• ブランド
    特設サイト
公開日 2007/09/20 18:44

マエストロ・カラヤン生誕100年の記念碑『高品位ハード・ガラスCD』が発売

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

実際は豪華スリップケースで発売される
ユニバーサルミュージックIMSは2008年に迎える「マエストロ・カラヤン生誕100年」の記念碑的な作品をリリースすべく、9月20日(木)に同社にて発表会を開催した。


リリース情報
今回発売されるのはドイツ・グラモフォンの1962年べルリンのイエス・キリスト教会で録音された名盤であるヘルベルト・フォン・カラヤン指揮、ベルリン・フィルハーモニ管弦楽団による『ベートーヴェン/交響曲第9番ニ短調 作品125』の≪ガラス製音楽CD≫バージョンである。

この≪ガラス音楽CD≫の正式名称は「EXTREME HARD GLASS CD」。高品位な「音づくり」においても高い人気を誇るクラシックレーベルである「Fine NF」が昨年発表した新たなCD素材である。

この≪ガラスCD≫は全て手作りという生産効率の関係から、第1弾として同レーベルより発売された『衝撃のfineNクリスタル・サウンズ』(NF20001)の価格は9万8700円(税込)と破格なものとなっている。しかしながら、従来のCDに採用されているポリカーボネート素材に較べた際の、圧倒的な音質の違いに、音楽ファンやオーディオファンの間で大きな話題となっている。

さて、今回発売となる『ベートーヴェン/交響曲第9番ニ短調 作品125』のリリースは2007年12月15日から。価格はさらに高くなり、税込みで20万円。シリアルナンバー入りの限定生産となっている。パッケージ内容等の詳細に関しては掲載のビラをご参照いただきたい。


本作品の発起人であり制作を手掛けるFineNFの録音家、福井末憲氏
本作品の音源はアナログテープからのダイレクト録音。Fine NFの録音家である福井末憲氏がハンブルグにあるグラモフォンの本社を訪れ、同社の社長であるマイケル・ラング氏に直接会い、≪ガラスCD≫の音質の高さをアピール。同氏も圧倒的に高いパフォーマンスを認め、ついに音源の利用許可を貰ったという経緯がある。これを受けて、福井氏自身がハノーヴァーにある同社の音源が保管されている「ベルリーナ・スタジオ」でアナログテープからDSDレコーダーに収録したというものである。

福井氏とともにハノーヴァーに同行した、音楽評論家の諸石幸生氏は「本作品のマスターテープが利用されたのは2003年以来、SACD化の際に使われました。しかし残念ながらそろそろテープ自体の劣化が始まってくるのも事実です。そういった意味で2007年の今回が本作のテープ音源の最後になる可能性もあります」と語る。

今回≪ガラスCD≫の採用を世界の老舗レーベルであるグラモフォンが快諾した意味は大きい。これが世界に先駆けて成功すれば、日本で発明されたガラスCD(実際の盤は日本の企業であるトエミ・メディア・ソリューションズ≪現メモリーテック株式会社≫が開発生産している)が、世界中の音楽愛好家に広まっていく可能性を秘めていることは言うまでもない。

「ガラスCDへのメジャーレーベルの参画が長年の夢でした」と語る福井氏。今後は録ってきた音源をマスタリングし、ガラスCDの成型していくという工程に移行することとなる。実際に出来上がった際の音質に注目が集まることになるだろう。

(季刊・オーディオアクセサリー編集部)

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 楽天ブラックフライデーでJBLの超人気サウンドバー「BAR 1000/800」が激安!プロも驚く革新的モデルはどんな音を鳴らす?
2 評論家が厳選!マランツ「MODEL M1」でPolk Audio/KEF/TAD/Harbethのスピーカーを鳴らす
3 ビクター新ワイヤレスヘッドホン「HA-S99N」速攻レビュー! 評論家が「もう驚きでしかない」と高評価した魅力とは?
4 ボーズ、McIntosh Groupを買収。マッキントッシュ、ソナス・ファベールが傘下に
5 レグザが100型クラス大画面4Kテレビを拡充する理由とは? 目黒蓮の特別コメントも
6 パナソニック「2023年度 優秀ご販売店様謝恩会」を開催。21店が栄誉に輝く
7 山之内 正氏によるエソテリック×アキュフェーズ×マランツ比較試聴会、「ハイエンドオーディオ&アクセサリーショウ2024」で開催
8 オーディオファイル待望の物量投入型プリメインアンプ!デノン「PMA-3000NE」をクオリティチェック
9 B&Wの音は “信頼に値する重要な指標”。音元出版の新試聴室に「802 D4」が導入されたワケ
10 新開発ユニットを巧みに操る懐深いサウンド。ELAC「Debut 3.0」フロア型/ブックシェルフ型を聴く
11/22 10:41 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.194
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX