公開日 2024/02/26 06:30

『仮面ライダー555』半田健人、熱く語る。AVIOTの“ファイズイヤホン”はコラボモデルの「上の上」

「TE-D01v-555」発売記念特別インタビュー
編集部:松永達矢
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■宅録でアルバムを制作。楽曲制作を通して「音」を知る


───ホームオーディオ、イヤホンと、音の出口についての話をこだわりいっぱいに聴かせて頂いたところで、半田さんの趣味の一つに「宅録」とあります(全曲宅録で構成されたアルバム『HOME MADE』をリリース)。

音の収録は出口あり気だと思いますが、音源を収録する際、再生機器をどこまで想定していますか?


半田 再生機器というか、僕、ミックスの最終確認をモノラルでやるんですよね。ステレオでミックスTD(トラックダウン)して、 ある程度バランス取った後にモノラルで確認するんです。

例えば、ポータブルなBluetoothスピーカーにしても、スマホも一応ステレオではありますけど、2対のスピーカーの距離が離れていないから、感覚的にはモノラルで聴いているようなものだと思うんですよね。


なので、モノラルで鳴っている時のバランス、何が引っ込んで何が前に出るかっていうのをチェックするので、音の出口よりも音の定位、TDの各楽器の音量の方が僕は重視しますかね。

僕もこの10年ぐらいで色々音楽作ってきて学んだことではあるんですけど、好きだから自分でTDやったりマスタリングもしちゃうんだけど、やっぱり餅は餅屋、専門家に任せた方が結果がよくなる。 ある程度はやりますけど、やっぱり最終工程に関しては、その筋の専門家の言うこと聞いとくのがいい。というのを特にここ数年の作品で解りましたよね。昔の方がなんか変なこだわりありましたよ(笑)。

■「TE-ZX1」はもはや発明。半田健人の語るオーディオメーカーAVIOTの良さ


───今回コラボモデルを発売するAVIOTは、意欲的なオーディオプロダクトでユーザーから高い評価を獲得しているメーカーです。半田さんから見て、AVIOTの完全ワイヤレスイヤホンで気になるモデルなどがありましたら教えてください。

半田 色々と聴かせて頂くと、それぞれモデルは違ってもカラーに統一性があるんですよね。

どこかを誇張しているわけでもないし、低音の迫力よりも、高音の美しさに重きを置いているな、という印象はあったので、そこは僕との相性がすごく良い。嬉しい出会いでした。

その中で気になるモデルといえば「TE-ZX1」ですね。これが5年前にあれば僕のワイヤレスイヤホンに対する印象は180度違いますよ(笑)。 最初聴いた時は「良い音だ」を通り越して、ビックリしたっていうか。理屈はわからないけども、スマホとサブスクという組み合わせならワイヤードでもこの音は出ないと思います。

「TE-ZX1」。計3種・5基ドライバー構成による新開発「トライブリッド・5ドライバー」システムを採用する、AVIOTの新フラグシップモデルだ

ただ、音の良し悪しは結局好みの世界で、食の世界と一緒だと思います。その上で、本当に僕が一番望んでいる、誇張していない中で、正確なリリース音。音のカラーも僕が最も好みな音でしたね。本当にど真ん中で、安心して聴いていられます。

良い音と「良い音風」は明らかに違う。でも、世の中に溢れているのは、「良い音風」がほとんどなんですよね。スタジオで音を作っている時を基準に考えると、変な言い方ですけど、スタジオ制作の音よりも派手な音。いわゆる化粧したような音で聴かせてくるものが多いんですよね。自分の楽曲を聴いてもイヤホンによっては「俺、こんな音作ってないから」って鳴らし方をするものもあります。

サブスクやワイヤレスでスタジオの音を再現すること自体が無理だとは思うんですけども、せめてテイストは近づけて頂きたい……! そんな中で、ミュージシャンの狙った音を鳴らしてくれるTE-ZX1みたいな商品がもっと増えて、幅を効かせてくれれば消費者の意識も変わると思うんです。

僕も全部のメーカーを全部聴いているわけじゃないので、あまり大きなこと言うのもよくないとは思います。ただ自分が今まで聴いてきたワイヤレスイヤホンの中では、 どこのモデルよりもいいと思いますよ。これはもう忖度無しで言えちゃいますね。ニューモデルというよりもう、ひとつの発明品という感じですね。

取材中にも「TE-ZX1」を試す半田さん

■『仮面ライダー555』はコラボにうってつけ。長く使える「TE-D01v-555」の良さ


───そんな半田さん大絶賛のTE-ZX1を生み出したAVIOTから発売される今回のコラボモデルのアピールポイントをお願いします!

半田 イヤホンに限らずですね、コラボ商品を出すからには「やるならもっとちゃんとやればいいのに」とつい、思っちゃうくらいには世の中には惜しいものが多いですよ。コラボするという実行力は大変評価するんだけども、モノが追いついてないというか。

その点今回のAVIOTさんはベースモデルの「TE-D01v」がしっかりしていますから。デザイン的にファイズファンの方に刺さるのはもちろんなんだけど、それを抜きにしてもいい機材ですよ。

仮面ライダーファイズと仮面ライダーカイザを配した両面スリーブを付属

ただ、僕なんかは好きだから2万(コラボモデルの販売価格:税込19,800円)くらいはすぐに出しちゃいますけど、イヤホンに高いお金を払う感覚が無いという方は躊躇してしまう額かもしれません。でも、イヤホンに限らず、日常的に使う物ならやっぱり長く満足いく物にした方がいいです。

そういった意味では今回のコラボモデルはベースモデルが優秀だと思う。月並みな表現かもしれないですけど、 “ファイズイヤホン” でワイヤレスイヤホンデビューとかする人なんかは、このモデルをきっかけに生活がちょっと変わるかもしれない。


家の中で着けると結構良いんですよ。イヤホンは外で使うもの、みたいなイメージがあるかもしれないですけど、例えば、スマホをテーブルの上置いといて掃除する時とか、 部屋の中うろうろするじゃないですか。そういう時に、イヤホンだけっていうのはフレキシブルでいいんです。僕はイヤホンを着けながら風呂掃除なんかもやっているけど、最近のモデルは生活防水だから、カランとシャワーを間違えて頭からお湯をかぶっちゃってもなんとかなる(笑)。

───『仮面ライダー555』が好きという方が初めてワイヤレスイヤホンを手に取って、新しい扉開けるようなアイテムに仕上がっているのは良いですね。

半田 僕のファンの方にもいましたよ、「ワイヤレスイヤホンデビューしたらすごく便利だった」って反応を寄せてくれた人がね。先ほども言いましたけど、普段こういった物を買わない人からすると値段が高く感じるかもしれない。でも「良い物を買った」と思える感覚を持ってもらえると思います。

あと、デザインですよね。コテコテじゃないところがかっこいい! この感じが、ファイズっぽい。ファンだとわかると思う。僕の演じる乾巧というキャラクターも、おおよそヒーローらしくないヒーローですよ。最初はもう戦うことを放棄していましたからね。

そんな感じで『仮面ライダー555』という作品自体がちょっと冷めたところがあるので、そのクールな感じにすごく合っているんじゃないかなと。あと「スマートブレイン」てのが都合のいい会社なんですよ。劇中でもスマートブレインはあらゆる物を作りますからね。ファイズのベルトもそうだし、物語の中でも電化製品も強い。

「スマートブレイン」ロゴがクールなインナーパッケージ。内側には同企業を想起させる「モルフォ蝶」がインサートされるなど、こだわりたっぷり。硬質ウレタンに置かれたイヤホンとケースがまさに「ライダーズギア」の風格

実際にファイズの世界で、こういったオーディオ機器をスマートブレインが作っていても全然不思議じゃない。「スマートパッド」なんてアイテムも登場していましたから、イヤホンやヘッドホンだって絶対あると思います。なので、コラボモデルを手にして「こういうものも作っていたんじゃないかな」っていうのをイメージして、作品世界の広がりを楽しんでもらうのもありだと思います。デザインってやっぱり大事ですよ。

───とても大事だと思います。それこそ製品に作品のタイトルロゴを載せるだけでも、その作品との「コラボモデル」にはなってしまいます。

半田 そう。例えば充電ケースに『仮面ライダー555』ってタイトルロゴが入るとテイスト変わっちゃうんですよね。それはそれで、アリかもしれませんが、恐らく大多数が求めているものは違う。

たまたまファイズにスマートブレイン社っていう企業が出ていたからこういったデザインに仕上がりましたけど、そういうのがない物語だとね、タイトルロゴが入っちゃうかもしれない。コラボには打ってつけの作品です(笑)。

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