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公開日 2021/07/28 10:44

王者JBL「4312G」の30カ月連続1位に待ったをかけたのはJBL「L82 Classic」<ハイファイオーディオ売れ筋ランキング6月>

スピーカー(1本11万円以上)でよもやの首位交代
PHILE WEB ビジネス編集部・竹内純
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2021年6月度
ハイファイオーディオ 総合ランキング

全国有力販売店の売れ筋データを集計した月間総合ランキングを発表!
各店提供の売れ筋データ(PDF)も特別公開!

※モニター店一覧はページ下を参照ください
※総合順位の後の()は前月順位、末尾の数字は総合ポイントを表します



▽スピーカーシステム(1本11万円未満)

ソナス・ファベール「Lumina I」が売れ筋トップを独走する。2位にはB&W「707S2」が前月5位からランクアップ。

1(1)ソナス・ファベール「Lumina I」 134

ソナス・ファベール「Lumina I」

2(5)B&W「707S2」 83
3(3)ダリ「OBERON3」 47
4(-)ダリ「OBERON7」 45
5(4)FYNE AUDIO「F500」 44


▽スピーカーシステム(1本11万円以上)

2018年12月に発売されたJBL「4312G」は、翌2019年1月より2021年5月まで実に29カ月の長期にわたり売れ筋1の座に君臨。勢いそのままに、大きな区切りとなる30カ月連続売れ筋1達成かと思いきや、惜しくも2ポイント及ばずの2位。阻んだのは同門JBL「L82 Classic」だ。そこで、JBL「4312G」「L82 Classic」がどのような点で高い評価を得ているのか。最前線に立つ専門店の声とJBLの開発担当者の声から改めて掘り下げてみた。店頭で是非、両モデルの音を聴き比べてみたいものだ。

1(-)JBL「L82 Classic」 50

JBL「L82 Classic」

2(1)JBL「4312G」 48
3(-)B&W「705S2」 37
4(-)JBL「L100 Classic」 34
5(-)ソナス・ファベール「SonettoIII」 33

■オーディオユニオン千葉店 山内則幸氏
“昔”と“今”とを高次元に融合させた「4312G」

JBL「4312G」は、JBLの昔ながらの伝統の良さと現代にうまくアレンジしたネットワークの開発をうまく融合したスピーカーで、昔からのJBLファンはもちろん、その現代的なハイファイスピーカーの音づくりから、「いい音で聴けるスピーカーが欲しい」と望む人たちから高い支持を集めています。また、実際にスピーカーを試聴する機会がないまま購入するケースもあるネット通販においても、「JBL」「4312シリーズ」のブランド力に裏打ちされた信頼の高さから人気を集めている点も見逃せません。一方、「L82 Classic」は“クラシックシリーズ”という名の通り、見た目も音も昔ながらのJBLの良さをそのままに復活したモデルです。アナログレコードやCD、旧い録音のジャズなどに大変マッチします。今、お使いになられているJBLのスピーカーの買い替えを検討されている方からの注目度も高いですね。

■Tsubaki Audio(椿テレビ商会)鈴木誠治氏
腹まで来る低音が自慢の「4312G」は若い人にも人気

JBLスピーカーのラインナップの中でも買いやすい価格帯にある「4312G」は、大きさ(597Hx362Wx298Dmm)も手頃で、若い人からも人気があります。最近、ブログなどの効果もあり、若いお客様がグループで来店されることが多くなりました。先日も5人でいらしてスピーカーをいろいろ聴かれて、そのうちのひとりが「4312G」が大変気に入られて、「お金を貯めて絶対に買いに来ます」と宣言して帰られました。「4312G」の魅力は何と言っても“低音の迫力”です。トールボーイでユニットが小さくなると、どうしても低音が物足りなくなりますが、「4312G」はお腹に来ますからね。「低音がこんな気持ちいいなんて」と購入を決断されるお客様も珍しくありません。ウッドベースなど最高に心地いいですよ。一方、「L82 Classic」は4312Gとは対照的に、JBLとしてはおとなしめで聴きやすい“やさしい音”が魅力。会社を定年退職して時間ができ、もう一度オーディオをやりたくなったというご年配の方など購入層は4312Gと比べると高めですね。

■CAVIN大阪屋 五味川博文氏
旧き良きJBLを堪能できる「L82 Classic」

JBL「L82 Classic」は往年の銘機「L100 Century」の現代版「L100 Classic」を小型化したモデル。最大の特長は音のあたたかさと柔らかさです。“旧き良きJBL”とも言えるビンテージ調の音作りで、S/Nの高さから音の輪郭の描写が整っています。従来からのJBLファンにはまさに垂涎の的。コンパクト(473Hx281Wx315.5Dmm)なことから、上位モデルの「L100 Classic」(637Hx390Wx372Dmm)の購入を希望されていたものの、大きくて置けないと断念されていたお客様が購入されるケースも見受けられます。購入される方の中心は40代から60代、リビングで使用されるケースが多いため、デザイン性の高さも人気を集めるポイントのひとつ。サランネットは3色から選ぶことができ、当店での一番人気はブルーです。手頃な大きさと価格、デザインとまさに三拍子揃ったスピーカーです。「4312G」も人気があります。こちらはどちらかというと硬質な音づくりで、ピアノ・トリオなどを聴くと、カチッとした粒立ちのよさが際立ちます。

■ハーマンインターナショナル 濱田直樹氏
伝統のJBLサウンドを皆様にお届けしていく

JBL伝統のスタジオモニター「4312G」が29カ月もの長きにわたり途絶えることなく売れ筋1位という前人未到の記録を達成できたのはこの上ない喜びです。効率化が進み、魅力的な小型スピーカーも多いなか、大口径30pウーファーを備えて50年前に誕生した初代スタジオモニターの基本コンセプトを守り続ける4312シリーズ。現代においても高い支持いただき、我々の信じる「大口径ウーファーにしか出せないダイナミズム」を多くのオーディオファンの方にも共感いただいていると思うと喜びもひとしおです。7世代目を数える4312シリーズだけでなく、コンプレッションドライバーを備えた「4349」や、10年ぶりのコンパクトサイズの新作「4309」も発売され、50年間「変わらない王道」とご評価いただいている「JBLスタジオモニターシリーズ」は日々革新を続けています。

JBL「4312G」

また、「モダンクラシック」と言うコンセプトを打ち出し、発売から世界的にもヒットしている「Classic」シリーズの2モデルが5位内にランクイン、「L82 Classic」が絶対王者である「4312G」を破り1位を獲得したことには75年にわたるJBLの音作りと製品作りにご評価をいただけているという自信にもなりました。これからも伝統のサウンドを皆様にお届けできるよう努めていきたいと思います。

■「プレミアムサマーキャッシュバックキャンペーン」開催中
ハーマンインターナショナルでは、JBLの対象製品を購入して応募すると、もれなく最大5万円がキャッシュバックされるキャンペーンを開催している。対象製品とキャッシュバックされる金額は、スピーカーでは「4367」50,000円、「4349」30,000円、「L100 Classic」20,000円、「L82 Classic」(ペア)20,000円、ヘッドホン・イヤホンでは「CLUB ONE」4,000円、「Quantum ONE」3,000円、「Club Pro+TWS」3,000円、「Live Free NC+TWS」2,000円。応募や詳細は下記のキャンペーン特設サイトから。対象製品の購入は8月15日(日)まで、応募の受付は8月31日(火)まで。



▽ハイファイアンプ(セパレートアンプ含む)

マランツ「MODEL 30」が首位の座をキープ。アキュフェーズ「E-380」、デノン「PMA-1600NE」が2位につける。

1(1)マランツ「MODEL 30」 109

マランツ「MODEL 30」

2(-)アキュフェーズ「E-380」 71
2(-)デノン「PMA-1600NE」 71
4(3)マランツ「NR1200」 66
4(5)アキュフェーズ「E-480」 66


▽CD/SACDプレーヤー

マランツ「SACD 30n」が2位に大きく差をつけ前月に続いて1位を獲得。6月に発売され話題を集めるアキュフェーズのCD専用プレーヤー「DP-450」が2位に初登場した。

1(1)マランツ「SACD 30n」 157

マランツ「SACD 30n」

2(-)アキュフェーズ「DP-450」 91
3(-)デノン「DCD-A110」 83
4(2)デノン「DCD-600NE」 81
5(-)デノン「DCD-2500NE」 72


▽レコードプレーヤー

売れ筋トップのデノン「DP-500M」と、2位につけるテクニクス「SL-1500C」の差が、前月の43ポイントから25ポイントにまで差が縮まった。

1(1)デノン「DP-500M」 127

デノン「DP-500M」

2(2)テクニクス「SL-1500C」 102
3(3)デノン「DP-1300MKII」 57
4(-)デノン「DP-300F」 49
5(-)ティアック「TN-4D」 43


▽ネットワーク/HDDプレーヤー

長らく続く4強による争いから、今回、頭ひとつ抜け出したのはマランツ「M-CR612」。前月譲り渡した売れ筋トップの座を奪い返した。

1(2)マランツ「M-CR612」 88

マランツ「M-CR612」

2(1)デノン「DNP-800NE」 74
3(3)マランツ「ND8006」 72
4(4)マランツ「NA6006」 60
5(5)ソニー「HAP-Z1ES」 32


※全国の有力各モニター店にご協力いただいた、各商品ジャンルにおける台数別の売れ筋ランキングのデータを、1位5ポイント、2位4ポイント、以下、5位1ポイントの要領で得点化。総合ランキングはそれを合計したもので、()内の順位は前月の順位を表します。
※各店の売れ筋データには、集計期間(月ごとに締め日)はじめ、取り扱いブランドやEC販売の有無、出店する地域など、さまざまな条件による差が認められます。総合ベスト5は、それらの違いも踏まえた上で、全体的な売れ筋動向を把握するひとつの指標としてお役立ていただくことを目的に算出、ご提供しております。

「売れ筋ランキングご提供モニター店一覧」
■北海道
CAVIN大阪屋(北海道札幌市)
オーディオMARO(北海道函館市)
ヤマデン(北海道北見市)
■東北
オーディオ&ホームシアター 音や(青森県三戸郡)
仙台のだや(宮城県仙台市)
のだや 郡山本店(福島県郡山市)
■関東
のだや 宇都宮店(栃木県宇都宮市)
テレオン(東京都千代田区)
オノデン(東京都千代田区)
オーディオユニオン(東京都千代田区)
ヨドバシカメラ(東京都新宿区)
トムテック(東京都新宿区)
オーディオスクエア相模原店(神奈川県相模原市)
オーディオスクエア藤沢店(神奈川県藤沢市)
■北陸・甲信越
クリアーサウンドイマイ(富山県富山市)
オーディオスペースコア(福井県福井市)
AVサントラ(長野県松本市)
■東海
すみやサウンドギャラリー(静岡県静岡市)
AV BOX(静岡県静岡市)
Tsubaki Audio(静岡県浜松市)
ノムラ無線(愛知県名古屋市)
第一無線(愛知県豊橋市)
オタイオーディオ(愛知県北名古屋市)
四日市無線(三重県四日市市)
■近畿
シマムセン(大阪府大阪市)
河口無線(大阪府大阪市)
■中国
AC2 audio & cinema(岡山県岡山市)
エディオン広島本店(広島県広島市)
サウンドテック(山口県防府市)
Audio&HomeTheater Labo(山口県下松市)
■四国
SymPhomagi(徳島県徳島市)
オーディオ昭和(徳島県徳島市)
シキデン(高知県高知市)
■九州
アートクルー(福岡県福岡市)
マックスオーディオ(福岡県北九州市)
ダイナミックスカスタマイズ(熊本県熊本市)

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