ソニー、“新・ウォークマン”を発売 − HDD/フラッシュメモリタイプ全5機種

ソニーマーケティング（株）は、デジタルオーディオプレーヤーの新モデルとして、新機能を充実させた“ウォークマン Aシリーズ”5機種を11月19日より発売する。同社ではこれまで“ネットワークウォークマン”としてデジタルオーディオプレーヤーを展開してきたが、今回の新製品では原点回帰の意味も込め“ウォークマン”の愛称を採用した。

■NW-A3000 （40GB HDD）　￥OPEN（予想実売価格35,000円前後）
■NW-A1000 （ 6GB HDD）　￥OPEN（予想実売価格30,000円前後）

流線型の形状で高級感あるデザインが特徴のHDDタイプのデジタルオーディオプレーヤー。HDD容量と本体サイズ以外の仕様は同等で、A3000が2.0インチ、A1000が1.5インチの有機ELディスプレイを搭載する。

音楽データは新しい楽曲管理ソフト「CONNECT Player」から転送が可能で、MP3とATRAC3/ATRAC3plusの再生に対応する。PCインターフェースはUSBを使用する。

新たに搭載された“アーティストリンク”は、楽曲の再生中にLINKボタンを押すことで、そのアーティストに近いジャンルのアーティストを自動的に検索し、一覧表示する機能。表示されたアーティストの曲はプレビュー再生が可能だ。なお、近いジャンルのアーティストがいない場合などは検索が行われない。

再生機能として特徴的なのが“インテリジェントシャッフル”。ウォークマン本体で記録される再生履歴を元に、普段よく聞いている曲だけを集めてランダム再生する「よく聞くシャッフル」や、ウォークマンによってランダムに選ばれた年に発売された曲をランダム再生する「タイムマシンシャッフル」のほか、「アーティストリンクシャッフル」や「スポーツシャッフル」を用意している。

また本機は、漢字表示のアーティスト名/アルバム名/曲名を自動的に読み仮名変換する機能を初めて搭載。名前に漢字が混ざっていても50音順にリスト表示が行われ、検索が簡単になった。さらにイニシャル別にアーティスト名/アルバム名/曲名を検索することも可能になり検索性を高めている。

HDD部には、“ネットワークウォークマン”で採用した「Gセンサー」と「耐衝撃ダンパー」を搭載。本体の落下や物理的衝撃からHDDを守る機構を採用した。

充電は付属のACアダプター、PCからのUSB充電の両方で行うことが可能だ。

本体カラーは、A3000がバイオレットとシルバーの2色、A1000がバイオレット、シルバー、ピンク、ブルーの4色を用意している。


■NW-A608 （2GB）　￥OPEN（予想実売価格32,000円前後）
■NW-A607 （1GB）　￥OPEN（予想実売価格27,000円前後）
■NW-A605 （512MB）　￥OPEN（予想実売価格22,000円前後）

同じくMP3とATRAC3/ATRAC3plusの再生に対応したフラッシュメモリータイプ。120×36ドットの3行表示に対応した有機ELディスプレイを搭載した。HDDタイプ同様に4種類の“インテリジェントシャッフル”を搭載し、様々なランダム再生を楽しむことができる。

検索機能は、イニシャル別検索は搭載しないが、漢字表示の50音順表示に対応しており、日本人アーティストの検索をよりスムーズに行うことができるようになった。

また本機は、低消費電力システムLSIを採用することで高速充電を実現。約3分間パソコンにUSB接続することで、最大約3時間の連続再生が可能となる。FMチューナーの搭載もHDDタイプにはない特長の一つだ。

音楽データの転送はHDDタイプ同様「CONNECT Player」より行う。


□CONNECT Player

今回発表された“ウォークマン Aシリーズ”に付属する専用楽曲管理ソフトが「CONNECT Player」。従来の楽曲管理ソフト「Sonic Stage」の機能を踏襲しており、音楽配信サービス「Mora」にアクセスし音楽データの購入も行うことが可能だ。

“アーティストリンク”機能で必要となるアーティスト情報の取得や、漢字の読み仮名変換も本ソフト上で行われる。ウォークマン上で気に入った楽曲に付けた5種類のブックマークの判別などももちろん可能で、好みの曲を集めたプレイリストを作成し楽しむといったことができる。

本日行われた製品発表会の内容は別項にて紹介する。

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（Phile-web編集部）