• ブランド
    特設サイト
公開日 2013/05/28 18:35

「アプセサリ」化でBluetoothをあらゆるデバイスへ − Bluetooth SIGが記者説明会を開催

AndroidもBluetooth Smartをサポート
ファイル・ウェブ編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
Bluetooth技術に関連する規格策定や技術認証を行うBluetooth Special Interst Group(Bluetooth SIG)は、Bluetooth技術の最新動向を説明する記者会見を開催。「Bluetooth Smart」および「Bluetooth Smart Ready」の現状を中心に説明を行った。

記者会見を行ったBluetooth SIGのグローバルインダストリー&ブランドマーケティングディレクター、エレット・クローター氏

記者会見では、Bluetooth SIGのグローバルインダストリー&ブランドマーケティングディレクターのエレット・クローター氏がBluetoothの現状およびBluetooth Smartについてプレゼンテーションを行った。

会見における話題の中心となったのは、5月15日に開催されたGoogleの開発者向け年次イベント「Google I/O」にて、Androidが「Bluetooth Smart Ready」と「Bluetooth Smart」機器(関連ニュース)をネイティブサポートすると発表したこと。デュアルモードのBluetoothチップを搭載し、かつ最新バージョンのAndroidを搭載したスマートフォンやタブレットは、「Bluetooth Smart Ready」として認定されることになる。

googleはAndroidがBluetooth Smart/Smart Readyにネイティブ対応することをを先日発表していた

ここで「Bluetooth Smart Ready」および「Bluetooth Smart」について確認しておきたい。「Bluetooth Smart Ready」に対応するのは、(1)GATT基盤アーキテクチャを含むBluetooth v4.0仕様での開発、(2)デュアルモードによる低消費電力の無線搭載、(3)ユーザーによる機器のソフトウェアアップデートが可能、の3点を満たしたスマートフォンやタブレットなどである。また、これら製品のメーカーは、Bluetooth機器からデータを受信するアプリを作成して配信する手段を提供する必要がある。

「Bluetooth Smart」機器とは、上記の(1)(2)を満たした製品で、「Bluetooth Smart Ready」対応のスマートフォンやタブレットと接続して使用できるものを指す。

クローター氏は、Bluetooth対応デバイスの出荷台数が2013年単年で25億台、1999年以降の合計台数では100億台となったと説明。また、2018年までには合計310億台が出荷されると予測した。メンバー企業は2013年3月時点で約18,000社となる。また、Bluetooth対応オーディオ製品は、2010年から2012年までの年平均成長率が451%となった。

Bluetooth対応のオーディオ機器は、Bluetooth躍進の最大の原動力のひとつと言える

こういった状況をふまえ、Bluetoothは「あらゆる機器が接続可能になる先」として、「相互接続性」「アプリケーション」「ウェブサービス」の3つの向上をビジョンとして掲げていくとした。さらに、低消費電力と各種アプリケーションに対応したBluetooth Smart機器の普及を進めていくことを強調。また、Bluetooth Smart機器をAccessory(アクセサリー)とApplication(アプリケーション)を兼ね備えたデバイスとして「アプセサリ」と名付け、普及を推進していくという。

Bluetoothの相互接続を発展させることでアプリやクラウドサービスも充実させていくという

Bluetooth Smart機器=アプセサリの普及にさらに力をいれていくという

同氏は、従来からのオーディオストリーミングや対応機器の操作を加え、スマートフォンをハブとして、こうした「アプセサリ」が収集した情報をウェブサービスで管理・共有していく利用モデルを紹介した。このモデルで利用される「アプセサリ」とは、具体的にはBluetooth Smartに対応したフィットネスモニターや医療機器などが挙げられる。

スマートフォンをハブとして、Bluetooth Smart機器とウェブサービスを連携させていくモデルを示した

現在市場に流通している主なアプセサリ

さらに、従来はBluetoothの発展がApple製デバイスを中心に進んできたが、今後シェア拡大が予想されるAndroidにおける普及にも力を入れると表明。そして、前述のAndroidのBluetooth SmartおよびBluetooth Smart Readyネイティブ対応に触れ、低消費電力を実現するBluetooth Smartの普及拡大への意気込みを語った。

バッファローはiBUFFALOブランドのBluetoothイヤホンやマウスなどを展示

エレコムはLOGITECHブランドのオーディオ関連機器を中心に出展

記者会見ではBluetooth Smart機器を用意する各メーカーが製品を出展。バッファローはiBUFFALOブランドのヘッドセットやイヤホン、マウスを展示。エレコムはLogitechブランドのBluetooth対応ポータブルスピーカーやイヤホン、カメラリモコンなどの展示を行った。

CEREVOはデジカメに装着してシャッターをスマホから操作できるデバイスを出展

無線化.comの5円玉サイズのコンプリートBluetoothモジュール「ZEAL」シリーズ

また、CEREVOはデジカメに装着しBluetooth接続によりシャッターをスマートフォンからリモート操作できるデバイスを出展。無線化.comは、5円玉サイズのコンプリートBluetoothモジュール「ZEAL」シリーズを展示した。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 Amazon「初売り」より安いものも!ヨドバシ・ビックが新年セール開催中、AirPods Pro 2も対象
2 液晶テレビはパナソニック「W90Aシリーズ」が好調。50V型と55V型がベスト5入り<AV製品売れ筋ランキング11月>
3 レコードの音の奔流に身を委ねる愉悦。タクトシュトックの試聴室を訪問
4 人気のPolk Audio製ブックシェルフ・スピーカー6機種を比較試聴! どう選ぶ? 完全攻略ガイド
5 “マランツ史上最も高音質” を目指した超弩級モンスター。「MODEL 10」「SACD 10」徹底レビュー
6 手持ちのイヤホンでも空間オーディオが楽しめる!?「錯聴」を活用したAudiiSionの立体音響技術がすごい!
7 次世代の究極モニター、ジェネレック旗艦スピーカー「8381A」。オーディオ評論家4人が音質を徹底レビュー!
8 【正月はプレデター】何度でも見たい!血湧き肉躍るSFハンティングアクション
9 Amazon「スマイルSALE 初売り」開始。iPhoneやiPadが最大23%OFFに、Echoは最大54%OFF
10 iBasso「DX180」レビュー。こだわり機能でポータブルオーディオの愉しさを教える入門DAP
1/6 14:56 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.195
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX