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公開日 2017/10/02 20:10
<CEATEC>KDDI、世界初の自由視点VRリアルタイム制作システム。ソシオネクストは22.2chバーチャルサラウンドを出展
サイネージ向けの8Kプレーヤーも公開
10月3日より開幕するIT・エレクトロニクスの総合展示会「CEATEC JAPAN 2017」。本記事では10月2日に行われた、プレス向けの事前公開の模様をお届けする。
■KDDI
KDDIは次世代高速通信・5GとVRを組み合わせた技術や、5G回線を利用した「スマートドローンプラットフォーム」を出展した。
5GとVRを組み合わせた技術として、世界初の「自由視点VRリアルタイム制作システム」を公開。人物周りの3DCGを平面の集合体として表現する新しい方式により、VRコンテンツの制作処理速度を大幅に高速化。またAIを活用することで映像から人物だけを抽出する処理も高速化した。これにより、カメラで撮影した映像からほぼリアルタイムでVRコンテンツを生成可能となった。
会場のデモンストレーションでは、スポーツクライミングの様子を撮影した映像からVRコンテンツをその場で生成。背景に岩場や住宅のCGを合成するといった処理速度の速さを見て取ることができた。
また、VRやパノラマ映像の移動に連動して音声も移動する「音のズーム合成技術」も出展。展示されたサンプルコンテンツでは、360度撮影された木管楽器の演奏映像を視点移動すると、音声も連動して移動。横方向だけでなく、ズームイン/アウトにも合わせて音声が変化した。
複数のマイクで録音された音声を、距離や方向といった要素を元に視聴端末側でリアルタイム処理。CPUの利用率は3割ほどに抑えているとのこと。
スマートドローンプラットフォームは5G / 4G通信モジュールを内蔵したドローン、クラウド、3次元地図、運行管理システムをセットにしたもので、通信範囲の拡大による安全性の向上や、高速回線によるドローン操作のタイムラグ低減、従来は通信帯域によって制限されていた、搭載カメラによる4K映像のリアルタイム視聴などが可能になる。
既に名古屋-東京間の遠隔操作試験は成功しており、今年度末には遠隔操作と高精細画像のリアルタイム視聴という特長を活かした、農業や測量用途への商用化を予定しているとのこと。
■ソシオネクスト
8K放送用デコードチップなどを開発するソシオネクストは、22.2chバーチャルサラウンドと8Kデコーダーを搭載した8Kサイネージシステムを出展。
22.2chバーチャルサラウンドは、同社の開発したデコーダーを用いて22.2chの音声コンテンツをステレオスピーカーから再生する技術。今回使われた22.2ch音声は、同社が録音した環境音などと音声素材を合成して製作したもので、AACコーデックによって圧縮されている。スピーカーのセッティング次第で、約5mほどの距離まで対応するという。
8Kサイネージシステムは、放送用と同じ8Kデコードチップを搭載した業務向け製品。プレーヤー部の背面に接続したUSBメディア内から8Kコンテンツを再生する。年明けには筐体をスリム化したモデルが生産予定だという。
コンテンツはLAN経由でプレーヤーに接続したUSBメディアに保存する事も可能。コンテンツ内容を定期的に変更するサイネージに適した仕様となっている。コンテンツはHECVコーデックで100Mbpsまで圧縮しており、1分の動画でおおよそ1GB前後のデータ量となるとのこと。HDRにも対応し、HDR10などのPQ方式、放送用のHLG方式どちらにも対応。接続する機器に応じるという。
映像は1台の8Kディスプレイに表示するのはもちろん、4台の4Kディスプレイを組み合わせた表示にも対応。現在、8KディスプレイはHDMI4本によって映像の伝送を行っているが、それを逆手に取って8Kコンテンツを4つに分割、それぞれを4Kディスプレイに伝送しているかたちだ。4Kディスプレイの設置方法はいわゆる田の字のほか、パノラマのような横一列の並びも想定している。
担当者は「8Kコンテンツには多種多様な利用方法があると知ってもらうことで、8K環境導入の敷居が下がればと思う」と語っていた。
■KDDI
KDDIは次世代高速通信・5GとVRを組み合わせた技術や、5G回線を利用した「スマートドローンプラットフォーム」を出展した。
5GとVRを組み合わせた技術として、世界初の「自由視点VRリアルタイム制作システム」を公開。人物周りの3DCGを平面の集合体として表現する新しい方式により、VRコンテンツの制作処理速度を大幅に高速化。またAIを活用することで映像から人物だけを抽出する処理も高速化した。これにより、カメラで撮影した映像からほぼリアルタイムでVRコンテンツを生成可能となった。
会場のデモンストレーションでは、スポーツクライミングの様子を撮影した映像からVRコンテンツをその場で生成。背景に岩場や住宅のCGを合成するといった処理速度の速さを見て取ることができた。
また、VRやパノラマ映像の移動に連動して音声も移動する「音のズーム合成技術」も出展。展示されたサンプルコンテンツでは、360度撮影された木管楽器の演奏映像を視点移動すると、音声も連動して移動。横方向だけでなく、ズームイン/アウトにも合わせて音声が変化した。
複数のマイクで録音された音声を、距離や方向といった要素を元に視聴端末側でリアルタイム処理。CPUの利用率は3割ほどに抑えているとのこと。
スマートドローンプラットフォームは5G / 4G通信モジュールを内蔵したドローン、クラウド、3次元地図、運行管理システムをセットにしたもので、通信範囲の拡大による安全性の向上や、高速回線によるドローン操作のタイムラグ低減、従来は通信帯域によって制限されていた、搭載カメラによる4K映像のリアルタイム視聴などが可能になる。
既に名古屋-東京間の遠隔操作試験は成功しており、今年度末には遠隔操作と高精細画像のリアルタイム視聴という特長を活かした、農業や測量用途への商用化を予定しているとのこと。
■ソシオネクスト
8K放送用デコードチップなどを開発するソシオネクストは、22.2chバーチャルサラウンドと8Kデコーダーを搭載した8Kサイネージシステムを出展。
22.2chバーチャルサラウンドは、同社の開発したデコーダーを用いて22.2chの音声コンテンツをステレオスピーカーから再生する技術。今回使われた22.2ch音声は、同社が録音した環境音などと音声素材を合成して製作したもので、AACコーデックによって圧縮されている。スピーカーのセッティング次第で、約5mほどの距離まで対応するという。
8Kサイネージシステムは、放送用と同じ8Kデコードチップを搭載した業務向け製品。プレーヤー部の背面に接続したUSBメディア内から8Kコンテンツを再生する。年明けには筐体をスリム化したモデルが生産予定だという。
コンテンツはLAN経由でプレーヤーに接続したUSBメディアに保存する事も可能。コンテンツ内容を定期的に変更するサイネージに適した仕様となっている。コンテンツはHECVコーデックで100Mbpsまで圧縮しており、1分の動画でおおよそ1GB前後のデータ量となるとのこと。HDRにも対応し、HDR10などのPQ方式、放送用のHLG方式どちらにも対応。接続する機器に応じるという。
映像は1台の8Kディスプレイに表示するのはもちろん、4台の4Kディスプレイを組み合わせた表示にも対応。現在、8KディスプレイはHDMI4本によって映像の伝送を行っているが、それを逆手に取って8Kコンテンツを4つに分割、それぞれを4Kディスプレイに伝送しているかたちだ。4Kディスプレイの設置方法はいわゆる田の字のほか、パノラマのような横一列の並びも想定している。
担当者は「8Kコンテンツには多種多様な利用方法があると知ってもらうことで、8K環境導入の敷居が下がればと思う」と語っていた。