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公開日 2008/09/25 15:43
ヤマダ電機、渋谷駅ハチ公口に都市型店舗「LABI渋谷」をあす26日オープン
(株)ヤマダ電機は、あす26日午前10時に、都市型店舗「LABI」12店舗目となる「LABI渋谷」をオープンする。本日、記者向けの説明会と内覧会が開催された。
LABI渋谷は、渋谷駅のハチ公口から徒歩数分というロケーションで、文化村通りを進んで「シブヤ109」の裏手にある。近くにはビックカメラやさくらやも店舗を構えている。
同社はこれまで、LABIをなんばや仙台、池袋、高崎などに積極出店してきたが、渋谷にもその販売網を広げる。同社代表取締役会長 兼 代表執行役員 CEOの山田昇氏は、LABIについて「LABIには2つの店舗スタイルがある。大きい物は6,000坪超の総合館で、そのほかに秋葉原のパソコン館のようなカテゴリー館がある。どちらも広域商圏設定を行うのが特徴だ」と説明。今後のLABIブランドでの出店は、水戸、宇都宮、新宿の3カ所がすでに決定している。
山田会長は、「二次商圏まで視野に入れると、商圏人口は145万9,000人となる。渋谷という土地柄から、子供から大人まで楽しめる品揃え、サービスを提供すべく店舗開発を行った。コンセプトは『発見』『体験』『楽しさ』『発信』だ」と説明。近隣のライバル店については、「ビックさんとさくらやさんが既に出店しているところだが、我々は非常に高域な商圏を考えている。市場が活性化され、互いが発展するよう経営していきたい」と話した。なお、LABI渋谷の年商は初年度200億円を予定しているという。
同社上席理事でLABI渋谷店長を務める矢村隆氏は、同社で20年間販売に携わってきた人物。これまで群馬、宮崎、長野、埼玉、大阪、神戸などに赴任し、13年間店長として活躍したあと、直近では中京地区の統括を行ってきた。「LABIの近隣店舗とも連携しながらより良い店作りを目指したい」と抱負を述べた。
同店の売り場面積は5,565m2で、売場はB1Fから6F。営業時間は午前10時から午後10時までとなる。
まず、同店の文化通りに面した入り口に、ソフトバンクのCMでおなじみの“お父さん犬”の像が鎮座しているのが目を引く。この像は日本初登場とのことで、本物の犬と見間違うほど精巧に出来ている。お父さん犬のファンなら一見の価値ありだ。
地下1階はデジカメやビデオカメラ、ミニコンポなどを展示。特にデジタル一眼レフカメラの訴求に力を入れており、展示機間のスペースを広く取り、手にとって触りやすくしたほか、什器の高さも抑えて、ズームを試しやすく工夫したという。
1階は携帯電話や周辺アクセサリーを販売し、「地域最大級のケータイラインナップ」を謳う。ヤマダ電機はソフトバンクとの関係が強いとのことで、入り口にはiPhone 3Gのデモコーナーが設置されているほか、壁面にはソフトバンクの端末2,000台を展示。また端末の陳列方法にも工夫が凝らされ、「アウトドア機能で選ぶ」「デザインで選ぶ」など、機能や仕様ごとに、キャリアを分類せずに最新端末を紹介している。
2階ではテレビやレコーダーなどAV機器を販売する。テレビは「LABI渋谷店の中で最もゆったりとスペースを取った」(フロア長)とのことで、じっくりと画質やデザインを見比べることができる。壁掛け出来る製品は実際に設置時のイメージがわかるよう陳列し、ブロードバンド接続機能なども試せるという。また、小型テレビはサイズごと、カラーバリエーションごとに整然と並べられ、好みの製品がすぐに見つけられるよう工夫している。
レコーダーについては、「各社のテレビと組み合わせ、リンク機能を実際に試せるよう展示した」とのことで、リンク機能で何が出来るのか、短時間で理解できる展示方法を採用している。
そのほか、3階ではPC/PC周辺機器を、4階では洗濯機や冷蔵庫、エアコンなどの白物家電を展示。白物については省エネ製品を積極的に拡販するほか、同社独自の無料長期保証制度もアピールしていくという。
5階では健康家電、調理家電、ブランド品などを販売。6階はゲームやおもちゃ、ソフトなどを展示する。ソフトでは特にBlu-rayソフトに力を入れ、「地域最大級の品揃え」をキャッチコピーに、豊富なラインナップを展示している。また、オンラインのCD視聴システムも設けられている。
以下、説明会で行われた質疑応答をご紹介する。なお、すべての質問への回答は山田会長が行った。
Q:渋谷は若者の街だが、ここで成功する意味は何か。また、渋谷は家電の街というイメージがない。ここで受け入れられるための戦略は。
A:仰るとおりで、これまで渋谷では、若者、特に女性への家電の提供、提案がされてこなかった。我々は、携帯電話やブランド品など、女性に受け入れられる電機製品以外の商材を持っている。LABI渋谷でも、女性層を意識した品揃えを意識して行っており、今後市場を開拓していきたい。渋谷、新宿、池袋は一つのマーケットと考えることも出来る。これまで、家電を買うときは新宿や池袋に移動するというケースが多かったと思うが、そういったお客様に対して、池袋や新宿に行かなくても良い、という利便性を提供したい。
また、ヤマダ電機は電気屋としてのイメージが強いかもしれないが、多様性のあるサービスをたくさん持っているので、他のLABIやテックランドの良さを活かすことも出来るかもしれない。逆に、渋谷で得られた情報をほかに活かすこともあるだろう。新しい事業を開拓したい、という気持ちでいる。
Q:LABIは、次に3店の出店が決まっているが、まだ発表されていないところで公表できる店舗はあるか。また、三越の池袋店が撤退するようだが、百貨店の跡地などはどう考えているか。
A:首都圏を見ると、まだたくさん出店可能なエリアがある。ただ、都内の開発案件は、思うとおりの面積を取得することは難しい。たまたまチャンスがある中でやっているのが現状だし、これからもそうなるだろう。
LABI渋谷は土地、建物も自社物件。新宿についても一部土地を買ったが、土地は正直に言って非常に高い。2店舗の土地だけで、テックランドの年間の投資額に相当する。こういう事情があって、思いがあっても、考え通りの出店ができるかどうかはわからない。
三越の池袋店は、私も新聞で見た。良いものであれば良いなあと思っているが、相手方のこともあるので。
Q:生活館で食品やドリンクを扱うと言うことだが、将来的に、究極的には総合的なディスカウンターとしてやっていくのか。また、ビジネスのモデルは既存のものを参考にしていくのか、まったく新しいモデルを作るのか。
A:生活館がある店舗は6,000坪の面積がある。なんばや高崎だ。ヤマダ電機は、電気店の業態の中で、そういう市場を開拓している。我々にはポイント制度がある。専門店の利便性を追求したもので、ポイントが得られれば家電品以外にも使いたいというニーズがある。我々がGMSの取扱品目の中で扱っていないのは、生鮮産品と衣料品だけ。それ以外はほとんど扱っているのが現状だ。
一方で、少子高齢化という流れがある。人口減もある。いかに客数を上げていくかが重要なテーマで、これは私どもだけではない問題だ。我々も、急に生活雑貨を扱いだしたというわけではない。数年前、神奈川でダイクマを買収した。全店で20数店舗あったのをすべて電気店にしたら、地元の人に怒られた。「電気屋は要らないからダイクマを残してくれ」と言う声があった。この意見を取り入れ、半分は電気屋に、半分はダイクマにしたら、これが非常に喜ばれている。ある意味でこれはラッキーだった。今後の時代を見据えた際に、お客様のリピート率を上げるという効果もある。
ただし、生活用品の販売をさらに広げるというつもりはない。あくまで専門店という枠組みの中で、電気屋としての事業体を保ちながらやっていきたい。
Q:女性層を考えた商品構成にしたとのことだが、女性の場合、物だけでなく、店舗の快適さや接客態度も重要かと思うが、それについてはどう思うか。また、今後こうしていきたいという考えはあるか。
A:限られた店舗スペースをどう使うかということは色々と考えた。1,600坪でどういうことができるか。電気店にはガチャガチャしたイメージがあるがこれだけの(土地が高い)場所で、非常にスペースに余裕のある、贅沢な使い方をしている。
また、新入社員の半分は意識的に女性を採用している。女性は女性が接客した方がいいという考えからだ。デジタル商品も、最近は女性が積極的に使用している。男性は「勝手に触ってください」というやり方が多かったが、女性に対しては、実体験を店舗で行っていただくというやり方で拡販したい。
さらに、できるだけ広いサービスカウンターを数多く、意識的に作っている。しかも、立ってではなく、できる限り座って、落ち着いて相談してもらいたい。
トイレにも非常にこだわっている。身障者の方にもできるかぎり配慮した。エスカレーターにも気を遣っている。ただし1,600坪の範囲内なので、「これくらいかな」というせめぎ合いがあるのは事実だが、そういう考えで店作りを行っている。
Q:店頭にはソフトバンクのお父さん犬が置かれており、フロアマップでもソフトバンクだけキャリア名を明記している。この意味は。
A:お父さん犬については、ソフトバンクの孫社長から初めて作っていただいた。店頭に置いてある。もちろん、携帯電話自体はソフトバンクさんだけでなくほかのキャリアさんも扱っている。
ソフトバンクは歴史的に最初からおつきあいがあり、お互いに提案を共有しながら、これまでやってきた。実験的なことも行い、それが成功したら他社にも導入、ということも何度も行い、おつきあいの程度は非常に強いと言えると思う。iPhoneの実体験コーナーなども初めてなのではないか。
我々は量販店なので、色々なキャリアが選択できるということが通常のショップと違った利点。展示の仕方も、業界に先駆けて、キャリアごとの提案だけでなく、機能ごとの提案を行っており、いまはそれが主流になりつつある。お客様も、これまではキャリアごとに製品選びをしていたのが、機能単位での購入検討に移行してきている。
ソフトバンクさんに比べ、ほかのキャリアさんは、そういうところはちょっと遅れているかな、と思っている。
Q:若者にとって携帯電話は手放せないデバイスだが、若者に向けて携帯電話で強くアプローチしたいことはあるか。
A:発見、発信がある商品、常に新しい商品を提案していきたい。
Q:10月1日からパナソニックにブランド統一があるが、これをどう打ち出しているか。ナショナルブランド商品の扱いはどうするか。
A:すべてがパナソニックブランドになると言うことで、すでに商品の入れ替えが始まっている。パナソニックは総合電器メーカーなので、あらゆるものを扱ってもらっている。取引先としてもナンバーワン。これまでの松下さんとの関係からいくと、これまでもこれからも、製販共同のなかでやっていきたいと思っている。薄型テレビについても、パナソニックさんの製品はなくてはならないものだ。
(Phile-web編集部)
LABI渋谷は、渋谷駅のハチ公口から徒歩数分というロケーションで、文化村通りを進んで「シブヤ109」の裏手にある。近くにはビックカメラやさくらやも店舗を構えている。
同社はこれまで、LABIをなんばや仙台、池袋、高崎などに積極出店してきたが、渋谷にもその販売網を広げる。同社代表取締役会長 兼 代表執行役員 CEOの山田昇氏は、LABIについて「LABIには2つの店舗スタイルがある。大きい物は6,000坪超の総合館で、そのほかに秋葉原のパソコン館のようなカテゴリー館がある。どちらも広域商圏設定を行うのが特徴だ」と説明。今後のLABIブランドでの出店は、水戸、宇都宮、新宿の3カ所がすでに決定している。
山田会長は、「二次商圏まで視野に入れると、商圏人口は145万9,000人となる。渋谷という土地柄から、子供から大人まで楽しめる品揃え、サービスを提供すべく店舗開発を行った。コンセプトは『発見』『体験』『楽しさ』『発信』だ」と説明。近隣のライバル店については、「ビックさんとさくらやさんが既に出店しているところだが、我々は非常に高域な商圏を考えている。市場が活性化され、互いが発展するよう経営していきたい」と話した。なお、LABI渋谷の年商は初年度200億円を予定しているという。
同社上席理事でLABI渋谷店長を務める矢村隆氏は、同社で20年間販売に携わってきた人物。これまで群馬、宮崎、長野、埼玉、大阪、神戸などに赴任し、13年間店長として活躍したあと、直近では中京地区の統括を行ってきた。「LABIの近隣店舗とも連携しながらより良い店作りを目指したい」と抱負を述べた。
同店の売り場面積は5,565m2で、売場はB1Fから6F。営業時間は午前10時から午後10時までとなる。
まず、同店の文化通りに面した入り口に、ソフトバンクのCMでおなじみの“お父さん犬”の像が鎮座しているのが目を引く。この像は日本初登場とのことで、本物の犬と見間違うほど精巧に出来ている。お父さん犬のファンなら一見の価値ありだ。
地下1階はデジカメやビデオカメラ、ミニコンポなどを展示。特にデジタル一眼レフカメラの訴求に力を入れており、展示機間のスペースを広く取り、手にとって触りやすくしたほか、什器の高さも抑えて、ズームを試しやすく工夫したという。
1階は携帯電話や周辺アクセサリーを販売し、「地域最大級のケータイラインナップ」を謳う。ヤマダ電機はソフトバンクとの関係が強いとのことで、入り口にはiPhone 3Gのデモコーナーが設置されているほか、壁面にはソフトバンクの端末2,000台を展示。また端末の陳列方法にも工夫が凝らされ、「アウトドア機能で選ぶ」「デザインで選ぶ」など、機能や仕様ごとに、キャリアを分類せずに最新端末を紹介している。
2階ではテレビやレコーダーなどAV機器を販売する。テレビは「LABI渋谷店の中で最もゆったりとスペースを取った」(フロア長)とのことで、じっくりと画質やデザインを見比べることができる。壁掛け出来る製品は実際に設置時のイメージがわかるよう陳列し、ブロードバンド接続機能なども試せるという。また、小型テレビはサイズごと、カラーバリエーションごとに整然と並べられ、好みの製品がすぐに見つけられるよう工夫している。
レコーダーについては、「各社のテレビと組み合わせ、リンク機能を実際に試せるよう展示した」とのことで、リンク機能で何が出来るのか、短時間で理解できる展示方法を採用している。
そのほか、3階ではPC/PC周辺機器を、4階では洗濯機や冷蔵庫、エアコンなどの白物家電を展示。白物については省エネ製品を積極的に拡販するほか、同社独自の無料長期保証制度もアピールしていくという。
5階では健康家電、調理家電、ブランド品などを販売。6階はゲームやおもちゃ、ソフトなどを展示する。ソフトでは特にBlu-rayソフトに力を入れ、「地域最大級の品揃え」をキャッチコピーに、豊富なラインナップを展示している。また、オンラインのCD視聴システムも設けられている。
以下、説明会で行われた質疑応答をご紹介する。なお、すべての質問への回答は山田会長が行った。
Q:渋谷は若者の街だが、ここで成功する意味は何か。また、渋谷は家電の街というイメージがない。ここで受け入れられるための戦略は。
A:仰るとおりで、これまで渋谷では、若者、特に女性への家電の提供、提案がされてこなかった。我々は、携帯電話やブランド品など、女性に受け入れられる電機製品以外の商材を持っている。LABI渋谷でも、女性層を意識した品揃えを意識して行っており、今後市場を開拓していきたい。渋谷、新宿、池袋は一つのマーケットと考えることも出来る。これまで、家電を買うときは新宿や池袋に移動するというケースが多かったと思うが、そういったお客様に対して、池袋や新宿に行かなくても良い、という利便性を提供したい。
また、ヤマダ電機は電気屋としてのイメージが強いかもしれないが、多様性のあるサービスをたくさん持っているので、他のLABIやテックランドの良さを活かすことも出来るかもしれない。逆に、渋谷で得られた情報をほかに活かすこともあるだろう。新しい事業を開拓したい、という気持ちでいる。
Q:LABIは、次に3店の出店が決まっているが、まだ発表されていないところで公表できる店舗はあるか。また、三越の池袋店が撤退するようだが、百貨店の跡地などはどう考えているか。
A:首都圏を見ると、まだたくさん出店可能なエリアがある。ただ、都内の開発案件は、思うとおりの面積を取得することは難しい。たまたまチャンスがある中でやっているのが現状だし、これからもそうなるだろう。
LABI渋谷は土地、建物も自社物件。新宿についても一部土地を買ったが、土地は正直に言って非常に高い。2店舗の土地だけで、テックランドの年間の投資額に相当する。こういう事情があって、思いがあっても、考え通りの出店ができるかどうかはわからない。
三越の池袋店は、私も新聞で見た。良いものであれば良いなあと思っているが、相手方のこともあるので。
Q:生活館で食品やドリンクを扱うと言うことだが、将来的に、究極的には総合的なディスカウンターとしてやっていくのか。また、ビジネスのモデルは既存のものを参考にしていくのか、まったく新しいモデルを作るのか。
A:生活館がある店舗は6,000坪の面積がある。なんばや高崎だ。ヤマダ電機は、電気店の業態の中で、そういう市場を開拓している。我々にはポイント制度がある。専門店の利便性を追求したもので、ポイントが得られれば家電品以外にも使いたいというニーズがある。我々がGMSの取扱品目の中で扱っていないのは、生鮮産品と衣料品だけ。それ以外はほとんど扱っているのが現状だ。
一方で、少子高齢化という流れがある。人口減もある。いかに客数を上げていくかが重要なテーマで、これは私どもだけではない問題だ。我々も、急に生活雑貨を扱いだしたというわけではない。数年前、神奈川でダイクマを買収した。全店で20数店舗あったのをすべて電気店にしたら、地元の人に怒られた。「電気屋は要らないからダイクマを残してくれ」と言う声があった。この意見を取り入れ、半分は電気屋に、半分はダイクマにしたら、これが非常に喜ばれている。ある意味でこれはラッキーだった。今後の時代を見据えた際に、お客様のリピート率を上げるという効果もある。
ただし、生活用品の販売をさらに広げるというつもりはない。あくまで専門店という枠組みの中で、電気屋としての事業体を保ちながらやっていきたい。
Q:女性層を考えた商品構成にしたとのことだが、女性の場合、物だけでなく、店舗の快適さや接客態度も重要かと思うが、それについてはどう思うか。また、今後こうしていきたいという考えはあるか。
A:限られた店舗スペースをどう使うかということは色々と考えた。1,600坪でどういうことができるか。電気店にはガチャガチャしたイメージがあるがこれだけの(土地が高い)場所で、非常にスペースに余裕のある、贅沢な使い方をしている。
また、新入社員の半分は意識的に女性を採用している。女性は女性が接客した方がいいという考えからだ。デジタル商品も、最近は女性が積極的に使用している。男性は「勝手に触ってください」というやり方が多かったが、女性に対しては、実体験を店舗で行っていただくというやり方で拡販したい。
さらに、できるだけ広いサービスカウンターを数多く、意識的に作っている。しかも、立ってではなく、できる限り座って、落ち着いて相談してもらいたい。
トイレにも非常にこだわっている。身障者の方にもできるかぎり配慮した。エスカレーターにも気を遣っている。ただし1,600坪の範囲内なので、「これくらいかな」というせめぎ合いがあるのは事実だが、そういう考えで店作りを行っている。
Q:店頭にはソフトバンクのお父さん犬が置かれており、フロアマップでもソフトバンクだけキャリア名を明記している。この意味は。
A:お父さん犬については、ソフトバンクの孫社長から初めて作っていただいた。店頭に置いてある。もちろん、携帯電話自体はソフトバンクさんだけでなくほかのキャリアさんも扱っている。
ソフトバンクは歴史的に最初からおつきあいがあり、お互いに提案を共有しながら、これまでやってきた。実験的なことも行い、それが成功したら他社にも導入、ということも何度も行い、おつきあいの程度は非常に強いと言えると思う。iPhoneの実体験コーナーなども初めてなのではないか。
我々は量販店なので、色々なキャリアが選択できるということが通常のショップと違った利点。展示の仕方も、業界に先駆けて、キャリアごとの提案だけでなく、機能ごとの提案を行っており、いまはそれが主流になりつつある。お客様も、これまではキャリアごとに製品選びをしていたのが、機能単位での購入検討に移行してきている。
ソフトバンクさんに比べ、ほかのキャリアさんは、そういうところはちょっと遅れているかな、と思っている。
Q:若者にとって携帯電話は手放せないデバイスだが、若者に向けて携帯電話で強くアプローチしたいことはあるか。
A:発見、発信がある商品、常に新しい商品を提案していきたい。
Q:10月1日からパナソニックにブランド統一があるが、これをどう打ち出しているか。ナショナルブランド商品の扱いはどうするか。
A:すべてがパナソニックブランドになると言うことで、すでに商品の入れ替えが始まっている。パナソニックは総合電器メーカーなので、あらゆるものを扱ってもらっている。取引先としてもナンバーワン。これまでの松下さんとの関係からいくと、これまでもこれからも、製販共同のなかでやっていきたいと思っている。薄型テレビについても、パナソニックさんの製品はなくてはならないものだ。
(Phile-web編集部)