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公開日 2004/09/12 12:15
≪CEDIA REPORT 2004(9)≫ソニー、フルHD「SXRD」リアプロTVの視聴デモ
●ソニーのブースでひときわ注目を集めていたのが、1,920×1,080ドットのフルHD映像表示が可能な反射型液晶パネル「SXRD」を採用した、70インチのリアプロジェクションテレビ「KDS70XBR100<グランドベガ>」の視聴展示だった。
「KDS70XBR100」は、先日ソニー(株)のサイトでも発表されていたものだが、その特徴を簡単におさらいしておこう。本機には、リアリティの高い映像を再現を目指し、ソニーが新たに開発した「デジタル・リアリティー・クリエーション・マルチファンクション・ブイツー(DRC-MFv2)」技術を含む高画質回路「ベガエンジン」が搭載されている。
「DRC-MFv2」では独自のアルゴリズムを適用した「HD高密度デジタルマッピング処理」によって、SDTV、HDTV双方の信号をさらに高精細な映像に変換する。また同じく新開発の「イメージ・フォーマット・プロセッサー機能」により、パネル全域でのコントラスト向上、質感の向上が実現されたほか、「動きベクトルNR特性」の向上で微細なノイズの解消を実現している。
その他映像面では、搭載された200Wランプと独自光学エンジンが光出力を高め、より明るい映像、深い赤の再現を可能にした。また、ガラスを使った新開発高画質スクリーンが採用されたことにより、広い視野角も実現されている。音質面では、フルデジタルアンプ「S-Master」を搭載し、取り外しが可能な本体スピーカーのほか、外付けスピーカーを接続することもできる。
ブースの特設シアタールームでは、約15分おきに「KDS70XBR100」のデモンストレーションが行われ、来場者の足を釘付けにしていた。映画『スパイダーマン』を使ったデモンストレーションでは、画面の隅々まで細密な表現力を見せつけ、瑞々しい映像に驚嘆の声が方々より上がっていた。
上映後、解説員に製品の特徴を尋ねたところ、本機には日本でもお馴染みのSXRDプロジェクター「QUALIA 004」と同じチップが採用されているとのこと。「70インチの大型商品だが、米国のホームシアターマニアにとっては決して導入が困難なサイズではないでしょう。今回のイベントの反応から発売後のブレイクを予感しています」と語ってくれた。
本機はHDCP準拠のHDMI端子を搭載するほか、Memory Stickスロット、IEEE1394端子も搭載している。米国では来年初旬に10,000ドル前後の価格で発売される予定だ。
ソニーブースで展示されていたそのほかの注目製品を紹介していこう。
ハードディスクビデオレコーダー「DHG-HDD250」
日本でもお馴染みのHDD+DVDレコーダー「スゴ録」シリーズによく似たデザインの本機は、ソニーが米国ユーザーに向けて展開する250GBのハードディスクを搭載したビデオレコーダーだ。本機のほかに500GBのHDD搭載モデルも存在するようだ。米国では、HDソースの録画機器としてハードディスクを使った製品の人気が高いようだ。本機の価格は799ドル。
液晶プロジェクター「VPL-HS51」
本機は「cineza」シリーズの最新モデルとして紹介されていた。平たい筒のような形状をしたデザインが特徴的だ。表示解像度は1,280×720ドットで、HDMI端子も装備する。本体の左側面にレンズシフト用の丸いホイールを配置し、高い設置自由度を実現している。本機は北米市場では年内を目処に3,499ドルの価格で発売が予定されている。
高コントラストスクリーンのプロトタイプ
上記シネザの展示ブースと場所を同じくして、ソニーが研究開発を進めている高コントラストスクリーンのプロトタイプが展示された。この製品では、プロジェクターからのRGBの光だけを反射させ、明るい場所でも、通常のスクリーンと比較しておよそ7〜8倍の高コントラストを実現するというもの。解説員の説明によれば、米国でも「プロジェクターといえば暗い部屋で映画を見るものであるという考え方があり、リビングで一家団欒を楽しむ製品としては敷居が高いようです。このスクリーンが製品化されれば、明るい環境下でもプロジェクターを使った大画面を楽しむスタイルを提案できると、来場者のインストーラーの方々に好評なようです」とのことだった。
(Phile-web編集部 山本)
[CEDIA2004REPORT]
「KDS70XBR100」は、先日ソニー(株)のサイトでも発表されていたものだが、その特徴を簡単におさらいしておこう。本機には、リアリティの高い映像を再現を目指し、ソニーが新たに開発した「デジタル・リアリティー・クリエーション・マルチファンクション・ブイツー(DRC-MFv2)」技術を含む高画質回路「ベガエンジン」が搭載されている。
「DRC-MFv2」では独自のアルゴリズムを適用した「HD高密度デジタルマッピング処理」によって、SDTV、HDTV双方の信号をさらに高精細な映像に変換する。また同じく新開発の「イメージ・フォーマット・プロセッサー機能」により、パネル全域でのコントラスト向上、質感の向上が実現されたほか、「動きベクトルNR特性」の向上で微細なノイズの解消を実現している。
その他映像面では、搭載された200Wランプと独自光学エンジンが光出力を高め、より明るい映像、深い赤の再現を可能にした。また、ガラスを使った新開発高画質スクリーンが採用されたことにより、広い視野角も実現されている。音質面では、フルデジタルアンプ「S-Master」を搭載し、取り外しが可能な本体スピーカーのほか、外付けスピーカーを接続することもできる。
ブースの特設シアタールームでは、約15分おきに「KDS70XBR100」のデモンストレーションが行われ、来場者の足を釘付けにしていた。映画『スパイダーマン』を使ったデモンストレーションでは、画面の隅々まで細密な表現力を見せつけ、瑞々しい映像に驚嘆の声が方々より上がっていた。
上映後、解説員に製品の特徴を尋ねたところ、本機には日本でもお馴染みのSXRDプロジェクター「QUALIA 004」と同じチップが採用されているとのこと。「70インチの大型商品だが、米国のホームシアターマニアにとっては決して導入が困難なサイズではないでしょう。今回のイベントの反応から発売後のブレイクを予感しています」と語ってくれた。
本機はHDCP準拠のHDMI端子を搭載するほか、Memory Stickスロット、IEEE1394端子も搭載している。米国では来年初旬に10,000ドル前後の価格で発売される予定だ。
ソニーブースで展示されていたそのほかの注目製品を紹介していこう。
ハードディスクビデオレコーダー「DHG-HDD250」
日本でもお馴染みのHDD+DVDレコーダー「スゴ録」シリーズによく似たデザインの本機は、ソニーが米国ユーザーに向けて展開する250GBのハードディスクを搭載したビデオレコーダーだ。本機のほかに500GBのHDD搭載モデルも存在するようだ。米国では、HDソースの録画機器としてハードディスクを使った製品の人気が高いようだ。本機の価格は799ドル。
液晶プロジェクター「VPL-HS51」
本機は「cineza」シリーズの最新モデルとして紹介されていた。平たい筒のような形状をしたデザインが特徴的だ。表示解像度は1,280×720ドットで、HDMI端子も装備する。本体の左側面にレンズシフト用の丸いホイールを配置し、高い設置自由度を実現している。本機は北米市場では年内を目処に3,499ドルの価格で発売が予定されている。
高コントラストスクリーンのプロトタイプ
上記シネザの展示ブースと場所を同じくして、ソニーが研究開発を進めている高コントラストスクリーンのプロトタイプが展示された。この製品では、プロジェクターからのRGBの光だけを反射させ、明るい場所でも、通常のスクリーンと比較しておよそ7〜8倍の高コントラストを実現するというもの。解説員の説明によれば、米国でも「プロジェクターといえば暗い部屋で映画を見るものであるという考え方があり、リビングで一家団欒を楽しむ製品としては敷居が高いようです。このスクリーンが製品化されれば、明るい環境下でもプロジェクターを使った大画面を楽しむスタイルを提案できると、来場者のインストーラーの方々に好評なようです」とのことだった。
(Phile-web編集部 山本)
[CEDIA2004REPORT]