HOME > ニュース > AV&ホームシアターニュース
公開日 2016/06/14 14:09
「アダルトVRフェスタ」で未来のAV体験。そこには驚愕の新世界が待っていた!
VRのポテンシャル、マジハンパねぇ
日本アダルトVR推進機構とアダルトVRフェスタ実行委員会は、アダルトVR体験型イベント「アダルトVRフェスタ01」を6月12日に東京・秋葉原で開催した。
今年3月、「VRとアダルトコンテンツの相性とは? その可能性を体当たり検証!」という記事を掲載したのだが、正直に言ってその内容は生煮え感が否めなかった。Oculusなどを使って検証しなかったので、大人向けVRに可能性があるか判断がつきかねたのだ。今回は各社の最新鋭サービスが体験できる絶好の機会。喜び勇んで取材に向かった。
さて、今回の会場となったのは、秋葉原のAKIBAPOP:DOJO イベントスペース。とらのあな秋葉原店Cが入っているビルの4Fだ。
一般開場は14時〜19時だったのだが、我々が13時過ぎ頃にビルの前の状況を確認したら、すでに開場を待ちわびる人の列ができていた。その後も来場を希望する方が続々と集まり、最終的には超満員となったため、入場できない方も出たようだ。
参加できなかった方には気の毒だが、主催者の予想を遙かに上回る反響があったということで、これは大人向けVRコンテンツのポテンシャルが高い証左といえよう。なお主催者は次回8月、大きな会場で開催すると告知している。
さて、幸運にも入場できた我々取材班は、いろいろな大人向けVRテクノロジー、コンテンツなどを実際に試すことができた。ただし、写真を使うと当サイトの性格上、あまりに過激なものが多いので、おとなしめのものを使いながら、その模様をお伝えしてきたい。
■時速60km=Dカップ説をバーチャル体験!
さて、最もライトなものから紹介しよう。時速60kmの風圧がDカップに相当するという話は、この手の話に興味がある方なら聞いたことがあるだろう。それをVR(?)の技術で再現したのが「D=60」だ。
一見単なる段ボールの箱で、それに丸い穴がくり抜かれているだけなのだが、搭載している技術はけっこうハイテク(死語)。段ボール内にリープモーションが仕込まれており、穴から突っ込まれた腕や手の向き、角度、動きなどをリアルタイムに認識。それにあわせてブロアーで風を送り出し、実際に揉むような感覚が得られるというものだ。
実際にやってみると、Dカップかどうかはともかく、「なにか柔らかいものを揉んでいるな」という感覚を脳が感知したのは事実。触覚だけで、視覚や聴覚とシンクロしていないのが残念だが、後ほど紹介するVRゴーグルなどと組み合わせたら、さらなる飛躍が期待できそうだ。
■実写に重ねて表示された美少女キャラにあれこれ
続いて我々が向かったのは、少しボロ目な(失礼)VRゴーグルを使っているサークル。テーブルの上には何も置かれていないのだが、このVRゴーグルを付けると、2次元キャラが3D化されたキャラ(ややこしいな)が、周囲の映像に重ねられて表示される。AR的な要素が高いデモンストレーションだ。
このキャラに、指や棒状のものを使って色々と楽しいことが出来てしまう、というのがデモのメインテーマだ。
そのほか、女性の胸部をかたどったゴム製の模型も置かれており、その部分だけは実写で、それ以外はCGキャラというデモも体験できた。つまり、ゴーグルを通して見ているCGキャラの胸部に手を近づけて触ると、本物に近い感触が得られるということになる。開発者は「考えつきそうだけど、これまであまりやられていなかった方法」と胸を張っていた。
率直に言ってCGの完成度はそれほど高くないし、CGと実写の合成も上手くいっていない部分が多い。とはいえ、VRゴーグルに入れていたのがiPhoneだったので、このアイデアをさらなるハイエンド機器で実現したらかなり楽しいことになりそうだな…という予感がする。
■美少女キャラに触るとそれにあわせて反応が…
続いて向かったデモでは、Oculusを装着すると、美少女アニメキャラがいる部屋が眼前に広がった。上下左右が自由に見渡せる。
これだけなら普通のVRコンテンツと変わりないのだが、このシステムが一工夫したのは、リープモーションによって、美少女に触る感覚を疑似体験として提供したこと。
なにやら不機嫌な美少女キャラの頭を撫でて慰めると、嬉しそうにニッコリと女の子が笑う。ついでなので他のところも触っていくと、アニメキャラからそういう時に特有のフィードバックが返ってくる。
それが楽しくて触り続けると、ついに身を許す決意をしたのか、女の子はベッドに横になってしまった。こうなったら両手を使って触りまくるしかない。…というところでデモは終了。ここから先も体験したくなる、よいデモンストレーションだった。
開発者によると、実際には音声認識機能も搭載しており、女の子の質問に対して声で答えるとストーリーが分岐したり、という機能もすでに実装しているそうだ。当日の会場のネット環境が悪く、この音声認識機能は体験できなかったのだが、次回体験できる機会があったらぜひチャレンジしてみたい。
■圧巻のリアリティ、アダルトフェスタTVが行っていたデモ
さて、会場内のデモで圧巻だったのは、「アダルトフェスタTV」がOculusで行っていたデモだった。
以前のレポートでもお伝えしたとおり、iPhoneを使ったカードボード型のVRゴーグルを使った動画は見たことがあった。今回アダルトフェスタTVがデモで見せていた映像も、基本的にはそれと同じで、主観映像によるものだ。
だが、さすがはOculus。女性が自分の上に乗っかかってくるシーンでは、本当に眼前にそれがあるかのようなリアリティを感じる。はっきり言って、以前iPhone+Googleカードボードで体験したものとは比べものにならない。当然ながらコンテンツ制作のノウハウが高いこともあるだろう。
実は今回のデモ、筆者のメガネがうまくOculusに入らず、裸眼で体験したため、けっこう画面がボヤけていた。それでも「これはマジですごい!」と断言できるクオリティだ。このためだけにコンタクトレンズを買おうか思案しているといえば、筆者が受けた衝撃が伝わるだろうか。
ほかには、立った状態で視点を下に向けると、下の方でなにやら行われている、というシーンもあるのだが、同行した小野は「下を向いたときのシームレス感がマジハンパないっす」と珍しく興奮した様子だった。
なおアダルトフェスタTVのコンテンツは、「+1D」に対応している。+1D、つまりもう1次元増えるのである。どの次元が増えてどんなことになるのか、興味のある方はググって調べてみて欲しい。
◇
大満足で帰路についた編集の風間と小野。個人的に最も感興が湧いたのはアダルトフェスタTVのデモだったが、これは筆者が2次元キャラにほぼ興味がないからかもしれない。自分の行動に対してリアルタイムにキャラが反応する、CGを使った大人向けVRにもやはり大きな可能性があると実感した。次回、さらに大きな会場で行うという第2回イベントで、多くの方がこの世界を体験したら、VRに対する認識も大きく変わっていくだろう。
今年3月、「VRとアダルトコンテンツの相性とは? その可能性を体当たり検証!」という記事を掲載したのだが、正直に言ってその内容は生煮え感が否めなかった。Oculusなどを使って検証しなかったので、大人向けVRに可能性があるか判断がつきかねたのだ。今回は各社の最新鋭サービスが体験できる絶好の機会。喜び勇んで取材に向かった。
さて、今回の会場となったのは、秋葉原のAKIBAPOP:DOJO イベントスペース。とらのあな秋葉原店Cが入っているビルの4Fだ。
一般開場は14時〜19時だったのだが、我々が13時過ぎ頃にビルの前の状況を確認したら、すでに開場を待ちわびる人の列ができていた。その後も来場を希望する方が続々と集まり、最終的には超満員となったため、入場できない方も出たようだ。
参加できなかった方には気の毒だが、主催者の予想を遙かに上回る反響があったということで、これは大人向けVRコンテンツのポテンシャルが高い証左といえよう。なお主催者は次回8月、大きな会場で開催すると告知している。
さて、幸運にも入場できた我々取材班は、いろいろな大人向けVRテクノロジー、コンテンツなどを実際に試すことができた。ただし、写真を使うと当サイトの性格上、あまりに過激なものが多いので、おとなしめのものを使いながら、その模様をお伝えしてきたい。
■時速60km=Dカップ説をバーチャル体験!
さて、最もライトなものから紹介しよう。時速60kmの風圧がDカップに相当するという話は、この手の話に興味がある方なら聞いたことがあるだろう。それをVR(?)の技術で再現したのが「D=60」だ。
一見単なる段ボールの箱で、それに丸い穴がくり抜かれているだけなのだが、搭載している技術はけっこうハイテク(死語)。段ボール内にリープモーションが仕込まれており、穴から突っ込まれた腕や手の向き、角度、動きなどをリアルタイムに認識。それにあわせてブロアーで風を送り出し、実際に揉むような感覚が得られるというものだ。
実際にやってみると、Dカップかどうかはともかく、「なにか柔らかいものを揉んでいるな」という感覚を脳が感知したのは事実。触覚だけで、視覚や聴覚とシンクロしていないのが残念だが、後ほど紹介するVRゴーグルなどと組み合わせたら、さらなる飛躍が期待できそうだ。
■実写に重ねて表示された美少女キャラにあれこれ
続いて我々が向かったのは、少しボロ目な(失礼)VRゴーグルを使っているサークル。テーブルの上には何も置かれていないのだが、このVRゴーグルを付けると、2次元キャラが3D化されたキャラ(ややこしいな)が、周囲の映像に重ねられて表示される。AR的な要素が高いデモンストレーションだ。
このキャラに、指や棒状のものを使って色々と楽しいことが出来てしまう、というのがデモのメインテーマだ。
そのほか、女性の胸部をかたどったゴム製の模型も置かれており、その部分だけは実写で、それ以外はCGキャラというデモも体験できた。つまり、ゴーグルを通して見ているCGキャラの胸部に手を近づけて触ると、本物に近い感触が得られるということになる。開発者は「考えつきそうだけど、これまであまりやられていなかった方法」と胸を張っていた。
率直に言ってCGの完成度はそれほど高くないし、CGと実写の合成も上手くいっていない部分が多い。とはいえ、VRゴーグルに入れていたのがiPhoneだったので、このアイデアをさらなるハイエンド機器で実現したらかなり楽しいことになりそうだな…という予感がする。
■美少女キャラに触るとそれにあわせて反応が…
続いて向かったデモでは、Oculusを装着すると、美少女アニメキャラがいる部屋が眼前に広がった。上下左右が自由に見渡せる。
これだけなら普通のVRコンテンツと変わりないのだが、このシステムが一工夫したのは、リープモーションによって、美少女に触る感覚を疑似体験として提供したこと。
なにやら不機嫌な美少女キャラの頭を撫でて慰めると、嬉しそうにニッコリと女の子が笑う。ついでなので他のところも触っていくと、アニメキャラからそういう時に特有のフィードバックが返ってくる。
それが楽しくて触り続けると、ついに身を許す決意をしたのか、女の子はベッドに横になってしまった。こうなったら両手を使って触りまくるしかない。…というところでデモは終了。ここから先も体験したくなる、よいデモンストレーションだった。
開発者によると、実際には音声認識機能も搭載しており、女の子の質問に対して声で答えるとストーリーが分岐したり、という機能もすでに実装しているそうだ。当日の会場のネット環境が悪く、この音声認識機能は体験できなかったのだが、次回体験できる機会があったらぜひチャレンジしてみたい。
■圧巻のリアリティ、アダルトフェスタTVが行っていたデモ
さて、会場内のデモで圧巻だったのは、「アダルトフェスタTV」がOculusで行っていたデモだった。
以前のレポートでもお伝えしたとおり、iPhoneを使ったカードボード型のVRゴーグルを使った動画は見たことがあった。今回アダルトフェスタTVがデモで見せていた映像も、基本的にはそれと同じで、主観映像によるものだ。
だが、さすがはOculus。女性が自分の上に乗っかかってくるシーンでは、本当に眼前にそれがあるかのようなリアリティを感じる。はっきり言って、以前iPhone+Googleカードボードで体験したものとは比べものにならない。当然ながらコンテンツ制作のノウハウが高いこともあるだろう。
実は今回のデモ、筆者のメガネがうまくOculusに入らず、裸眼で体験したため、けっこう画面がボヤけていた。それでも「これはマジですごい!」と断言できるクオリティだ。このためだけにコンタクトレンズを買おうか思案しているといえば、筆者が受けた衝撃が伝わるだろうか。
ほかには、立った状態で視点を下に向けると、下の方でなにやら行われている、というシーンもあるのだが、同行した小野は「下を向いたときのシームレス感がマジハンパないっす」と珍しく興奮した様子だった。
なおアダルトフェスタTVのコンテンツは、「+1D」に対応している。+1D、つまりもう1次元増えるのである。どの次元が増えてどんなことになるのか、興味のある方はググって調べてみて欲しい。
大満足で帰路についた編集の風間と小野。個人的に最も感興が湧いたのはアダルトフェスタTVのデモだったが、これは筆者が2次元キャラにほぼ興味がないからかもしれない。自分の行動に対してリアルタイムにキャラが反応する、CGを使った大人向けVRにもやはり大きな可能性があると実感した。次回、さらに大きな会場で行うという第2回イベントで、多くの方がこの世界を体験したら、VRに対する認識も大きく変わっていくだろう。