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公開日 2012/07/06 18:40
シャープ、AQUOS Gシリーズの“スマート”機能を紹介 − 「“気付き”のエンターテイメント」提案
「ビジュアルモーションガイド」などをアピール
シャープ(株)は、最大80V型もラインナップした液晶テレビ“AQUOS クアトロン 3D”Gシリーズの説明会を行った。
■国内最大サイズの80V型を投入
AQUOS Gシリーズは、国内で市販されている液晶テレビにおいて最大サイズとなる、80V型をラインナップ。液晶パネルの表示エリアは約1.8m(横幅)×約1m(高さ)で、畳約1畳分に相当する。「大画面テレビは、得られる臨場感の大きさが売り。「人間の視野角左右30度の範囲に収まる大画面が新しい映像体験を生むと考えている。世紀のスポーツイベントなどでも臨場感を実感してもらえるはず」(同社AVシステム事業本部 液晶デジタルシステム第1事業部 副事業部長 兼 第1商品企画部長 山本信介氏)。
画質面などの詳細については今年4月発表時のニュースをご覧いただくとして、本稿ではシャープの考える“スマート”なテレビを実現する3つの機能について改めておさらいしたい。
シャープの考える「スマート」のコンセプトは、「“気付き”のエンターテイメント」なのだという。山本氏は「放送番組の数は増えているし、インターネットコンテンツもテレビのなかで楽しめるようになった。このような状況の中、テレビを見ながら“こんなコンテンツがあったんだ”と気付いて貰えるような機能が必要だと考えている」と語り、「ビジュアルモーションガイド」「おしえてリモコン」「AQUOS City」の3つを紹介した。
■ビジュアルモーションガイド
「ビジュアルモーションガイド」はGシリーズから搭載された新機能で、番組情報とネット情報を一覧表示し、気になる情報を簡単に閲覧できるというものだ。リモコンのホームボタンを押して「ホーム画面」を表示すると、上段に現在視聴中の番組、中段にはカード状に表示された様々な機能、下段にAQUOS Cityの機能を表示。テレビ放送を見ながら、動きのあるユーザーインターフェースで様々な機能へアクセスできる。
「ビジュアルモーションガイド」の中央に表示される「おすすめ選局ナビ」は、時間帯毎の視聴履歴や登録したキーワードなどの情報をもとに、テレビが自動でおすすめ番組情報を抽出してレコメンドしてくれるというもの。レコメンドされているおすすめ番組の「予約する」を選択すれば、そのまま視聴予約を行うこともできる。そのほか、登録キーワードから目的の番組探しや、視聴番組の公式HPなどインターネット上の関連情報も表示することができる。
また、全国のAQUOSの視聴情報を元にした「AQUOS視聴ランキング」も表示する。各家庭やAQUOS(現状はGシリーズ所有者のみ)で視聴されているテレビ番組情報を専用サーバーで収集し、ランキング形式にして「おすすめ選局ナビ」のメニューに配信するもの。今回発表のGシリーズの場合は、ユーザーが製品を購入したあとで設定画面から、自分の視聴番組情報をAQUOSのサーバーに送信するかどうか任意で設定できる。送信しない、を選択した場合は、「AQUOS視聴ランキング」は表示されない。
さらに、ひかりTV/T's TV/TSUTAYA TVのVODサービスと連携し、「おすすめVOD」や「VODランキング」などの情報も表示する。
そのほか、番組視聴中に、他チャンネルで放送中の番組をサムネイル画像付きで確認できる「新・裏番組表」にも対応している。
また、USB-HDDなどに録画した番組で、まだ見られていないものなどを表示してプッシュしてくれる機能なども備えている。
■Twitterと連動した選局が可能な「おしえてリモコン」
なお、おすすめの番組を知ることができる機能としては、Twitterの盛り上がりと連動した選局が可能なAndroidアプリ「おしえてリモコン」も大きなポイントとなっている。
東京・大阪・名古屋の主要放送局(地上デジタル放送のみ)へのツイート数をシャープのサーバーで分析し、それをもとに放送中のテレビ番組の盛り上がり度合いをグラフ表示。現在どの番組が見られている割合が高いかを、一目で確認することができる。
「現在9割以上の方がテレビを重要な情報源と位置付けているが、一方、ネットの重要度もここ5年で大きく伸び、6割を超えた。ネットは今後ますます重要な情報源となっていくだろう。これまではテレビ欄やEPG、ザッピングで番組を見つけていたが、『おしえてリモコン』を使えば盛り上がっている番組をすぐ見つけることができる」(クラウド技術開発本部 クラウド事業推進センター ホームクラウド事業推進室長 白川淳一氏)。
液晶テレビ“AQUOS”に向けて画面上のチャンネルボタンをタップすると、スマートフォンがIrリモコンになり、そのまま選局することも可能だ。視聴中の番組についての感想などをTwitterやFacebookに簡単に投稿することもできる。
また、テレビ番組に登場した商品や関連商品を簡単に購入できるサービスも用意している。アプリ下のタブを選択すると、商品が表示されるしくみ。過去1ヶ月以内にテレビ番組に登場した商品情報をさかのぼって見ることが可能。気になる商品が登場した番組を登録できる「番組チェック」機能や、気になった商品を登録する「お気に入り」機能も用意されている。
「これまで、気になった商品が出てきたときはメモをとったりしないといけなかったが、この機能を使えばすぐに購入することができる。生放送番組の場合でも、5分くらいのディレイで商品情報が表示される」(白川氏)とのことだ。
■AQUOS City
AQUOS Cityは「ネット動画」「情報検索」「暮らしサポート」「ショッピング」「写真」で構成される機能だ。ひかりTV、TSUTAYA TV、T's TVといったVODサービス、そしてYouTubeを利用することができるほか、「Yahoo! JAPAN for AQUOS」を使ったインターネット検索を行える。
「暮らしサポート」は、電源のON/OFF情報をもとに離れて暮らす家族のテレビ使用状況をメールで知らせてくれる「見守りサービス」、地震や津波などの「災害情報」、インターネット経由で太陽光発電の充電率や電気使用率を確認できる「ソーラーWebモニタリング」などが用意されている。
「ショッピング」は、テレビ向けの「楽天」や、カタログショッピングサービス「paraly for AQUOS」、住所などを入力するとその地域に合わせた電子チラシが見られる「Shufoo!」を利用することができる。大画面で商品情報をみながら、家族みんなでショッピングを楽しめるのが、テレビならではの魅力と言えるだろう。
■「60V型以上のテレビの時代が来ている」
家電エコポイントなどで販売のピークが数年前に過ぎた感のあるテレビだが、居石勘資氏(AVシステム事業本部 国内営業統轄 統轄 兼 国内AV営業部長)によれば、「大型テレビについてはそこまで売上が落ちていない」のだという。「金額ベースで50V型は約2割、60V型以上も1割以上伸びている」とのこと。
居石氏は「2003年〜2006年にテレビを購入したユーザーの買い替え需要がそろそろ到来すると見ている。この層に大型テレビを提案していきたい。また、昨年一昨年にテレビを買ったけれど、もっと大きなサイズにしておけば良かった!というユーザーさんにもアピールしたい。デジタル放送に移行したこと、高画質ソフトが増加したこともあり、60V型以上のテレビの時代が来ていると思う。大画面の良さ、楽しみをあらゆる角度から提案し、お客様の満足度を上げていきたい」と語った。
■国内最大サイズの80V型を投入
AQUOS Gシリーズは、国内で市販されている液晶テレビにおいて最大サイズとなる、80V型をラインナップ。液晶パネルの表示エリアは約1.8m(横幅)×約1m(高さ)で、畳約1畳分に相当する。「大画面テレビは、得られる臨場感の大きさが売り。「人間の視野角左右30度の範囲に収まる大画面が新しい映像体験を生むと考えている。世紀のスポーツイベントなどでも臨場感を実感してもらえるはず」(同社AVシステム事業本部 液晶デジタルシステム第1事業部 副事業部長 兼 第1商品企画部長 山本信介氏)。
画質面などの詳細については今年4月発表時のニュースをご覧いただくとして、本稿ではシャープの考える“スマート”なテレビを実現する3つの機能について改めておさらいしたい。
シャープの考える「スマート」のコンセプトは、「“気付き”のエンターテイメント」なのだという。山本氏は「放送番組の数は増えているし、インターネットコンテンツもテレビのなかで楽しめるようになった。このような状況の中、テレビを見ながら“こんなコンテンツがあったんだ”と気付いて貰えるような機能が必要だと考えている」と語り、「ビジュアルモーションガイド」「おしえてリモコン」「AQUOS City」の3つを紹介した。
■ビジュアルモーションガイド
「ビジュアルモーションガイド」はGシリーズから搭載された新機能で、番組情報とネット情報を一覧表示し、気になる情報を簡単に閲覧できるというものだ。リモコンのホームボタンを押して「ホーム画面」を表示すると、上段に現在視聴中の番組、中段にはカード状に表示された様々な機能、下段にAQUOS Cityの機能を表示。テレビ放送を見ながら、動きのあるユーザーインターフェースで様々な機能へアクセスできる。
「ビジュアルモーションガイド」の中央に表示される「おすすめ選局ナビ」は、時間帯毎の視聴履歴や登録したキーワードなどの情報をもとに、テレビが自動でおすすめ番組情報を抽出してレコメンドしてくれるというもの。レコメンドされているおすすめ番組の「予約する」を選択すれば、そのまま視聴予約を行うこともできる。そのほか、登録キーワードから目的の番組探しや、視聴番組の公式HPなどインターネット上の関連情報も表示することができる。
また、全国のAQUOSの視聴情報を元にした「AQUOS視聴ランキング」も表示する。各家庭やAQUOS(現状はGシリーズ所有者のみ)で視聴されているテレビ番組情報を専用サーバーで収集し、ランキング形式にして「おすすめ選局ナビ」のメニューに配信するもの。今回発表のGシリーズの場合は、ユーザーが製品を購入したあとで設定画面から、自分の視聴番組情報をAQUOSのサーバーに送信するかどうか任意で設定できる。送信しない、を選択した場合は、「AQUOS視聴ランキング」は表示されない。
さらに、ひかりTV/T's TV/TSUTAYA TVのVODサービスと連携し、「おすすめVOD」や「VODランキング」などの情報も表示する。
そのほか、番組視聴中に、他チャンネルで放送中の番組をサムネイル画像付きで確認できる「新・裏番組表」にも対応している。
また、USB-HDDなどに録画した番組で、まだ見られていないものなどを表示してプッシュしてくれる機能なども備えている。
■Twitterと連動した選局が可能な「おしえてリモコン」
なお、おすすめの番組を知ることができる機能としては、Twitterの盛り上がりと連動した選局が可能なAndroidアプリ「おしえてリモコン」も大きなポイントとなっている。
東京・大阪・名古屋の主要放送局(地上デジタル放送のみ)へのツイート数をシャープのサーバーで分析し、それをもとに放送中のテレビ番組の盛り上がり度合いをグラフ表示。現在どの番組が見られている割合が高いかを、一目で確認することができる。
「現在9割以上の方がテレビを重要な情報源と位置付けているが、一方、ネットの重要度もここ5年で大きく伸び、6割を超えた。ネットは今後ますます重要な情報源となっていくだろう。これまではテレビ欄やEPG、ザッピングで番組を見つけていたが、『おしえてリモコン』を使えば盛り上がっている番組をすぐ見つけることができる」(クラウド技術開発本部 クラウド事業推進センター ホームクラウド事業推進室長 白川淳一氏)。
液晶テレビ“AQUOS”に向けて画面上のチャンネルボタンをタップすると、スマートフォンがIrリモコンになり、そのまま選局することも可能だ。視聴中の番組についての感想などをTwitterやFacebookに簡単に投稿することもできる。
また、テレビ番組に登場した商品や関連商品を簡単に購入できるサービスも用意している。アプリ下のタブを選択すると、商品が表示されるしくみ。過去1ヶ月以内にテレビ番組に登場した商品情報をさかのぼって見ることが可能。気になる商品が登場した番組を登録できる「番組チェック」機能や、気になった商品を登録する「お気に入り」機能も用意されている。
「これまで、気になった商品が出てきたときはメモをとったりしないといけなかったが、この機能を使えばすぐに購入することができる。生放送番組の場合でも、5分くらいのディレイで商品情報が表示される」(白川氏)とのことだ。
■AQUOS City
AQUOS Cityは「ネット動画」「情報検索」「暮らしサポート」「ショッピング」「写真」で構成される機能だ。ひかりTV、TSUTAYA TV、T's TVといったVODサービス、そしてYouTubeを利用することができるほか、「Yahoo! JAPAN for AQUOS」を使ったインターネット検索を行える。
「暮らしサポート」は、電源のON/OFF情報をもとに離れて暮らす家族のテレビ使用状況をメールで知らせてくれる「見守りサービス」、地震や津波などの「災害情報」、インターネット経由で太陽光発電の充電率や電気使用率を確認できる「ソーラーWebモニタリング」などが用意されている。
「ショッピング」は、テレビ向けの「楽天」や、カタログショッピングサービス「paraly for AQUOS」、住所などを入力するとその地域に合わせた電子チラシが見られる「Shufoo!」を利用することができる。大画面で商品情報をみながら、家族みんなでショッピングを楽しめるのが、テレビならではの魅力と言えるだろう。
■「60V型以上のテレビの時代が来ている」
家電エコポイントなどで販売のピークが数年前に過ぎた感のあるテレビだが、居石勘資氏(AVシステム事業本部 国内営業統轄 統轄 兼 国内AV営業部長)によれば、「大型テレビについてはそこまで売上が落ちていない」のだという。「金額ベースで50V型は約2割、60V型以上も1割以上伸びている」とのこと。
居石氏は「2003年〜2006年にテレビを購入したユーザーの買い替え需要がそろそろ到来すると見ている。この層に大型テレビを提案していきたい。また、昨年一昨年にテレビを買ったけれど、もっと大きなサイズにしておけば良かった!というユーザーさんにもアピールしたい。デジタル放送に移行したこと、高画質ソフトが増加したこともあり、60V型以上のテレビの時代が来ていると思う。大画面の良さ、楽しみをあらゆる角度から提案し、お客様の満足度を上げていきたい」と語った。