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公開日 2006/02/14 17:47
NHKとKDDI、ハイビジョンIP放送を安定化させる新技術
NHKとKDDIは、IPマルチキャストでハイビジョンを配信する際の、新しい送信サーバ速度制御技術と回線障害時のリカバリー技術を開発した。
IPマルチキャストでは、配信データの滞留や廃棄が発生しないよう、送信サーバからのデータの配信速度を受信端末で制御する必要がある。従来は映像コンテンツに含まれる時刻情報を基準に制御していたため、暗号化されたコンテンツなど時刻情報を抽出しづらいものの速度制御が困難だった。
両社では、送信側に適正な配信速度を通知するための参照端末を設置し、この端末が破綻なく映像再生をできるようにサーバの配信速度を決め、受信端末向けにデータを配信する方式を開発。これにより、時刻情報に依存しない速度制御が可能になった。
また、IPマルチキャストのもう一つの課題として、ルータによる回線障害チェックが間欠的に行われるため、障害発生から中継再開まで数秒間は、受信側の映像再生が中断するという問題があった。
これについては、配信状況の監視装置をネットワーク内に設置することにより、障害発生時には瞬時に迂回経路を構成して中継を再開できるようになった。さらに再開までの欠落部分を補填するためのバックアップサーバを送信側に備えることで、受信側では無瞬断で映像再生を継続することが可能になった。
(Phile-web編集部)
IPマルチキャストでは、配信データの滞留や廃棄が発生しないよう、送信サーバからのデータの配信速度を受信端末で制御する必要がある。従来は映像コンテンツに含まれる時刻情報を基準に制御していたため、暗号化されたコンテンツなど時刻情報を抽出しづらいものの速度制御が困難だった。
両社では、送信側に適正な配信速度を通知するための参照端末を設置し、この端末が破綻なく映像再生をできるようにサーバの配信速度を決め、受信端末向けにデータを配信する方式を開発。これにより、時刻情報に依存しない速度制御が可能になった。
また、IPマルチキャストのもう一つの課題として、ルータによる回線障害チェックが間欠的に行われるため、障害発生から中継再開まで数秒間は、受信側の映像再生が中断するという問題があった。
これについては、配信状況の監視装置をネットワーク内に設置することにより、障害発生時には瞬時に迂回経路を構成して中継を再開できるようになった。さらに再開までの欠落部分を補填するためのバックアップサーバを送信側に備えることで、受信側では無瞬断で映像再生を継続することが可能になった。
(Phile-web編集部)