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公開日 2023/10/16 13:43

DIYアナログプレーヤーからフローティングヘッドホンまで、「Maker Faire Tokyo」で見たオーディオ関連アイテム

フォスター電機は“音を触知する”取り組みを提案
ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈
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10月14日(土)と15日(日)に、東京ビッグサイト 西4ホールで開催された「Maker Faire Tokyo」。3Dプリンターや生成AI、電子デバイスなどの新しいテクノロジーを活用し、ユニークな発想で生まれた多数のDIY作品が展示されている。ここでは、オーディオや電子楽器等、音がでるデバイスや音を活用した新しい提案などを紹介する。

オライリー・ジャパンが主催するDIYの祭典「Maker Faire Tokyo」

7N3TFIのブースでは、3Dプリンターで作る自作アナログプレーヤーを展示。電池で動くレコードプレーヤーで、ヘッドシェルの部分にヘッドアンプを内蔵、ターンテーブル部はモーターで制御されており、アンプにライン入力で接続することでレコード再生することができる。33回転の他45、78回転にも対応しており、キャンプ場や車の中などでもアナログレコード再生が楽しめるとアピールする。

3Dプリンターで作成されたアナログプレーヤー

ヘッドシェル内部にヘッドアンプが内蔵されている

QUICCO SOUNDは浜松のメーカーで、“耳を塞がない” フローティングヘッドホンを展示。ヘッドバンドを頭に乗せ、イヤーパッドにあたる部分を両耳側にぶら下げるようにして試聴する。平面磁界型振動板を採用しており、1cm程度の薄いイヤーパッドだがかなりしっかりした音質が実現されていることに驚く。「平面振動板ですので、高域から低域までフラットに再生できることが特徴です。いま展示しているのは有線モデルですが、Bluetoothモジュールを組み込んでワイヤレスにすることも簡単に実現できます」とのこと。

耳を塞がない「フローティングヘッドホン」

頭の上にぽんと乗せるように装着する

フォスター電機は、音を「触知」するさまざまな提案を行なっている。手のひらサイズの円柱形デバイスを持つと、動画で再生されるビー玉やビーズなどが落ちてくるその感触がそのまま手のひらに伝わってくる。ビー玉の大きさや重さ、数などもリアルだ。この技術はたとえばゲームコントローラーなどに応用可能で、ゲーム内のアイテムに触れた時の感触をよりリアルなものにすることができるという。

音を振動として感じるさまざまな取り組みを紹介

またライブ映像を、音だけではなくクッションからの振動もふくめて身体全体で感じるブースも展開。iPadの出力から、ヘッドホンに送り出す音声のほかに、ローパスフィルターを通し低域だけをアンプで増幅。クッションには「hapStack」というデバイスが組み込まれており、音がそのまま振動として伝わってくる。特にヘッドホンリスニングにおいて、より臨場感のある体験の提供を考えて試作したとのことで、来場者の反応をみて具体的な製品化も考えていくという。

アクチュエーターを内蔵する触感デバイス「hapStack」

「hapStack」をクッションに内蔵することで、音と連動して振動を感じることができる

レコチョクは、「新しい音楽体験研究所」のプロジェクトとして、曲に合わせてサイリウムを振ることでサイリウムに内蔵されたセンサーが自動でイラストを生成してくれる新しい試みなどを展開。ほかにも、3Dプリンタで立体造形された「レコチョクマ」に手を近づけたり離したりすることで、テルミンのように音楽を奏でることができる「レコチョクマミン」などが体験できた。

テルミンのように手を空中で動かすことで音楽を生み出すことができる

サイリウムを振ると自動でイラストが生成される

さらに、布のなかに電極を通して音を発生させる「ファブリックスピーカー」や、スターウォーズのR2-D2そっくりのドロイド、缶ビールを生ビール並の美味しさとするために、いわゆる「3度注ぎ」を自動化するマシーンなどさまざまにアイデアに溢れたプロダクトが展示されていた。

ビールの3度注ぎを自動化するマシン

スター・ウォーズのファンたちが作ったというR2D2そっくりのドロイド。パタパタ動いてかわいい!


4基のドラムセットをスイッチのオンオフで制御しリズムを作ることができる

ハンカチくらいの分厚さの布から音楽が再生される。布団や枕カバーなどにも応用可能?

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