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公開日 2015/09/17 10:49

山野楽器・銀座本店でクリプトン「KS-7HQM」イベントが18日より開催。売り場マネージャーにその狙いを聞く

21日まで開催
編集部:小澤貴信
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クリプトンのUSB入力搭載ハイレゾスピーカーシステム「KSシリーズ」の店頭販売イベントが、山野楽器・銀座本店にて明日9月18日(金)から21日(月)まで開催される。

8月のイベント時の特設ブースの様子

期間中は山野楽器・銀座本店の銀座通り側の入り口に特設ブースを設置。最上位モデル「KS-7HQM」をはじめとする「KSシリーズ」の音を実際に試聴することができる。現地ではクリプトンの担当者による製品説明と、製品の販売も行われる。なお荒天の際には中止になる場合もあるとのこと。

クリプトンは8月にも同様のイベントを実施したが、クラシックやジャズで国内トップクラスの品揃えを誇る山野楽器・銀座本店で、ハイレゾ対応オーディオの店頭イベントが実現した背景にはどのような狙いがあったのだろうか。今回は(株)山野楽器 本店 AVソフト課 クラシック担当マネージャーである須田純一さんにお話を伺うことができた。

山野楽器・銀座本店

同店の2階クラシックコーナーでは、「KS-7HQM」の常設展示も行っている。KS-7HQMはOPPOのBDプレーヤー「BDP-105DJP」とHDMI接続されており、従来のディスクを聴く感覚で手軽にハイレゾの高音質が楽しめることが紹介されている。

須田さんによれば、同店クラシックコーナーを訪れるお客様の中でもハイレゾに興味を持っている方が着実に増えているという。同店ではハイレゾ音源をBlu-rayディスクに収めた「Blu-ray Audio」を扱うコーナーも設けられているが、クラシックファンの関心も高い。

KS-7HQMが2Fクラシックコーナーに常設展示されている

しかし一方で、ハイレゾに興味はあるけれど、どうやって聴けば良いのかわからないという方も多いという。須田さんも、ハイレゾの魅力を認めつつ「手軽に再生できるハードがないと、なかなかお客様にはお薦めしずらい」と考えていた。そんな中、HDMI端子を搭載しており、BDプレーヤーと接続するだけでBlu-rau Audioに収録されたハイレゾを手軽に高音質に楽しめる「KS-7HQM」は、ソフト売り場で紹介する機器としてはうってつけだった。

「KS-7HQMを使えば、手軽にハイレゾを楽しむことができます。しかし、一般のクラシックファンはこういうシステムの存在をまず知らないでしょうし、オーディオファンでない限りハイレゾが手軽に楽しめるという状況を想像するのも難しいです。ですから、実際に店頭でその手軽さと音質を体感していただけるのは、素晴らしいことだと思います」と須田さんは語る。ちなみに同店でハイレゾ関係のオーディオ機器を店頭に設置したのは、このKS-7HQMが初めてとのこと。

予想外だったのは、女性からの反応も多かったということ。コンパクトなサイズ感や、従来のオーディオ然とした形状とは一線を画したデザインが、これまでオーディオに興味がなかった層にも届いているのでは、と須田さんは話していた。

2Fクラシックコーナーの様子

ちなみにKS-7HQMで聴いたハイレゾ再生には驚いたと須田さん。「予想をはるかに超えた音に驚かされました。左右の距離をとっても音がしっかりと真ん中に定位して、奥行き感もしっかり表現してくれます。それでいてサイズは小さいです。価格は安くはないですが、実際にその音を聴けば納得していただけるのではないでしょうか」。

クラシックファンは、やはり「いい音」に対して感度が高い方は多い。しかし、音楽は好きだけれどオーディオは知らないという方が、いきなりオーディオ専門店に行くというのはなかなかハードルが高い。音楽ソフトの売り場で、音楽ファンが「いい音」を体感できることは重要だと須田さんは考える。

「ハイレゾの名前はかなり浸透してきましたが、認知度という点ではまだこれからでしょう。ハイレゾという言葉は知っているけれど、その実体はよく分からないというお客様が多いのも事実です。ハイレゾをこれからどのように普及させていくかと考えた時に、ハードの存在は不可欠です。もちろん私たちの目的はソフトを売ることですが、ハイレゾという新しいソフトを普及させるためにも、こうした店頭イベントはこれからも行っていきたいと考えています」(須田さん)。

シルバーウィークはぜひ山野楽器・銀座本店で、素晴らしい音楽ソフトとの出会いと一緒に、KS-7HQMで「よい音」を体感してほしい。

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