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公開日 2016/04/18 20:19
ソニー、4K/HDR対応の55型有機ELマスモニをNABに出展。日本では7月発売
'16年NAB出展情報をアナウンス
ソニーは、米ラスベガスにて現地時間4月18日(月)より開催される国際放送機器展「NAB(National Associations of Broadcasters)2016」にて、最新の映像制作機器・ソリューションの展示を行う。テーマは「Beyond Definition」で、4K放送を見据えた制作機器や、4K/HDR表示に対応した有機ELマスターモニターなどを発表予定。4K映像制作機器のHDR対応を加速させていく。
出展を予定している内容は以下の通り。
■55型 業務用4K有機ELマスターモニター「PVM-X550」
PVM-X550は、3,840×2,160ピクセルの4K有機ELパネルを搭載した、55型の業務用ピクチャーモニター。HDR映像の表示に対応している。今回のNABで披露されたあと、国内では7月の発売を予定。価格は未定で、決定次第ソニーの公式サイトでアナウンスされる。
有機ELの自発光方式を活かした黒の再現性や、100万対1以上の高コントラスト、広色域、広い視野角などを備えるマスモニ。内部には、同社の30型4K有機ELマスターモニター「BVM-X300」と同じ信号処理回路を採用している。また、ソニーが業務用有機ELモニターの開発で培った「TRIMASTER EL(トライマスターEL)」技術により、映像素材の色を高画質かつ忠実に再現するとしている。
UHD放送規格の色域(ITU-R BT.2020)や、デジタルシネマ要求仕様の色域(DCI-P3)の広色域規格をサポートすることに加え、ソニーのS-Gamut3、S-Gamut3.Cineの色域にも対応しており、LCDでは表示できなかった低階調の色を再現できる。
上述の通りHDRの映像表示が可能で、多彩なEOTFに対応する。2.2、2.4、2.6、CRTのEOTFを搭載し、シネマから放送までHDR映像制作をサポート。またHDRのEOTFとして、2.4(HDR)、S-Log2(HDR)、S-Log3(HDR)、ST2084(HDR)、HLG SG1.2(HDR)、HLG SG Variable(HDR)も搭載する。
さらに、画素単位で制御が可能な有機ELモニターの特長を最大限に活用した機能「独立設定Quad View表示」も搭載。モニターを4分割表示し、各映像に合わせた各種設定値(色域、EOTF、色温度、コントラストなど)を分割画面ごとに設定できるようにしている。
インターフェースには、3G/HD-SDI×4(入力2/出力2)/HDMI×1(入力)を装備。また、本体はベゼルをスリムにしたデザインを採用しており、省スペース性を高めている。軽量性にも配慮しており、モニターウォールなどの壁掛け用途にも活用できる。
■4Kスーパースローモーションカメラシステム「HDC-4800」「BPU-4800」
マルチフォーマットポータブルカメラ「HDC-4800」、ベースバンド・プロセッサユニット「BPU-4800」は、ハイフレームレート撮影に対応し、4K・8倍速スローモーション映像を実現するライブカメラシステム。日本では今秋発売を予定している。価格はシステム構成によって異なるが、一例としてカメラ本体に加えてビューファインダー、ベースバンド・プロセッサユニット、カメラコントロールユニット、リモートコントロールパネルで構成した場合、4,000万円(税抜)。
HDC-4800には新開発のSuper 35mm 単板CMOSイメージセンサーを搭載しており、データ読み出し処理を高速化。4K映像(3,840×2,160)で最大8倍速、フルHD(1,920×1,080)画質で最大16倍速のスローモーション映像を実現する。
撮影データの画像処理・映像出力を行うベースバンド・プロセッサユニット BPU-4800には、大容量ストレージ機能を搭載。4K映像を8倍速で、最大4時間連続記録できる。スローモーション映像制作時に、外部ストレージにデータ転送せず本体内で編集が行える。
ネットワーク(10G)接続により、複数サーバー間でファイル共有が行えるShare Play機能にも対応する。同一ネットワーク上にあるPWS-4500から、BPU-4800本体に記録された映像素材のハイライト編集・送出を行うなど、効率的な映像制作が可能となる。
また、4K対応のマルチフォーマットスイッチャー「XVS-7000」「XVS-6000」も本年度内に発売予定。同社が展開するXVSシリーズの中・小型モデルで、3Gbps信号をネイティブにサポートし、4K映像にもHDと同等数のM/E列で動作可能。XVS-7000は、4K時最大 3M/E (スプリットモードで HD時は 最大6M/E)、XVS-6000では4K時最大 2M/E (スプリットモードで HD時は 最大4M/E)での映像制作に対応する。
なお、各製品とも将来の4K放送の動きを想定し、各製品とも自社開発によるAV伝送インターフェース「ネットワーク・メディア・インターフェース」にも対応。4K映像のIP信号入出力が行える。
■4K XDCAMカムコーダー「PXW-Z450」やオプティカルディスク・アーカイブ第二世代なども
PXW-Z450は、2/3型B4レンズマウントに対応し4K CMOSイメージセンサーを搭載したショルダーカムコーダー。XAVC Intra・XAVC Longコーデックにより4K(3,840×2,160)60p記録に対応し、MPEG HD422などのHD記録も行える。米国では発表済みの製品で、日本では後日リリースを予定している。
そのほかにも、4K 120fpsのハイフレームレート撮影・4K 30秒(24p時)のキャッシュレックを実現するCineAlta 4Kカメラ「PMW-F55」専用のレコーダー「AXS-R7」や、2/3型3CMOSセンサーを搭載するHDライブ制作カメラ「HXC-FB75」なども出展予定。
オプティカルディスク・アーカイブ第二世代新製品として、3.3TB容量のアーカイブカートリッジ「ODC-3300R」と、高速転送を実現する8チャンネル光学ドライブユニット「ODS-D280U」も公開予定としている。
さらに参考出展として、クラウドベースのENG (Electronic News Gathering)サービスで、XDCAMカムコーダーを中心として展開しているワイヤレスソリューションを更に強化するサービス「XDCAM Air」のコンセプト展示も行う。
出展を予定している内容は以下の通り。
■55型 業務用4K有機ELマスターモニター「PVM-X550」
PVM-X550は、3,840×2,160ピクセルの4K有機ELパネルを搭載した、55型の業務用ピクチャーモニター。HDR映像の表示に対応している。今回のNABで披露されたあと、国内では7月の発売を予定。価格は未定で、決定次第ソニーの公式サイトでアナウンスされる。
有機ELの自発光方式を活かした黒の再現性や、100万対1以上の高コントラスト、広色域、広い視野角などを備えるマスモニ。内部には、同社の30型4K有機ELマスターモニター「BVM-X300」と同じ信号処理回路を採用している。また、ソニーが業務用有機ELモニターの開発で培った「TRIMASTER EL(トライマスターEL)」技術により、映像素材の色を高画質かつ忠実に再現するとしている。
UHD放送規格の色域(ITU-R BT.2020)や、デジタルシネマ要求仕様の色域(DCI-P3)の広色域規格をサポートすることに加え、ソニーのS-Gamut3、S-Gamut3.Cineの色域にも対応しており、LCDでは表示できなかった低階調の色を再現できる。
上述の通りHDRの映像表示が可能で、多彩なEOTFに対応する。2.2、2.4、2.6、CRTのEOTFを搭載し、シネマから放送までHDR映像制作をサポート。またHDRのEOTFとして、2.4(HDR)、S-Log2(HDR)、S-Log3(HDR)、ST2084(HDR)、HLG SG1.2(HDR)、HLG SG Variable(HDR)も搭載する。
さらに、画素単位で制御が可能な有機ELモニターの特長を最大限に活用した機能「独立設定Quad View表示」も搭載。モニターを4分割表示し、各映像に合わせた各種設定値(色域、EOTF、色温度、コントラストなど)を分割画面ごとに設定できるようにしている。
インターフェースには、3G/HD-SDI×4(入力2/出力2)/HDMI×1(入力)を装備。また、本体はベゼルをスリムにしたデザインを採用しており、省スペース性を高めている。軽量性にも配慮しており、モニターウォールなどの壁掛け用途にも活用できる。
■4Kスーパースローモーションカメラシステム「HDC-4800」「BPU-4800」
マルチフォーマットポータブルカメラ「HDC-4800」、ベースバンド・プロセッサユニット「BPU-4800」は、ハイフレームレート撮影に対応し、4K・8倍速スローモーション映像を実現するライブカメラシステム。日本では今秋発売を予定している。価格はシステム構成によって異なるが、一例としてカメラ本体に加えてビューファインダー、ベースバンド・プロセッサユニット、カメラコントロールユニット、リモートコントロールパネルで構成した場合、4,000万円(税抜)。
HDC-4800には新開発のSuper 35mm 単板CMOSイメージセンサーを搭載しており、データ読み出し処理を高速化。4K映像(3,840×2,160)で最大8倍速、フルHD(1,920×1,080)画質で最大16倍速のスローモーション映像を実現する。
撮影データの画像処理・映像出力を行うベースバンド・プロセッサユニット BPU-4800には、大容量ストレージ機能を搭載。4K映像を8倍速で、最大4時間連続記録できる。スローモーション映像制作時に、外部ストレージにデータ転送せず本体内で編集が行える。
ネットワーク(10G)接続により、複数サーバー間でファイル共有が行えるShare Play機能にも対応する。同一ネットワーク上にあるPWS-4500から、BPU-4800本体に記録された映像素材のハイライト編集・送出を行うなど、効率的な映像制作が可能となる。
また、4K対応のマルチフォーマットスイッチャー「XVS-7000」「XVS-6000」も本年度内に発売予定。同社が展開するXVSシリーズの中・小型モデルで、3Gbps信号をネイティブにサポートし、4K映像にもHDと同等数のM/E列で動作可能。XVS-7000は、4K時最大 3M/E (スプリットモードで HD時は 最大6M/E)、XVS-6000では4K時最大 2M/E (スプリットモードで HD時は 最大4M/E)での映像制作に対応する。
なお、各製品とも将来の4K放送の動きを想定し、各製品とも自社開発によるAV伝送インターフェース「ネットワーク・メディア・インターフェース」にも対応。4K映像のIP信号入出力が行える。
■4K XDCAMカムコーダー「PXW-Z450」やオプティカルディスク・アーカイブ第二世代なども
PXW-Z450は、2/3型B4レンズマウントに対応し4K CMOSイメージセンサーを搭載したショルダーカムコーダー。XAVC Intra・XAVC Longコーデックにより4K(3,840×2,160)60p記録に対応し、MPEG HD422などのHD記録も行える。米国では発表済みの製品で、日本では後日リリースを予定している。
そのほかにも、4K 120fpsのハイフレームレート撮影・4K 30秒(24p時)のキャッシュレックを実現するCineAlta 4Kカメラ「PMW-F55」専用のレコーダー「AXS-R7」や、2/3型3CMOSセンサーを搭載するHDライブ制作カメラ「HXC-FB75」なども出展予定。
オプティカルディスク・アーカイブ第二世代新製品として、3.3TB容量のアーカイブカートリッジ「ODC-3300R」と、高速転送を実現する8チャンネル光学ドライブユニット「ODS-D280U」も公開予定としている。
さらに参考出展として、クラウドベースのENG (Electronic News Gathering)サービスで、XDCAMカムコーダーを中心として展開しているワイヤレスソリューションを更に強化するサービス「XDCAM Air」のコンセプト展示も行う。