HOME > ニュース > AV&ホームシアターニュース
公開日 2012/08/31 18:11
AVライター野村ケンジ氏がSpyder4TV HDを体験! ー 「ホームシアターファイル」に記事掲載&付属ディスクも!
製品に同梱するDVDがホームシアターファイルの付録に!
「Spyder4」シリーズは、Datacolor社がリリースするモニターキャリブレーションツール。測光センサーとPC(Windows/Mac両対応)用ソフトなどがセットされており、これひとつでかなり精密な画像調整が行える。今回ご紹介する「Spyder4TV HD」は、そのHD対応バージョン。明るさやコントラストなど、かなり精密な映像チェックが行えるのにも関わらず、ソフトの操作系もよく考えられているため、初心者でもスムーズに作業を進められるツールだ。
●のべ10,000時間を超えるプロジェクターを調整!
筆者の仕事部屋兼シアタールームでは、JVCの「DLA-HD1」がいまでも現役で活躍中だ。しかも、ここにある映像機器はこれだけ。最初はプロジェクターでの映像を積極的に見るようにするためにわざとそうしていたのだが、そのうち仕事の画質チェックから普段使いまでこの1台でまかなうようになってしまった。そんな使い方のため、2000時間寿命のランプはいまや5本目、トータルでは10,000時間近いランニングタイムとなってしまった。そろそろ、いや早急に買い換えが必要な状態といえるが、長年(?)連れ添った愛機だからこそ、最後までベストな映像を堪能したいもの。そこで製品版「Spyder4TV HD」を使って映像を調整、どこまで新品のコンディションに近づけるかをトライしてみた。
●まずはプロジェクターの状態をチェックしよう
さすがに酷使してきただけあって、久々にデフォルトに戻してみた映像は、緑かぶりの激しい、加えて色飛びも目立つ、かなり色あせた状態だ。これは、いま使っているランプがすでに1400時間に達している(多少暗くなりはじめているはず)ことも一因しているだろうが、パネル自身の経年変化も大きいはず。何年も使い続けてきた、旧式プロジェクターならではの症状といえるだろう。
さて、今回「Spyder4TV HD」を使用するにあたって、残念ながら「DLA-HD1」のHDMI入力は色あい調整ができないため、テスト前に手動である程度の色温度調整を行った。緑を大きく抑え、それに合わせて赤もやや抑えめにして調整をスタートしている。
●さっそくSpyder4TV HDでキャリブレーション!
測定の前にPCと、カメラの三脚などセンサーを固定するもの用意しよう。まずPCにソフトをインストールし、チェックパターンをブルーレイやDVDプレーヤーにセットすれば準備はOK。あとはソフトの手順通りに調整すればよい。詳しい手順は写真を参考にしてほしい。
●愛機に2度惚れする映像が得られた
印象としては、新品そのものとまではいかないが、かなり本来の実力に近い画質を取り戻すことができたと思う。特に白ピークの階調がかなり精密になってくれたのがうれしい。黒側の粘りもよくなったため、ブルーレイ版『ダークナイト』では、空間表現にかなり奥行き感が生まれてくれた。なかなかの実力派といえるだろう。
プロジェクターが旧式になってしまったけど、まだまだ元気で交換するほどではない、という人やスクリーンとのマッチング、ランプ交換が必要な方は、ぜひ「Spyder 4TV HD」を使って映像調整を行ってみてほしい。本来の実力はこんなにすごかったのか、と愛機に2度惚れするはずだ。
(野村ケンジ)
【編集部より】なお、9月8日発売のホームシアターファイルでは、本製品に同梱されるチェックパターンDVDが付録として付いてきます! 画質調整に役立つチェックパターンが封入されています。詳しくはこちら
●のべ10,000時間を超えるプロジェクターを調整!
筆者の仕事部屋兼シアタールームでは、JVCの「DLA-HD1」がいまでも現役で活躍中だ。しかも、ここにある映像機器はこれだけ。最初はプロジェクターでの映像を積極的に見るようにするためにわざとそうしていたのだが、そのうち仕事の画質チェックから普段使いまでこの1台でまかなうようになってしまった。そんな使い方のため、2000時間寿命のランプはいまや5本目、トータルでは10,000時間近いランニングタイムとなってしまった。そろそろ、いや早急に買い換えが必要な状態といえるが、長年(?)連れ添った愛機だからこそ、最後までベストな映像を堪能したいもの。そこで製品版「Spyder4TV HD」を使って映像を調整、どこまで新品のコンディションに近づけるかをトライしてみた。
●まずはプロジェクターの状態をチェックしよう
さすがに酷使してきただけあって、久々にデフォルトに戻してみた映像は、緑かぶりの激しい、加えて色飛びも目立つ、かなり色あせた状態だ。これは、いま使っているランプがすでに1400時間に達している(多少暗くなりはじめているはず)ことも一因しているだろうが、パネル自身の経年変化も大きいはず。何年も使い続けてきた、旧式プロジェクターならではの症状といえるだろう。
さて、今回「Spyder4TV HD」を使用するにあたって、残念ながら「DLA-HD1」のHDMI入力は色あい調整ができないため、テスト前に手動である程度の色温度調整を行った。緑を大きく抑え、それに合わせて赤もやや抑えめにして調整をスタートしている。
●さっそくSpyder4TV HDでキャリブレーション!
測定の前にPCと、カメラの三脚などセンサーを固定するもの用意しよう。まずPCにソフトをインストールし、チェックパターンをブルーレイやDVDプレーヤーにセットすれば準備はOK。あとはソフトの手順通りに調整すればよい。詳しい手順は写真を参考にしてほしい。
●愛機に2度惚れする映像が得られた
印象としては、新品そのものとまではいかないが、かなり本来の実力に近い画質を取り戻すことができたと思う。特に白ピークの階調がかなり精密になってくれたのがうれしい。黒側の粘りもよくなったため、ブルーレイ版『ダークナイト』では、空間表現にかなり奥行き感が生まれてくれた。なかなかの実力派といえるだろう。
プロジェクターが旧式になってしまったけど、まだまだ元気で交換するほどではない、という人やスクリーンとのマッチング、ランプ交換が必要な方は、ぜひ「Spyder 4TV HD」を使って映像調整を行ってみてほしい。本来の実力はこんなにすごかったのか、と愛機に2度惚れするはずだ。
(野村ケンジ)
【編集部より】なお、9月8日発売のホームシアターファイルでは、本製品に同梱されるチェックパターンDVDが付録として付いてきます! 画質調整に役立つチェックパターンが封入されています。詳しくはこちら