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公開日 2006/03/08 17:18
「観るテレビ」から「使うテレビ」へ:松下・牛丸氏がデジタル家電革命を宣言
松下電器産業(株)パナソニックマーケティング本部は、薄型テレビ「VIERA」シリーズ、デジタルレコーダー「DIGA」シリーズを中心としたデジタル家電新製品と、HDMIケーブルで各機器をつないで実現する新しいネットワーク技術「VIERA Link(ビエラリンク)」の詳細について、本日開催した記者発表会で明らかにした。
発表会には松下電器産業(株)より常務役員 パナソニックマーケティング本部 本部長の牛丸俊三氏が出席し、同社の新製品に関する商品戦略を説明した。
はじめに牛丸氏は日本国内における薄型大画面テレビの市場動向について同社調べのデータを紹介。42V型以上の薄型大画面テレビ市場ではプラズマと液晶が「7対3」の比率であることを示した。特にプラズマテレビでは2006年1月時点で同社のVIERAが70%に達するシェアを獲得していると語り、「薄型大画面テレビはビエラと言っても過言ではない」と強調した。
同社のプラズマテレビの生産体制については、尼崎第3工場が稼働を開始したことにより、年産510万台体制が構築されている。牛丸氏は「プラズマテレビのグローバルに拡大する需要を考えると、生産体制はまだ足りないと言える」とし、設備投資に1800億円を投入し、2007年に稼働開始を予定している尼崎プラズマ第4工場を紹介。「2008年には年産1110万台体制を確立する」と述べた。
続いてDVDレコーダーの国内市場動向が紹介された。同社の調査データによれば、2006年にはDVDレコーダーのアナログ・デジタル構成比が「デジタル機60%」となり、2005年デジタルチューナー内蔵型での同社シェアは40%だという。牛丸氏は「これからのデジタル時代に主力となるDVDレコーダーはハイビジョンディーガだ」とし、これからますます需要が高まる「デジタルエンターテインメントの大画面化・高画質化」へのニーズに、同社の薄型テレビ「VIERA」、デジタルレコーダー「DIGA」の強力なラインナップで応えて行きたいと意気込みを語った。
本日の同社発表会において大きな注目を集めたのが、薄型テレビやレコーダー、サラウンドホームシアターシステムをHDMIケーブルで結線し、一つのリモコンで簡単操作を実現する「VIERA Link」だ。同社の新しいライフスタイル提案について牛丸氏は「大画面化、ハイビジョンクオリティへの高画質化へのユーザーニーズが高まる一方で、快適ネットワークへの期待が膨らんでいる」としながら、パナソニックとして「快適」というキーワードにこだわり、誰もが簡単に使いこなせるデジタル家電ライフスタイルを「VIERA Link」によって提案したいと語った。
本日の発表会では「VIERA Link」が実現する便利な機能のいくつかについて、同社スタッフによるデモンストレーションが行われた。薄型テレビとレコーダー、ホームシアターシステムを「VIERA Link」でつなぐことにより、手元にはひとつのリモコンを準備するだけで、「番組録画」や「DVD再生」「サラウンド再生」「シアター機器の電源OFF」などの操作が簡単に行える利便性や、ホームシアターシステムの接続がよりシンプルに行える特長などが実演を交えて紹介された。
同社は今回の新製品ラインナップで、SDメモリーカードへの対応をさらに強化してきた。例えば同社のデジタルカメラLUMIXシリーズで撮影したデジタル写真をVIERAで視聴する「テレ写」スタイルなど、同社はSDメモリーカードによるデジタル家電ネットワークの強化を推進している。牛丸氏は「デジタル家電の快適ネットワークをSDメモリーカードを軸にして展開したいと考えている。VIERA Linkを含め、このようなネットワークは幅広い製品ジャンルをカバーできるパナソニックだからこそ提案できるものであり、これからもより使いやすく楽しみやすいネットワーク環境を当社がつくりあげて行きたい」とした。
牛丸氏は最後に本日発表の新製品を軸に、4月以降に盛り上がりが期待されるワールドカップ・サッカー需要にチャレンジしたいと意気込みを語った。
本日の記者発表会会場には、新製品のイメージキャラクターをつとめる女優の小雪さんも駆け付けた。自宅ではVIERAシリーズのプラズマテレビでホームシアターを楽しんでいるという小雪さんは「職業柄、映像へのこだわりは強い方だが、VIERAは色再現や映画のような質感が見事。映画館にいるような気分にさせてくれる」とコメント。本日紹介された「VIERA Link」については「リモコンひとつで様々な機器を動かして、生活を便利に変えようという発想がとても画期的」と語った。
以下に本日の会場で行われた質疑応答の模様をご紹介する。
【質疑応答】
Q:「VIERA Link」は他社の機器との連動は実現していないと思うが、これはパナソニック製品によるユーザーの囲い込みをねらったものか
A:昨今、デジタル家電商品は使いこなしがとても難しくなってきているというユーザーの声を沢山頂戴している。当社が今回提案する「VIERA Link」は、ユーザーを囲い込みを狙ったエゴイズムから生まれた発想ではなく、テレビを中心にストレスフリーのデジタル家電ネットワークをいち早く実現したいという思いから誕生したものだ。
Q:「VIERA Link」は他のどんなジャンルの製品に採用していく予定か
A:現在多くの企画を検討中だ。その詳細については企業秘密にあたるので控えさせていただきたい
Q:新製品にラインナップした58V型のプラズマテレビに、フルHDパネルを採用しなかった理由は
A:当社は既に50V型のフルHDパネルを開発し、量産体制も確立している。当社は現状のプラズマテレビがフルHDパネル搭載の液晶テレビと比べてもひけを取らないスペックを有していると考えており、今回はコスト面などユーザーメリットを第一に考え、フルHDパネルは敢えて搭載しなかった
Q:テレビ以外にも動画・静止画各方面でフルHD対応機が期待されてきているが、今後対応モデルをどのように計画している
A:市場の声を聞きながら、きっちりと商品開発を進めていきたいと考えている
【問い合わせ先】
松下電器産業(株)
お客様ご相談センター
TEL/0120-878-365
(Phile-web編集部)
発表会には松下電器産業(株)より常務役員 パナソニックマーケティング本部 本部長の牛丸俊三氏が出席し、同社の新製品に関する商品戦略を説明した。
はじめに牛丸氏は日本国内における薄型大画面テレビの市場動向について同社調べのデータを紹介。42V型以上の薄型大画面テレビ市場ではプラズマと液晶が「7対3」の比率であることを示した。特にプラズマテレビでは2006年1月時点で同社のVIERAが70%に達するシェアを獲得していると語り、「薄型大画面テレビはビエラと言っても過言ではない」と強調した。
同社のプラズマテレビの生産体制については、尼崎第3工場が稼働を開始したことにより、年産510万台体制が構築されている。牛丸氏は「プラズマテレビのグローバルに拡大する需要を考えると、生産体制はまだ足りないと言える」とし、設備投資に1800億円を投入し、2007年に稼働開始を予定している尼崎プラズマ第4工場を紹介。「2008年には年産1110万台体制を確立する」と述べた。
続いてDVDレコーダーの国内市場動向が紹介された。同社の調査データによれば、2006年にはDVDレコーダーのアナログ・デジタル構成比が「デジタル機60%」となり、2005年デジタルチューナー内蔵型での同社シェアは40%だという。牛丸氏は「これからのデジタル時代に主力となるDVDレコーダーはハイビジョンディーガだ」とし、これからますます需要が高まる「デジタルエンターテインメントの大画面化・高画質化」へのニーズに、同社の薄型テレビ「VIERA」、デジタルレコーダー「DIGA」の強力なラインナップで応えて行きたいと意気込みを語った。
本日の同社発表会において大きな注目を集めたのが、薄型テレビやレコーダー、サラウンドホームシアターシステムをHDMIケーブルで結線し、一つのリモコンで簡単操作を実現する「VIERA Link」だ。同社の新しいライフスタイル提案について牛丸氏は「大画面化、ハイビジョンクオリティへの高画質化へのユーザーニーズが高まる一方で、快適ネットワークへの期待が膨らんでいる」としながら、パナソニックとして「快適」というキーワードにこだわり、誰もが簡単に使いこなせるデジタル家電ライフスタイルを「VIERA Link」によって提案したいと語った。
本日の発表会では「VIERA Link」が実現する便利な機能のいくつかについて、同社スタッフによるデモンストレーションが行われた。薄型テレビとレコーダー、ホームシアターシステムを「VIERA Link」でつなぐことにより、手元にはひとつのリモコンを準備するだけで、「番組録画」や「DVD再生」「サラウンド再生」「シアター機器の電源OFF」などの操作が簡単に行える利便性や、ホームシアターシステムの接続がよりシンプルに行える特長などが実演を交えて紹介された。
同社は今回の新製品ラインナップで、SDメモリーカードへの対応をさらに強化してきた。例えば同社のデジタルカメラLUMIXシリーズで撮影したデジタル写真をVIERAで視聴する「テレ写」スタイルなど、同社はSDメモリーカードによるデジタル家電ネットワークの強化を推進している。牛丸氏は「デジタル家電の快適ネットワークをSDメモリーカードを軸にして展開したいと考えている。VIERA Linkを含め、このようなネットワークは幅広い製品ジャンルをカバーできるパナソニックだからこそ提案できるものであり、これからもより使いやすく楽しみやすいネットワーク環境を当社がつくりあげて行きたい」とした。
牛丸氏は最後に本日発表の新製品を軸に、4月以降に盛り上がりが期待されるワールドカップ・サッカー需要にチャレンジしたいと意気込みを語った。
本日の記者発表会会場には、新製品のイメージキャラクターをつとめる女優の小雪さんも駆け付けた。自宅ではVIERAシリーズのプラズマテレビでホームシアターを楽しんでいるという小雪さんは「職業柄、映像へのこだわりは強い方だが、VIERAは色再現や映画のような質感が見事。映画館にいるような気分にさせてくれる」とコメント。本日紹介された「VIERA Link」については「リモコンひとつで様々な機器を動かして、生活を便利に変えようという発想がとても画期的」と語った。
以下に本日の会場で行われた質疑応答の模様をご紹介する。
【質疑応答】
Q:「VIERA Link」は他社の機器との連動は実現していないと思うが、これはパナソニック製品によるユーザーの囲い込みをねらったものか
A:昨今、デジタル家電商品は使いこなしがとても難しくなってきているというユーザーの声を沢山頂戴している。当社が今回提案する「VIERA Link」は、ユーザーを囲い込みを狙ったエゴイズムから生まれた発想ではなく、テレビを中心にストレスフリーのデジタル家電ネットワークをいち早く実現したいという思いから誕生したものだ。
Q:「VIERA Link」は他のどんなジャンルの製品に採用していく予定か
A:現在多くの企画を検討中だ。その詳細については企業秘密にあたるので控えさせていただきたい
Q:新製品にラインナップした58V型のプラズマテレビに、フルHDパネルを採用しなかった理由は
A:当社は既に50V型のフルHDパネルを開発し、量産体制も確立している。当社は現状のプラズマテレビがフルHDパネル搭載の液晶テレビと比べてもひけを取らないスペックを有していると考えており、今回はコスト面などユーザーメリットを第一に考え、フルHDパネルは敢えて搭載しなかった
Q:テレビ以外にも動画・静止画各方面でフルHD対応機が期待されてきているが、今後対応モデルをどのように計画している
A:市場の声を聞きながら、きっちりと商品開発を進めていきたいと考えている
【問い合わせ先】
松下電器産業(株)
お客様ご相談センター
TEL/0120-878-365
(Phile-web編集部)