• ブランド
    特設サイト
公開日 2018/10/27 10:00

MrSpeakers、平面駆動ヘッドホン最上位「ETHER 2」。ドライバーから全面刷新、大幅軽量化

ETHER FLOWのアップデートモデルも
編集部:小澤貴信
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
エミライは、同社が取り扱うヘッドホンブランド「MrSpeakers」およびヘッドホンアンプブランド「Headamp」の発表会を本日開催。MrSpeakersからは、下記の平面磁界駆動型ヘッドホン3製品の発表を行った。下記の発売時期および価格はいずれも現時点での予定。正式な発売日と価格は追ってアナウンスされる。

・「ETHER 2」11月発売予定、20万円台後半
・「ETHER FLOW 1.1」11月発売予定、20万円前後
・「ETHER C FLOW 1.1」11月発売予定、20万円前後

ETHER 2


ETHER FLOW 1.1

ETHER FLOW C 1.1

3機種共に本日から開催されるフジヤエービック主催「秋のヘッドホン祭 2018」で実機が披露される。本日開催された発表会では、同社ファウンダーであるダン・クラーク氏が登場、自ら製品の詳細を説明した。

ダン・クラーク氏

ETHER 2は、MrSpeakersの平面磁界駆動型ヘッドホンの新しいフラグシップモデルとなる。ETHER FLOW 1.1とETHER C FLOW 1.1は、従来の「ETHER FLOW」と「ETHER C FLOW」のアップデートモデルとなる。

フォステクスのモディファイモデルからスタートした同社が、最初に手がけた完全オリジナルモデルが、独自技術の“V-Planar振動板を搭載した開放型・平面駆動方式ヘッドホン「ETHER」だ(日本では2015年に、密閉型のETHER Cと共に発売)。その後、本機のアップデートモデル「ETHER 1.1/ETHER C 1.1」(関連ニュース)が2016年4月に登場。2016年11月にはETHERの上位モデルとなる開放型「ETHER Flow」と密閉型「ETHER C Flow」を発売した。

今回、ETHER Flow/ETHER C Flowのアップデートモデルと、新しい最上位モデル
ETHER 2が登場する。なお、ETHER 2は現時点で開放型のみの発表となっている。

ETHER 2は、今年4月に発売された同社初の静電型ヘッドホン「VOCE」で培った技術も反映しつつ、完全に新規設計が行われた。ETHER Flowから、振動板やマグネットを保持するトレイの形状を含めたドライバー全体も刷新された。

ETHER 2を片手にプレゼンを行うダン・クラーク氏

ドライバーについては、マグネットを保持するトレイの形状を変更して、エアフローをさらに最適化させたという。また、従来は振動板を中央として内側(耳側)に配置されていたマグネットおよびトレイを、ETHER 2では外側の配置へ変更した。また、この刷新に伴って、ドライバー部が大幅に軽量化された。

ハウジングのデザインも刷新。VOCEのそれを継承するようなデザインとなり、ネジおよびヒンジを排して美観も追求。工作精度も大幅に向上させたとのことだ。

ヘッドホン本体の質量は290gで、従来モデルの430gから大幅な軽量化を果たした。

着脱式のケーブルも、VOCEで開発されたという「VIVOケーブル」へ刷新。導体には銀メッキ銅線が用いて、より伸びやかなサウンドを実現したこと。軽く取り回しやすく、クセがつきにくいことも特徴とする。

新たにVIVOケーブルを採用(写真はETHER FLOW 1.1と組み合わせたところ)

ETHER FLOW 1.1とETHER C FLOW 1.1は、ヘッドホン本体を従来モデルから継承しつつ、アコースティック・チューニングを改良。具体的には、イヤーパッドおよびその直下のチューニング材を外すと露出する空気孔に、シール式のチューニングシートを貼ることで、ダンピングを向上させたという。

イヤーパッドを外し、フェルト上素材を1枚剥がすと・・・

通気穴が露出。ここに後述のチューニングシートを貼る


こちらがチューニングシート

ヘッドホン本体は従来モデルとほぼ同等なので、外観もほぼ同じとなっている。唯一、ETHER C FLOW 1.1のみハウジング上部の通気孔の形状が変更されている。

ETHER C FLOW 1.1はハウジングの通気孔の形状が変更

さらに同社の小型ヘッドホン「AEON FLOW」で採用して好評だったというユーザーが交換可能なチューニングパーツを本機でも同梱した。

チューニングパーツは布状で、イヤーパッド内側の中央に嵌め込んで用いる。高域の減衰特性を調整する効果があるという。3種類が同梱されており、それぞれ3,000Hz(1dB)、2.2Hz(1dB)、800Hz(3dB)の帯域をチューニングするとのこと。

3種類の交換可能なチューニングパーツを同意コン

チューニングパーツをイヤーパッド中央に設置したところ

ダン・クラーク氏はこれらのチューニングパーツで「解像感が大幅に改善できる」と説明。「ドライバーと耳の間には何もないほうがクリアな音が得られると考えている人は多いだろうが、それは必ずしも正しいとは言えない。周波数特性や時間軸特性に着目してチューニングパーツを用いることで、解像感を向上させることができる。この事実は聴感だけでなく、測定結果にも表れてくる」と話していた。

なおETHER FLOW 1.1とETHER C FLOW 1.1においても、ケーブルは新たにVIVOケーブルが採用される。

また従来のETHER FLOWとETHER C FLOWユーザー向けに、チューニングシートおよび交換可能なチューニングパーツのみの発売も行う予定だ。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 楽天ブラックフライデーでJBLの超人気サウンドバー「BAR 1000/800」が激安!プロも驚く革新的モデルはどんな音を鳴らす?
2 評論家が厳選!マランツ「MODEL M1」でPolk Audio/KEF/TAD/Harbethのスピーカーを鳴らす
3 ビクター新ワイヤレスヘッドホン「HA-S99N」速攻レビュー! 評論家が「もう驚きでしかない」と高評価した魅力とは?
4 ボーズ、McIntosh Groupを買収。マッキントッシュ、ソナス・ファベールが傘下に
5 レグザが100型クラス大画面4Kテレビを拡充する理由とは? 目黒蓮の特別コメントも
6 パナソニック「2023年度 優秀ご販売店様謝恩会」を開催。21店が栄誉に輝く
7 山之内 正氏によるエソテリック×アキュフェーズ×マランツ比較試聴会、「ハイエンドオーディオ&アクセサリーショウ2024」で開催
8 オーディオファイル待望の物量投入型プリメインアンプ!デノン「PMA-3000NE」をクオリティチェック
9 B&Wの音は “信頼に値する重要な指標”。音元出版の新試聴室に「802 D4」が導入されたワケ
10 新開発ユニットを巧みに操る懐深いサウンド。ELAC「Debut 3.0」フロア型/ブックシェルフ型を聴く
11/22 10:41 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.194
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX