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公開日 2011/05/21 17:29

<独HIGH END 2011>AVANTGARDEのセパレートアンプ/ELAC&DALIから新スピーカー/QUADRALのCDプレーヤー&プリメイン

今年のショウは欧州ブランドの復調が顕著
オーディオアクセサリー編集部:伊佐山勝則
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ドイツ、ミュンヘンで5月19日より開催されている「HIGH END 2011」では、地元ドイツを中心としたヨーロッパブランドの復調が顕著にみられる。ショウでは各ブランドが完成したばかりの新製品を続々と発表している。

30周年にあたる今回のミュンヘン「HIGH END 2011」は出展メーカーも昨年に比べて20%増加している。来場者や関係者もいずれも高いレベルの音質を求めて会場を訪れてきている。欧州ブランドの勢いが復活していることを、強く感じる今年のショウである。

一方で日本からの来場者が例年以上に少ないのは残念であるが、今後は日本のオーディオメーカーにとっても、ミュンヘン「HI END」ショウは、各社が注力する製品をアピールする舞台として大事な場になってくると思われる。


日本でもお馴染みのブランドとしてはアヴァンギャルドがセパレートアンプ「THE XA SERIES」を発表。アルミブロック削り出しの、非常に強固なボディが印象的だ。プリ、パワーともに40kgを超える重量だという。

アヴァンギャルドのプリアンプ「XA-PRE」

パワーアンプ「XA-POWER」

ELACのブースではショウの前日に届いたばかりの新製品「FS 509」がデモンストレーションを行っていた。

ELACはショウの前日に完成したばかりの「FS 509」を発表

DALIでは、設置環境を問わずに最高のパフォーマンスが発揮できるという、新たな技術を採用した新スピーカー「FAZON F5」が発表され、来場者の関心を集めている。

DALIの新コンセプトのスピーカー「FAZIN F5」

ドイツの真空管アンプブランド、オクターヴからは「RE280 mk2」の後継機にあたるパワーアンプ「RE290」が発表された。出力管にKT120を採用し、最大で90Wのハイパワーを実現。電圧管理システムやバイアス電流の調整機能もさらに強化され、エコモードトリガーも新たに設置。省エネ対策も追求したモデルとなっている。

オクターヴは「RE280 mk2」の後継機にあたるパワーアンプ「RE290」を発表

ドイツを代表するスピーカーブランド、クアドラルからはCDプレーヤーとプリメインアンプが登場。昨年秋のIFA2010で既に発表されていた製品だが、いよいよ発売される運びとなった。ラインアップはトップラインのCDプレーヤー「C5」、プリメインアンプの「A5」に続く、スタンダードラインのCDプレーヤー「C3」、プリメインアンプ「A3」の2シリーズとなっており、「ハンドメイド イン ジャーマニー」の製品としてアピールしている。スピーカーメーカーが出すオーディオコンポーネントとして、注目が集まるだろう。日本でも発売が予定されているという。

スピーカーブランド、クアドラルからはCDプレーヤーとプリメインアンプが登場

英国CHORD社はコンパクトな“chordette”シリーズのラインアップを多数展示する。USB-DAC搭載のパワーアンプや、数種類のUSB-DACをはじめ、ヘッドホンアンプ、フォノイコライザーまで揃っている。また同社のミドルクラスシリーズである「Choral Line」専用の設置用スタンドも新たに開発され、使いやすさと音質を高めている。

英国CHORD社はコンパクトなchordetteシリーズのラインアップを大幅に拡大

Choral Line専用の設置用スタンドも新たに発表

スロヴェニアのアナログプレーヤーブランドKzumaではターンテーブルの新製品「STABI M」が発表されている。60kgのアルミ二ウム筐体は3層構造となっており、かつてないほどの振動制御能力を備えているという。

アナログプレーヤーブランドKzumaが発表した新型ターンテーブル「STABI M」

FRANC KUZMA氏。同社の製品が表紙になった弊社刊行『analog vol.31』にご満悦

オランダを代表するシルテックブランドでは、真空管プリアンプを発表。配線材には同社の銀線をふんだんに採用している。さらに自作のギターもお広め。弦にはシルテック銀線を使っている。

シルテックブランドでは、真空管式のプリアンプと自作ギターも出展。弦にはシルテック銀線が使われている

弦にシルテック銀線を使った自作ギターも置かれていた

この他にも多くのブランドが新製品を発表しているので、順次紹介していくことにしよう。

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