公開日 2016/12/13 09:59
第23回日本プロ音楽録音賞が発表。ハイレゾサラウンドなど優れた作品やエンジニアを表彰
16作品が受賞
日本プロ音楽録音賞運営委員会は、第23回日本プロ音楽録音賞受賞者を発表。12月6日に授賞式を実施した。
日本プロ音楽録音賞は、音楽とオーディオ産業のソフト分野における録音エンジニアの技術向上、地位の確立を目指すものとして、本年で23回目を迎える歴史ある賞。主催団体として日本オーディオ協会、日本音楽スタジオ協会、日本ミキサー協会、日本レコード協会、演奏家権利処理合同機構MPNが名を連ね、経済産業省が後援している。
審査対象のひとつはCD部門/ハイレゾリューション部門のパッケージメディア、および放送部門の放送メディア作品。国内で企画され、2015年9月1日から2016年8月31日までの間に初めて国内で発売、または放送された音楽録音作品が対象となる。
もう1つはハイレゾリューション部門として、2chステレオおよびマルチchサラウンドのノンパッケージ部門。これは国内において企画され、2015年9月1日から2016年8月31日までの間に初めて国内で配信された音楽録音作品のこと。ただし、旧譜の音源によるハイレゾマスタリング作品および全ての作業を国外で行った作品は除外される。しかし旧譜の音源が新たにミキシングされた作品は応募可能となっている。
発表を前に、日本音楽スタジオ協会の名誉会長、内沼映二氏が登壇。本賞について、「音楽文化、音楽産業の発展のため、そして優れた録音による作品を広く知らしめるため、エンジニアの皆様を顕彰させていただく場」と解説した。
また続いて、経済産業省 商務情報政策局の伊藤 桂氏は「アーティストだけでなく、現場で録音作業に携わるエンジニアの方々がいるからこそ音楽産業は成り立っている」として、今後も後援を続けていきたい考えを述べた。
受賞作品の発表は部門別に行われ、日本オーディオ協会の校條 亮治会長や、日本音楽スタジオ協会の高田英男会長らにより、受賞者が直接表彰された。
各部門における受賞作品およびエンジニアは次の通り。
【CD部門(クラシック、ジャズ、フュージョン)】
●THREESOME『CUBIC MAGIC』より「Summertime」
ミキシング&マスタリング・エンジニア:鈴木浩二(ソニー・ミュージックコミュニケーションズ)
アシスタント・エンジニア:野口素弘(ソニー・ミュージックコミュニケーションズ)
●ぱんだウインドオーケストラ『PANDASTIC!!〜Newest Standard〜』より「「スター・ウォーズ」メイン・タイトル」
ミキシング・エンジニア:塩澤利安(日本コロムビア)
マスタリング・エンジニア:毛利 篤(日本コロムビア)
セカンド・エンジニア:今井信介(日本コロムビア)
【CD部門(ポップス、歌謡曲)】
●paris match『11.』より「Killing you」
ミキシング・エンジニア:谷田 茂(JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント)
マスタリング・エンジニア:川 洋(FLAIR MASTERING WORKS)
レコーディング・エンジニア:杉山洋介(coolism productions)
●Little Glee Monster『Colorful Monster』より「Lady Marmalade」
ミキシング・エンジニア:村上宣之(ソニー・ミュージックコミュニケーションズ)
マスタリング・エンジニア:酒井秀和(ソニー・ミュージックコミュニケーションズ)
【ハイレゾリューション部門 2chステレオ】
●渡辺香津美『Guitar Is Beautiful KW45』より「Bolero[押尾コータロー×渡辺香津美]」
フォーマット:96kHz/24bit
ミキシング&マスタリング・エンジニア:鈴木浩二(ソニー・ミュージックコミュニケーションズ)
●川上さとみ『Ballerina』より「Sapphire Blue」
フォーマット:96kHz/24bit
ミキシング・エンジニア:川崎義博(ポニーキャニオン)
マスタリング・エンジニア:多田雄太(ポニーキャニオン)
アシスタント・エンジニア:小林寛将(ポニーキャニオン)
【ハイレゾリューション部門 マルチchサラウンド】
●Unamas Strings Quintet『Franz Schubert No-14 in D minor Death and the Maiden』より「第一楽章 Allegro」
フォーマット:192kHz/24bit 5.1ch
ミキシング&マスタリング・エンジニア:沢口真生(沢口音楽工房)
●東京フィルハーモニー交響楽団『ムソルグスキー(ラヴェル編):組曲〈展覧会の絵〉』より「鶏の足の上の小屋」「キエフの大門」
フォーマット:SACD 5.0ch
マスタリング・エンジニア:佐藤 洋(日本コロムビア)
ミキシング・エンジニア:塩澤利安(日本コロムビア)
セカンド・エンジニア:川上真一(日本コロムビア)
【放送部門 2chステレオ】
●松山千春『音楽の日』より「大空と大地の中で」
ミキシング・エンジニア:相馬 敦(TBSテックス)
セカンド・エンジニア:森 和哉(TBSテレビ)
●ボブジェームス&東京フィルハーモニー交響楽団『第14回東京ジャズVol.2』より「CONCERTO FOR PIANO&ORCHESTRA第3楽章 A NEW DAWN(新しい夜明け)」
ミキシング・エンジニア:北島正司(日本放送協会)
セカンド・エンジニア:満尾智子(日本放送協会)
フロア・チーフ・エンジニア:松藤伸也(日本放送協会鹿児島放送局)
アシスタント・エンジニア:宮下真理子(SCI)
●平井 大『KIRIN BEER“Good Luck”LIVE』より「Life is Beautiful」
ミキシング・エンジニア:秋山拓也(エフエム東京)
【放送部門 マルチchサラウンド】
●東京フィルハーモニー交響楽団『プレミアムシアター』より「新国立劇場公演 歌劇『沈黙』」より「第2幕 第14場 牢」
ミキシング・エンジニア:山縣淳一(NHKメディアテクノロジー)
レコーディング・エンジニア:松本靖司(日本放送協会長野放送局)
【審査員特別賞】
●玉名女子高等学校『第28回全日本マーチングコンテンスト』より「Moonlight Serenade〜Swing Swing Swing」
ミキシング・エンジニア:神田雅之(朝日放送)
セカンド・エンジニア:山中康男(朝日放送)
セカンド・エンジニア:清水俊孝(アイネックス)
【ベストパフォーマー賞】
●吉田美奈子『“calling”』より「春よ、来い」
アーティスト:吉田美奈子
【新人賞】
●NICO Touches the Walls『ストラト』より「ストラト」
ミキシング・エンジニア:米山雄大(ソニー・ミュージックコミュニケーションズ)
●Ryu Miho『Call me』より「Misty feat.Takana Miyamoto」
フォーマット:DSD 11.2MHz/1bit
ミキシング・エンジニア:慎 秀範(DGG)
日本プロ音楽録音賞は、音楽とオーディオ産業のソフト分野における録音エンジニアの技術向上、地位の確立を目指すものとして、本年で23回目を迎える歴史ある賞。主催団体として日本オーディオ協会、日本音楽スタジオ協会、日本ミキサー協会、日本レコード協会、演奏家権利処理合同機構MPNが名を連ね、経済産業省が後援している。
審査対象のひとつはCD部門/ハイレゾリューション部門のパッケージメディア、および放送部門の放送メディア作品。国内で企画され、2015年9月1日から2016年8月31日までの間に初めて国内で発売、または放送された音楽録音作品が対象となる。
もう1つはハイレゾリューション部門として、2chステレオおよびマルチchサラウンドのノンパッケージ部門。これは国内において企画され、2015年9月1日から2016年8月31日までの間に初めて国内で配信された音楽録音作品のこと。ただし、旧譜の音源によるハイレゾマスタリング作品および全ての作業を国外で行った作品は除外される。しかし旧譜の音源が新たにミキシングされた作品は応募可能となっている。
発表を前に、日本音楽スタジオ協会の名誉会長、内沼映二氏が登壇。本賞について、「音楽文化、音楽産業の発展のため、そして優れた録音による作品を広く知らしめるため、エンジニアの皆様を顕彰させていただく場」と解説した。
また続いて、経済産業省 商務情報政策局の伊藤 桂氏は「アーティストだけでなく、現場で録音作業に携わるエンジニアの方々がいるからこそ音楽産業は成り立っている」として、今後も後援を続けていきたい考えを述べた。
受賞作品の発表は部門別に行われ、日本オーディオ協会の校條 亮治会長や、日本音楽スタジオ協会の高田英男会長らにより、受賞者が直接表彰された。
各部門における受賞作品およびエンジニアは次の通り。
【CD部門(クラシック、ジャズ、フュージョン)】
●THREESOME『CUBIC MAGIC』より「Summertime」
ミキシング&マスタリング・エンジニア:鈴木浩二(ソニー・ミュージックコミュニケーションズ)
アシスタント・エンジニア:野口素弘(ソニー・ミュージックコミュニケーションズ)
●ぱんだウインドオーケストラ『PANDASTIC!!〜Newest Standard〜』より「「スター・ウォーズ」メイン・タイトル」
ミキシング・エンジニア:塩澤利安(日本コロムビア)
マスタリング・エンジニア:毛利 篤(日本コロムビア)
セカンド・エンジニア:今井信介(日本コロムビア)
【CD部門(ポップス、歌謡曲)】
●paris match『11.』より「Killing you」
ミキシング・エンジニア:谷田 茂(JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント)
マスタリング・エンジニア:川 洋(FLAIR MASTERING WORKS)
レコーディング・エンジニア:杉山洋介(coolism productions)
●Little Glee Monster『Colorful Monster』より「Lady Marmalade」
ミキシング・エンジニア:村上宣之(ソニー・ミュージックコミュニケーションズ)
マスタリング・エンジニア:酒井秀和(ソニー・ミュージックコミュニケーションズ)
【ハイレゾリューション部門 2chステレオ】
●渡辺香津美『Guitar Is Beautiful KW45』より「Bolero[押尾コータロー×渡辺香津美]」
フォーマット:96kHz/24bit
ミキシング&マスタリング・エンジニア:鈴木浩二(ソニー・ミュージックコミュニケーションズ)
●川上さとみ『Ballerina』より「Sapphire Blue」
フォーマット:96kHz/24bit
ミキシング・エンジニア:川崎義博(ポニーキャニオン)
マスタリング・エンジニア:多田雄太(ポニーキャニオン)
アシスタント・エンジニア:小林寛将(ポニーキャニオン)
【ハイレゾリューション部門 マルチchサラウンド】
●Unamas Strings Quintet『Franz Schubert No-14 in D minor Death and the Maiden』より「第一楽章 Allegro」
フォーマット:192kHz/24bit 5.1ch
ミキシング&マスタリング・エンジニア:沢口真生(沢口音楽工房)
●東京フィルハーモニー交響楽団『ムソルグスキー(ラヴェル編):組曲〈展覧会の絵〉』より「鶏の足の上の小屋」「キエフの大門」
フォーマット:SACD 5.0ch
マスタリング・エンジニア:佐藤 洋(日本コロムビア)
ミキシング・エンジニア:塩澤利安(日本コロムビア)
セカンド・エンジニア:川上真一(日本コロムビア)
【放送部門 2chステレオ】
●松山千春『音楽の日』より「大空と大地の中で」
ミキシング・エンジニア:相馬 敦(TBSテックス)
セカンド・エンジニア:森 和哉(TBSテレビ)
●ボブジェームス&東京フィルハーモニー交響楽団『第14回東京ジャズVol.2』より「CONCERTO FOR PIANO&ORCHESTRA第3楽章 A NEW DAWN(新しい夜明け)」
ミキシング・エンジニア:北島正司(日本放送協会)
セカンド・エンジニア:満尾智子(日本放送協会)
フロア・チーフ・エンジニア:松藤伸也(日本放送協会鹿児島放送局)
アシスタント・エンジニア:宮下真理子(SCI)
●平井 大『KIRIN BEER“Good Luck”LIVE』より「Life is Beautiful」
ミキシング・エンジニア:秋山拓也(エフエム東京)
【放送部門 マルチchサラウンド】
●東京フィルハーモニー交響楽団『プレミアムシアター』より「新国立劇場公演 歌劇『沈黙』」より「第2幕 第14場 牢」
ミキシング・エンジニア:山縣淳一(NHKメディアテクノロジー)
レコーディング・エンジニア:松本靖司(日本放送協会長野放送局)
【審査員特別賞】
●玉名女子高等学校『第28回全日本マーチングコンテンスト』より「Moonlight Serenade〜Swing Swing Swing」
ミキシング・エンジニア:神田雅之(朝日放送)
セカンド・エンジニア:山中康男(朝日放送)
セカンド・エンジニア:清水俊孝(アイネックス)
【ベストパフォーマー賞】
●吉田美奈子『“calling”』より「春よ、来い」
アーティスト:吉田美奈子
【新人賞】
●NICO Touches the Walls『ストラト』より「ストラト」
ミキシング・エンジニア:米山雄大(ソニー・ミュージックコミュニケーションズ)
●Ryu Miho『Call me』より「Misty feat.Takana Miyamoto」
フォーマット:DSD 11.2MHz/1bit
ミキシング・エンジニア:慎 秀範(DGG)