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公開日 2019/07/05 13:03
ソニー、完全ワイヤレスイヤホン「WF-1000XM3」。「QN1e」でノイキャン大幅向上/独自チップで左右同時伝送
DSEE HXでハイレゾ級ワイヤレス/接続性や使用時間も向上
ソニーは、ノイズキャンセリング性能を向上させた完全ワイヤレスイヤホン「WF-1000XM3」を7月13日に発売する。価格はオープンだが、26,000円前後での実売が予想される。カラーはブラックとプラチナシルバーの2色がラインナップ。
従来機「WF-1000X」の後継機となるモデル。業界最高クラスのノイズキャンセリング性能をもつとしており、飛行機から人の声まで幅広いノイズを抑制するという。
ノイズキャンセリング性能は、同社独自基準による評価において、ヘッドホン「WH-1000XM3」に匹敵する5つ星の性能だとのこと。前モデル「WF-1000X」が3つ星だったところから大幅に性能を向上させ、完全ワイヤレスイヤホンにおいて業界最高クラスのノイズキャンセリング性能を実現したという。
ノイズキャンセリング機能においては、WH-1000XM3に搭載するノイズキャンセリングプロセッサー「QN1」を完全ワイヤレス向けに新設計した「QN1e」を搭載。QN1の技術を使用しながらも、小型化・低消費電力を実現させた新プロセッサーによって、ノイズキャンセリング性能を向上させた。
また従来モデルではハウジング外側のみにマイクが配置されていたが、今作ではハウジング内のドライバー近くにもう1つマイクを加えた「デュアルノイズセンサーテクノロジー」を搭載。
外側のマイク(フィードフォワードマイク)で捉えたノイズをQN1eによってデジタル処理し、逆位相の音でノイズを打ち消す。その後内側(フィードバックマイク)で再度ノイズを捉え、それに対してもキャンセリングを行うことで、より性能を向上したという。
内側のマイクは、ドライバーと横に並ぶように配置される。音導管が分岐されるような構造とすることで、ドライバーが再生する高音を犠牲にすること無く、両立した搭載を可能にしたとのこと。また背面抜き穴の形状にも最適化が図られている。
加えて装着感も追求することで、遮音性を向上させたとのこと。前モデルではイヤーピースとフィッティングサポーターで耳に固定するかたちだったが、本作では筐体の形状を工夫することで、耳の3点で支える「エルゴノミック・トライホールド・ストラクチャー」を採用する。また耳に接する部分には高摩擦のラバーを採用し、外れにくさを図った「ハイフリクション・ラバー・サーフェス」となっている。
アップスケーリング技術「DSEE HX」を完全ワイヤレスイヤホンにおいて初搭載。CDやMP3などの圧縮音源をハイレゾ(96kHz/24bit)相当の高解像度までアップグレードすることができる。
QN1eに内蔵するDAC・アンプ、24bitでのデジタル処理により高SN比かつ低歪み率とすることで、クリアな音質も実現したという。ドライバーサイズは6mmで、CCAWボイスコイルを採用する。
接続安定性も前モデルからの向上が図られた。Bluetoothの受信に最適なアンテナ構造が追求されたことはもちろん、新開発のBluetoothチップによって、スマートフォンや音楽プレーヤーから左右筐体へ同時に音楽信号を伝送できるようになった。
従来はスマートフォンとL側が接続され、L側からR側にリレー伝送されていたが、今回の新チップにより、スマートフォンからLR同時に伝送。これにより音途切れに強くなったことに加えて、動画遅延も改善したという。また開発時には、主要な駅や電車内など実際の使用を想定した場所で接続テストを行ったという。
なお、他社製品ではクアルコム製チップを採用して左右筐体への信号同時伝送を行っている製品もあるが、本機に採用したチップは「ソニーがサプライヤーと協力して開発したもの」(ソニースタッフ)とのこと。「今回が該当チップを搭載する初の製品。ただし独占契約ではないため、他社から今後このチップを搭載した製品が登場する可能性はある」とのことだった。
また「Snapdragon 845」シリーズなどクアルコムのSoCを使用した左右独立伝送は、事実上Android端末との組み合わせでしか実現できない。一方、本機は端末に依存しない左右独立伝送が可能ということになる。つまり、iPhoneとの組み合わせにおいても接続性が高いというメリットがある。
Bluetoothのバージョンは5.0。コーデックはAACとSBCに対応する。LDACやaptX、aptX HDなどには対応しない。そのほかバッテリー持続時間も、従来の最大3時間から2倍の6時間に。充電ケースとの併用で合計24時間の再生も可能だ。また10分間の充電で90分の再生が可能な急速充電にも対応する。充電コネクターはUSB Type-C。
使い勝手に関しても改良が施されており、充電ケースにはマグネットを搭載。本体をケースに近づけるだけで正しい位置に収めることが可能となった。本体には装着検出センサーを搭載しており、片側を外すと自動的に音楽を停止、装着し直すと続きを再生するといったこともできる。
本体外側には物理ボタンではなく、タッチセンサーを採用する。再生/停止、曲送りなどの設定をアプリからカスタマイズすることもできる。また、タッチセンサーを長押ししている間のみ外音を聞くことができる「クイックアテンション」も新搭載。加えて、片側のみでのリスニング、両耳でのハンズフリー通話にも新たに対応した。
イヤーピースには、ハイブリッドイヤーピース4サイズ(SS/S/M/L)、トリプルコンフォートイヤーピース3サイズ(S/M/L)を付属することで、自分の耳にあったサイズを選んでノイズキャンセリング効果を高められるとしている。またトリプルコンフォートイヤーピースのSSサイズは、8月3日に発売。価格はオープンだが、1,500円前後での実売が想定される。
なお防水には対応しない。本体の重さは約8.5gで、フル充電までの充電時間は本体が1.5時間、充電ケースは3.5時間。
従来機「WF-1000X」の後継機となるモデル。業界最高クラスのノイズキャンセリング性能をもつとしており、飛行機から人の声まで幅広いノイズを抑制するという。
ノイズキャンセリング性能は、同社独自基準による評価において、ヘッドホン「WH-1000XM3」に匹敵する5つ星の性能だとのこと。前モデル「WF-1000X」が3つ星だったところから大幅に性能を向上させ、完全ワイヤレスイヤホンにおいて業界最高クラスのノイズキャンセリング性能を実現したという。
ノイズキャンセリング機能においては、WH-1000XM3に搭載するノイズキャンセリングプロセッサー「QN1」を完全ワイヤレス向けに新設計した「QN1e」を搭載。QN1の技術を使用しながらも、小型化・低消費電力を実現させた新プロセッサーによって、ノイズキャンセリング性能を向上させた。
また従来モデルではハウジング外側のみにマイクが配置されていたが、今作ではハウジング内のドライバー近くにもう1つマイクを加えた「デュアルノイズセンサーテクノロジー」を搭載。
外側のマイク(フィードフォワードマイク)で捉えたノイズをQN1eによってデジタル処理し、逆位相の音でノイズを打ち消す。その後内側(フィードバックマイク)で再度ノイズを捉え、それに対してもキャンセリングを行うことで、より性能を向上したという。
内側のマイクは、ドライバーと横に並ぶように配置される。音導管が分岐されるような構造とすることで、ドライバーが再生する高音を犠牲にすること無く、両立した搭載を可能にしたとのこと。また背面抜き穴の形状にも最適化が図られている。
加えて装着感も追求することで、遮音性を向上させたとのこと。前モデルではイヤーピースとフィッティングサポーターで耳に固定するかたちだったが、本作では筐体の形状を工夫することで、耳の3点で支える「エルゴノミック・トライホールド・ストラクチャー」を採用する。また耳に接する部分には高摩擦のラバーを採用し、外れにくさを図った「ハイフリクション・ラバー・サーフェス」となっている。
アップスケーリング技術「DSEE HX」を完全ワイヤレスイヤホンにおいて初搭載。CDやMP3などの圧縮音源をハイレゾ(96kHz/24bit)相当の高解像度までアップグレードすることができる。
QN1eに内蔵するDAC・アンプ、24bitでのデジタル処理により高SN比かつ低歪み率とすることで、クリアな音質も実現したという。ドライバーサイズは6mmで、CCAWボイスコイルを採用する。
接続安定性も前モデルからの向上が図られた。Bluetoothの受信に最適なアンテナ構造が追求されたことはもちろん、新開発のBluetoothチップによって、スマートフォンや音楽プレーヤーから左右筐体へ同時に音楽信号を伝送できるようになった。
従来はスマートフォンとL側が接続され、L側からR側にリレー伝送されていたが、今回の新チップにより、スマートフォンからLR同時に伝送。これにより音途切れに強くなったことに加えて、動画遅延も改善したという。また開発時には、主要な駅や電車内など実際の使用を想定した場所で接続テストを行ったという。
なお、他社製品ではクアルコム製チップを採用して左右筐体への信号同時伝送を行っている製品もあるが、本機に採用したチップは「ソニーがサプライヤーと協力して開発したもの」(ソニースタッフ)とのこと。「今回が該当チップを搭載する初の製品。ただし独占契約ではないため、他社から今後このチップを搭載した製品が登場する可能性はある」とのことだった。
また「Snapdragon 845」シリーズなどクアルコムのSoCを使用した左右独立伝送は、事実上Android端末との組み合わせでしか実現できない。一方、本機は端末に依存しない左右独立伝送が可能ということになる。つまり、iPhoneとの組み合わせにおいても接続性が高いというメリットがある。
Bluetoothのバージョンは5.0。コーデックはAACとSBCに対応する。LDACやaptX、aptX HDなどには対応しない。そのほかバッテリー持続時間も、従来の最大3時間から2倍の6時間に。充電ケースとの併用で合計24時間の再生も可能だ。また10分間の充電で90分の再生が可能な急速充電にも対応する。充電コネクターはUSB Type-C。
使い勝手に関しても改良が施されており、充電ケースにはマグネットを搭載。本体をケースに近づけるだけで正しい位置に収めることが可能となった。本体には装着検出センサーを搭載しており、片側を外すと自動的に音楽を停止、装着し直すと続きを再生するといったこともできる。
本体外側には物理ボタンではなく、タッチセンサーを採用する。再生/停止、曲送りなどの設定をアプリからカスタマイズすることもできる。また、タッチセンサーを長押ししている間のみ外音を聞くことができる「クイックアテンション」も新搭載。加えて、片側のみでのリスニング、両耳でのハンズフリー通話にも新たに対応した。
イヤーピースには、ハイブリッドイヤーピース4サイズ(SS/S/M/L)、トリプルコンフォートイヤーピース3サイズ(S/M/L)を付属することで、自分の耳にあったサイズを選んでノイズキャンセリング効果を高められるとしている。またトリプルコンフォートイヤーピースのSSサイズは、8月3日に発売。価格はオープンだが、1,500円前後での実売が想定される。
なお防水には対応しない。本体の重さは約8.5gで、フル充電までの充電時間は本体が1.5時間、充電ケースは3.5時間。