音環境を、ホームシアターのマルチチャンネル環境に合わせて再現できるという。なお、こうした技術はIMAX Enhanced用にカスタマイズしたDTS:X技術で実現している。
なお、映画館でのIMAXも劇場によって環境が多少異なるが、IMAX Enhancedのコンテンツでは劇場用に最終的なポスプロ作業が完了したマスターデータの映像/音声の再現をイメージしているという。
■“かなり厳しい”認証基準
そうしたコンテンツを再生するAV機器では、上記のようにデノンやマランツ、ソニーから対応製品が登場しており、今後も順次対応モデルが登場する見込み。IMAXやDTSらによる認定を経た後に、IMAX Enhancedロゴを付与されて世に出てくることになる。
なお、映像/音声信号を高品質に再生できるだけでなく、テレビ/ディスプレイであれば65インチ以上だったり、AVアンプを使ったマルチチャンネルであれば5.1ch以上であることなどもIMAX Enhanced認証条件のひとつだという。
「劇場でのプレミアムな体験を、プレミアムなままで家庭でも楽しめるようにするのがIMAX Enhanced。そのため、フラグシップからエントリーまですべてのレンジの製品がIMAX Enhanced対応するというより、上位モデルのみ対応するというイメージだ。認証基準を満たすものは(全レンジのうちの)10〜15%程度だろう。そうしたプレミアムな製品に対して我々はIMAX Enhancedを提供していく」という。
また、「テレビやAVアンプ、サウンドバーなど様々な製品ごとに、かなり厳しい基準を設けている」とのこと。今後は、こうした厳しい基準を満たした製品がAV機器メーカー各社から順次登場してくることになる。
なお、XPERIでは現地時間1月8日から米国ラスベガスで開幕するCESに出展し、IMAX Enhancedのデモルームも展開する予定。もちろんファイルウェブでもこうした出展をレポートするほか、IMAX Enhancedに関する情報を順次お届けしていく。今後もぜひ継続的にチェックしてほしい。
■映画館でのIMAXを家庭でも楽しめる
IMAX Enhancedは、簡単に言えば「劇場のIMAXが家庭でも楽しめるようになる映像/音声規格および認定プログラム」と表現できる。IMAX Enhanced規格で制作されたコンテンツを、IMAX Enhanced認証を受けた機器で視聴することになる。
「IMAXシアターでの上映は、どんなに好評な映画でも数週間程度で終わってしまう。そうした作品を、劇場と同じような映像と音響で、家庭で楽しめるようになる」とSkaaden氏はアピールする。
デノン/マランツを擁するサウンドユナイテッドとソニーなどが対応機器パートナーとして参加しており、すでにテレビやプロジェクター、AVアンプなどで対応モデルが登場している。
一方、コンテンツとしては初のIMAX Enhanced対応Ultra HD Blu-rayソフト「A Beautiful Planet」「Journey to the South Pacific」が、12月11日に北米で発売された(関連ニュース)。また、ソニーピクチャーズ、パラマウントピクチャーズがローンチ時のパートナーとして参加している。
なお、コンテンツはUHD BDといったパッケージだけでなく、インターネットでの映像配信でも提供される予定。「間もなく開催されるCESで詳細は発表するが、アメリカでは2019年第1四半期中、ヨーロッパとアジアでは2019年後半に、IMAX Enhancedコンテンツを配信するOTTサービスが登場する見込みだ」という。
また、過去の作品もIMAX Enhanced化が可能。「各スタジオと話を進めており、過去作品では30作品程度が初期段階で登場するのではないか」とのことだ。
■IMAX Enhancedコンテンツの特徴は?
IMAX Enhancedコンテンツの特徴として、映像面では「画面が明るく、かつ、ノイズが目立たない」ことが挙げられるとのこと。IMAX社の「DMR(Digital Media Remastering)」処理によって、画面輝度を上げた際に目立ってしまうノイズを除去しているのだという。
また、IMAXカメラで撮影されるなど条件を満たした作品では、テレビでの鑑賞時も画面上下に黒帯が出ない全画面再生が可能。これまで黒帯で隠れていた部分も視聴できるようになるのだそうだ。
音声面では、劇場でのIMAXサウンド音場を再現するとのこと。5.0ch/7.0ch/12.0ch構成というIMAXシネマの音環境を、ホームシアターのマルチチャンネル環境に合わせて再現できるという。なお、こうした技術はIMAX Enhanced用にカスタマイズしたDTS:X技術で実現している。
なお、映画館でのIMAXも劇場によって環境が多少異なるが、IMAX Enhancedのコンテンツでは劇場用に最終的なポスプロ作業が完了したマスターデータの映像/音声の再現をイメージしているという。
■“かなり厳しい”認証基準
そうしたコンテンツを再生するAV機器では、上記のようにデノンやマランツ、ソニーから対応製品が登場しており、今後も順次対応モデルが登場する見込み。IMAXやDTSらによる認定を経た後に、IMAX Enhancedロゴを付与されて世に出てくることになる。
なお、映像/音声信号を高品質に再生できるだけでなく、テレビ/ディスプレイであれば65インチ以上だったり、AVアンプを使ったマルチチャンネルであれば5.1ch以上であることなどもIMAX Enhanced認証条件のひとつだという。
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