公開日 2018/05/16 13:04

ヤマハ、機能強化した新中級AVアンプ“AVENTAGE”「RX-A880/A780」

UI一新。ネットワークモジュール、リモコンも新型に
編集部:成藤正宣
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
ヤマハは、新型ネットワークモジュールを搭載し、ユーザーインターフェースも一新したドルビーアトモス/DTS:X対応 7.1ch AVアンプ「RX-A880」「RX-A780」を5月下旬より発売する。価格はRX-A880が110,000円(税抜)、RX-A780が88,000円(税抜)。

RX-A880

RX-A780

同社AVアンプのプレミアムライン“AVENTAGE”としてラインナップされるモデル。それぞれ従来機種「RX-A870」「RX-A770」の後継モデルとなる(関連ニュース)。

第2世代となる、独自開発の内蔵ネットワークモジュールを搭載。従来のネットワークモジュールから放熱構造や配線、アンテナを見直すことで性能を向上。5GHz/2.4GHzのデュアルバンドWi-Fiに対応するとともに、機器の同時接続数も従来の10件から20件まで増加した。

新型のネットワークモジュールを搭載

また、従来はネットワークモジュールの仕様のため再生が制限されていたハイレゾフォーマットが、ネットワークモジュールの進化により拡張。PCMは192kHz/32bit integer、DSDは11.2MHzまでの再生に対応した。


いずれもフルディスクリート構成の7chパワーアンプを搭載し、定格出力130W/ch(1kHz,0.9%,THD)。オーディオ入力部とDAC部の電位差を解消し微小信号の再生品位を高めるD.O.P.G.(DAC on Pure Ground)コンセプトや、バーブラウン製 384kHz/32bit DAC、独自のアンチレゾナンステクノロジーを導入した制振設計など、引き続き上級シリーズと共通の高音質設計を踏襲している。

ユーザーインターフェースも大きく改善。設定画面はいままでバラバラだった項目をまとめるなど整理し、設定項目上でリモコンの「?」ボタンを押すことで、詳しい説明を表示させる事が可能となった。

旧リモコン(左)からボタン配置を整理した新リモコン(右)に変更した

製品付属のマイクで室内の音響を計測し、視聴環境を最適化する機能「YPAO-R.S.C」の設定画面もよりグラフィカルに変更した。これにより、自動設定されたパラメーターの手動調整や、パラメトリックイコライザーの個別調整が視認性の高い画面で行える。

独自の音場創成技術「シネマDSP<3Dモード>」も引き続き搭載。独自のデュアル 7.1ch システムにより、フロントプレゼンスまたはサラウンドバックスピーカーを使用した7.1ch再生を自動切替により実現。また、仮想のフロントプレゼンスまたはサラウンドバックスピーカーをリスニング空間へ生成する「バーチャル・プレゼンススピーカー」機能/「バーチャル・サラウンドバックスピーカー」機能も備え、5.1ch構成でも最大9.1ch相当の再生が可能とのこと。

ドルビーアトモス/DTS:Xについては5.1.2chシステムをサポート。トップスピーカーのレイアウトは、「フロントハイト」「オーバーヘッド」「ドルビーイネーブルドSP」の3パターンを用意する。

その他大きな変更点として、従来機種では入出力の1部のみがHDCP2.2対応だったが、RX-A880/A780では全ての入出力がHDCP2.2に対応。RX-A880が入力×7/出力×2、RX-A780が入力×5/出力×2を備える。HDR、BT.2020、HDCP2.2、4K/60p パススルーおよび4Kアップスケーリングにも対応する。

Dolby VisionおよびHybrid Log Gamma(HLG)にも対応。またファームウェアアップデートにより、ARC機能をベースにロスレス音声やオブジェクトオーディオも伝送可能としたeARCにも後日対応する予定。

また、リモコンは形状やボタン配置を見直した新型モデルを採用。重心が先端に位置することで、手に持った時保持しやすいよう計算されている。

ネットワーク再生では、ヤマハ独自のネットワーク機器連携機能「MusicCast」を採用。音楽ストリーミングサービスは「Spotify」、ロスレス配信を行う「Deezer HiFi」に対応する。インターネットラジオの受信も可能。また、AirPlayにも対応している。

BluetoothはVer.4.2を搭載、プロファイルはA2DP/AVRCP、コーデックはSBC/AACをサポートする。その他端子類は、アナログRCA音声×4(PHONO含む)、ステレオミニ×1、USB×1、Ethernet×1、コンポーネント映像×1、コンポジット映像×1、ヘッドホン出力×1を搭載する。

消費電力は360W(待機時0.1W)となる。外形寸法/質量は、RX-A880が435W×171H×382Dmm/11.0kg、RX-A780が435W×171H×380Dmm/11.0kg。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 オンキヨーの特許技術を搭載したヘッドホンアンプキットを作ってみた…ら思ったよりも高難度!でも音は最高!
2 B&W「707S3 Prestige Edition」とDALI「KUPID」がスピーカー両部門で首位堅持<ハイファイオーディオ売れ筋ランキング11月>
3 高額査定のポイントとは? 買取専門店に聞いた、オーディオ売るコツ/買うコツ
4 カーオーディオの頂点からホームへ──AV Kansai岩元秀明氏が構築した理想郷。京都・宇治に誕生したハイエンドショールーム
5 マライア・キャリーの美声を110インチのホームシアターで堪能!“クリスマスの女王”からの特別プレゼント
6 ヤマハ、オートバックスとの協業で車載スピーカーを開発中。新たな振動抑制技術も投入
7 final、音色を個人最適化できる完全ワイヤレスイヤホン「TONALITE」の一般販売スタート
8 Sonos、最上位サウンドバーやヘッドホンなどが最大20%オフの「New Year Sale」。12/27から
9 iFace、税込1980円のUSB-Cイヤホン。3.5mmプラグ仕様モデルも
10 B&W、予約制マンスリー試聴会を来年1/10より実施。第1回は「803 D4で聴くニューイヤーコンサート」
12/24 11:01 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー199号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.199
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.33(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX